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BIG4監査法人とは?BIG4監査法人の仕事内容から年収まで幅広くご紹介!

2024/08/29

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インタビュー
まとめ

税理士業界で誰もが耳にすることのあるBIG4監査法人。この記事では、BIG4法人別の仕事内容から年収まで深掘りしていきます。

4大監査法人(BIG4)とは?

4大監査法人はBIG4監査法人ともよばれており、「有限責任監査法人トーマツ」「あずさ監査法人」「EY新日本有限責任監査法人」「PwCあらた有限責任監査法人」の4つのことを指します。

大手と呼ばれる理由には、単純に監査法人の規模が大きいことや、従業員人数、顧客規模、知名度の高さなどがあります。
実際にBIG4の従業員数は、「有限責任監査法人トーマツ」7,990名、「あずさ監査法人」6,735名、「EY新日本有限責任監査法人」5,705名、「PwCあらた有限責任監査法人」3,380名と、中小監査法人などと比較すると圧倒的であることが分かります。

BIG4法人別の仕事内容と特徴

BIG4は他監査法人と比べて規模が大きいことや従業員数、クライアントの規模に違いがあることが分かりました。では、仕事内容は準大手監査法人や中小監査法人との違いはあるのでしょうか。

4大監査法人(BIG4)の各法人別の仕事内容についてみてみましょう。

PwCあらた有限責任監査法人の仕事内容と特徴

PwCあらた有限責任監査法人では、会計、内部統制、リスクマネジメント、ガバナンス等の知見を要する監査・保証業務と、監査以外の非財務情報にもかかわるアシュアランス業務を提供しています。有資格者の内訳としては、公認会計士が1,092名、会計士補・全科目合格者が524名、USCPA・その他専門職員1,392名、パートナー245名、事務職員127名の合計3,380名(2023年12月1日現在)となっています。

ほか監査法人と同じく監査業務や経営支援などを行いますが、対するクライアントは上場企業やグローバル企業を顧客としており、複数のスキルを備えた従業員がチームを組んで1つのクライアントに対して監査業務や非監査業務を行っています。
引用:PwC Japan有限責任監査法人 法人概要

有限責任あずさ監査法人(KPMG)の仕事内容と特徴

有限責任 あずさ監査法人は、全国主要都市に約6,000名の人員を擁し、監査や保証業務をはじめ、アカウンティングアドバイザリー、金融関連アドバイザリー、IT関連アドバイザリー、企業成長支援アドバイザリーを提供しています。構成人員は、公認会計士が2,943名、会計士試験合格者等1,357名、監査補助職員1,690名、その他職員745名の合計6,735名(2023年6月30日現在)となっています。

有限責任あずさ監査法人もクライアントに上場企業やグローバル企業を抱えており、監査証明業務を基本に多岐にわたるサービスを提供しています。また、IPO支援(株式上場支援)を行っており、上場を目指している企業に対してのサポートも行っています。
引用:有限責任 あずさ監査法人_法人概要

EY新日本有限責任監査法人の仕事内容と特徴

EY新日本有限責任監査法人では、金融機関向けリスクコンサルタントは、さまざまなリスク管理のため、データ分析スキルやグローバルネットワークを利用した先進事例の活用や、金融規制に対応するプロフェッショナルとして金融機関のリスク管理等に関連する内部統制の構築を支援するサービスを提供しています。

また、会計データを対象として不正会計の兆候を見抜くための分析手法の考案や機械学習や統計技術を適用したアルゴリズムをデザイン・実装するエンジニアとして、会計監査の現場で有用なプロダクトを開発・運用するデータ分析エンジニアなどの仕事内容があります。構成人員は、公認会計士が3,034名、公認会計士試験合格者等が1,148名、その他1,523名の合計5,705名です。

EY新日本有限責任監査法人はみずほFGや野村HDなどの銀行、金融機関などの大手企業をクライアントとして抱えており、金融取引法監査や会社法監査を中心に、労働組合監査や学校法人監査など幅広く監査証明業務を行っています。
引用:Ernst & Young ShinNihon LLC 法人案内

有限責任監査法人トーマツの仕事内容と特徴

有限責任監査法人トーマツは、7,990名(2024年2月末日現在)の人員構成で成り立っており、主な仕事内容は、会計監査、IPO監査、IFRSなど多岐にわたります。人員構成は、公認会計士が2,994名、特定社員61名、公認会計士試験合格者等1,236名、その他専門職3,610名、事務職89名の総勢7,990名となっています。

ソフトバンクやイオン、LINEヤフーなどの大手企業やグローバル企業をクライアントとして抱えており、監査証明業務を基本とし、その他にも規制対応、リスクアドバイザリー、コーポレートガバナンスなどの助言や支援を行っています。
引用:有限責任監査法人トーマツ 法人案内

BIG4の特徴として、誰もが名前をしっているような大企業やグローバル企業をクライアントとして抱えていることや、監査業務以外にも非監査業務の提供を行っている共通点がわかりました。
その他にも、複数種類の有資格者を雇用することで、ワンストップでソリューション提供ができることもBIG4に共通した特徴の1つであると言えます。

詳しい仕事内容については、各監査法人のHPをご覧ください。

BIG4法人別の年収

では、BIG4の年収はそれぞれどれくらいなのでしょうか?

各法人の平均年収については、就職・転職サイト「openwork」のデータをご紹介します。

PwCあらた有限責任監査法人の年収

PwCあらた有限責任監査法人の平均年収は770万円とされており、年収範囲は252万円~1,800万円となっております。職種別の平均年収は以下の通りです。

職種 収入(万円)
監査 782
コンサルタント 774
アドバイザリー 867
会計士 738

給与制度は、「アソシエイト」「シニアアソシエイト」「マネージャー」「シニアマネージャー」「ディレクター」「パートナー」と階級によって変動しますが、シニアマネージャーまでは給与はある程度決まっています。しかし、ディレクターやパートナーは実力次第で給与が変わると言われています。

有限責任あずさ監査法人(KPMG)の年収

有限責任あずさ監査法人(KPMG)の平均年収は809万円であり、職種別平均年収は以下の通りです。

職種 収入(万円)
監査 838
専門職 811
会計士 850

あずさ監査法人も同様に給与制度は役職によっても大きく変動します。役職は「スタッフ」「シニア」「アシスタントマネージャー」「マネージャー」「シニアマネージャー」「アソシエイトパートナー」「パートナー」に分かれています。

EY新日本有限責任監査法人の年収

EY新日本有限責任監査法人の平均年収は801万円となり、職種別の平均年収は次になります。

職種 収入(万円)
監査 815
会計士 838
公認会計士 915

EY新日本有限責任監査法人の階級は、「スタッフ」「シニアスタッフ」「マネージャー」「シニアマネージャー」の4つに分けられています。

有限責任監査法人トーマツの年収

有限責任監査法人トーマツの平均年収は795万円となり、職種別の平均年収は次の通りです。

職種 収入(万円)
監査 815
コンサルタント 816
アドバイザリー 801
会計士 819

有限責任監査法人トーマツの階級は「スタッフ」「シニアスタッフ」「シニアマネージャー」「マネージャー」「パートナー」と分かれています。

BIG4へ転職する際のメリット

高度な業務を経験できる

BIG4では、一般的な税理士事務所や税理士法人では携われないような、大規模で高度な業務を経験できます。

国際税務やデューデリ、M&Aといった業務は、中小企業ではほとんど必要とされません。中小企業をクライアントとする税理士法人で働いた場合、一度も携わることなく定年を迎える人もいるでしょう。

一方、大企業をクライアントとするBIG4では、求められる業務もレベルも格段に高く、幅広い業務経験を積む機会が与えられます。

また記帳代行のような比較的簡単な業務は、アウトソーシングしたり自計化されていたりするので、基本的に税理士が作業をする機会はありません。

税理士としてのレベルをスピーディに上げるならば、BIG4は最適な環境と言えるでしょう。

市場価値が高まりやすい

BIG4から転職する際には、市場価値が高く評価されます。

BIG4はネームバリューが高く、また高度な業務を行っていると認知されているので、税理士業界だけでなく、業界に詳しくない人からも信頼されやすいためです。

また独立する時もクライアント獲得に一役買ってくれます。

BIG4経験後に独立して税理士法人を立ち上げる人は珍しくありません。やはりネームバリューがあるので、開業直後であってもクライアントから信頼されやすいのです。

まとめ

この記事では、BIG4監査法人と呼ばれる4つの事務所を様々な観点から比較してきました。

BIG4への転職は大きなキャリアアップの一歩となることが分かりました。

BIG4への転職を検討する際には、自身が目指すべき働き方を明確にすることが必要です。この記事が自身のキャリアプランを見直すきっかけとなれば幸いです。

執筆 ・ 監修

城之内 楊

株式会社ミツカル代表取締役社長

株式会社ミツカル代表取締役社長。 1990年生まれ。20代では士業向けのコンサルティング会社(株式会社アックスコンサルティング)で最年少役員として8年間勤務。これまで、3,000以上の税理士事務所のコンサルティングや士業向けのセミナーに複数登壇。さらにはスタートアップから上場企業まで外部顧問や役員としても活躍する。 退職後、税理士業界を活性化するために、税理士事務所の採用支援サービスを展開する株式会社ミツカルを創業。ミツカルでは年間2,400名以上の税理士事務所の求職者をサポート。審査基準を通過した優良事務所のみを紹介しており、ミスマッチのない転職支援を行っている。