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税理士事務所の仕事内容を徹底解説!気になる年収や求められるスキルに迫る

2024/12/24

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これから税理士を目指す方や税理士を目指し始めた人の中には、税理士事務所がどのようなことをしているか分からない人もいるかと思います。

この記事では、税理士事務所が何をするところなのか、どのような人が働いているのか、また働く人の仕事内容について詳しく解説していきます。

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税理士事務所とはどんな場所?

税理士事務所は、税務に関する専門的なサービスを提供する場所です。
主な役割は、個人や法人の税金に関連する様々な手続きをサポートすることです。具体的には、顧客の税務申告を代行したり、税務調査に対応するためのアドバイスを行ったりします。税理士事務所は、税法に精通したプロフェッショナルが集まり、顧客のニーズに応じた最適な税務戦略を提供します。

例えば、企業の決算支援や、資金繰りの改善策の提案を行うこともあります。また、税理士事務所は、税務だけでなく経営全般に関する相談窓口としても機能することが多く、経営者のパートナーとしての役割を果たします。さらに、最近ではクラウド会計ソフトの導入支援を行う事務所も増えており、ITを活用した効率的な経営管理をサポートすることができます。

税理士事務所は、法令遵守の観点からも重要な役割を担っており、顧客が適切に税務を処理することで法的リスクを回避できるよう支援します。税制は頻繁に改正されるため、最新の情報を常に把握し、顧客に適した助言を行うことが税理士事務所の重要な使命となっています。
このように、税理士事務所は、税務の専門性を活かし、顧客の経済活動を円滑に進めるための総合的なサポートを提供する場として機能しています。

税理士事務所で働いている人

税理士事務所が税務に関する専門的なサービスを提供する場所であることが分かりました。
では、税理士事務所ではどのような人が働いているのでしょうか。

税理士

税理士は、税理士事務所の中心的な存在であり、顧客の税務関連のニーズに応える専門家です。彼らは税務に関する高度な知識を持ち、顧客の税金に関する問題を解決するために、税務代理や税務書類の作成、税務相談などの業務を行います。税理士は、法人や個人事業主の税務申告を代行し、適切な節税対策を提案することで、顧客の経済的な負担を軽減します。

また、税務調査が行われる際には、顧客の代理として税務署との交渉を担当し、顧客が不利にならないように努めます。このため、税理士には、税法の深い理解だけでなく、高いコミュニケーションスキルや交渉力も求められます。さらに、税務に関する法律や規則は頻繁に変更されるため、税理士は常に最新の情報をキャッチアップし、顧客に対して適切なアドバイスを提供できるようにする必要があります。

税理士が果たす役割は、単なる税務に関するサポートにとどまらず、顧客のビジネスの成功をサポートするパートナーとしての側面も持っています。顧客のビジネス状況や将来の計画を理解し、長期的な視点で税務戦略を考えることができる税理士は、顧客にとって非常に価値のある存在です。税理士は、信頼されるアドバイザーとして、顧客との長期的な関係を築くことが求められるのです。

税理士補助

税理士事務所では、税理士のほかに、税理士を支援する税理士補助という役割の人がいるケースが多いです。主な仕事は、データ入力、顧客との連絡調整、会計ソフトの操作など、税理士の業務を円滑に進めるためのサポート業務を行っています。税理士補助は、税理士の指示のもとで進行するため、税務知識や会計知識の基本を押さえておくことが求められます。

また、税理士補助の業務には、顧客対応も含まれることが多く、対面や電話、メールを通じて顧客からの質問に答えたり、必要な資料を集めたりすることもあります。このため、コミュニケーションスキルや状況に応じた柔軟な対応能力が求められます。さらに、税理士補助の業務は繁忙期に集中することが多いため、効率的な業務遂行能力や時間管理能力も重要なポイントです。

税理士補助としての経験を積むことは、将来的に税理士資格を取得し、独立して開業する際にも大いに役立ちます。税理士補助の経験を通じて、実務の流れや顧客との関係構築の方法を学ぶことができるため、税理士を目指す上での重要なステップとなります。

税理士の仕事内容

さて、先ほど税理士の業務を大まかに説明しました。
この章では、税理士の仕事内容についてさらに深掘りしていきます。

税務代理

税務代理とは、納税者に代わって税務署や他の税務当局に対して税務に関する申告や手続きを行う業務を指します。税理士は、クライアントである個人や企業の代理人として、税務調査の立会いや異議申立て、審査請求などの対応を行います。これらの役割は税理士資格を有する税理士しか行えない独占業務の1つです。

税務代理の具体的な内容としては、所得税や法人税、相続税などの申告書作成に伴う税務署との交渉、税務調査の際の対応、さらには不服申立ての代理などがあります。これらの業務を通じて、税理士はクライアントの税務リスクを最小限に抑えるとともに、税務上の最適化を図ることが求められます。

税務書類の作成

税務書類の作成も、税理士しか行えない、独占業務の1つです。企業や個人が法令に基づいて適正な税金を納めるためには、正確な税務書類の作成が不可欠です。税理士は、クライアントから提供される会計データや取引情報を基に、所得税、法人税、消費税などの各種税務書類を作成します。これらの書類は、クライアントの財務状況を正確に反映させる必要があり、法令改正や会計基準の変化にも対応する必要があります。
さらに、税務書類の作成には、税務署に提出するための書類だけでなく、クライアントの内部管理用の資料も含まれます。これにより、クライアントは自社の経営状況を把握し、適切な財務戦略を立てることが可能になります。税理士は、これらの書類を作成する際に高い専門知識を駆使し、ミスや誤解のないように細心の注意を払っています。

税務相談

税務相談は、クライアントが抱える税務に関する疑問や問題を解決するための重要な業務です。こちらも税理士の独占業務の1つです。この業務では、クライアントが直面するさまざまな税務上の課題に対して、的確なアドバイスを提供することが求められます。たとえば、個人事業主や中小企業の経営者が抱える所得税や法人税の申告に関する疑問、節税対策の方法、税務調査への対応方法などについて具体的な相談を受け付けます。税理士は、最新の税法や規制を把握し、その知識を基にクライアントのニーズに応じた最適な解決策を提案します。

また、税務相談は単に問題を解消するだけでなく、クライアントが将来の経営戦略を考える上での指針を提供する役割も果たします。これにより、クライアントは税務上のリスクを最小限に抑え、効率的な資金運用を実現できるようになります。税理士はクライアントのビジネスを深く理解し、長期的な視点でのサポートを行うことを求められます。

その他業務

税理士の業務は税務代理、税務書類の作成、税務相談といった主要な役割に加えて、多岐にわたるその他の業務があります。例えば、経営コンサルティングはその一例です。これは、クライアントの財務状況を分析し、経営戦略の提案を行うことで、企業の成長をサポートする役割を担います。
また、M&A(企業の合併・買収)に関するアドバイスも、税理士が提供する付加価値の高いサービスです。これには、買収対象企業の財務評価や、最適な買収スキームの提案が含まれます。
さらに、税理士は相続税や贈与税に関する相談にも応じます。相続税対策は、適切に行うことでクライアントの資産を守ることに繋がり、特に複雑な家族構成や多額の資産を持つクライアントにとっては重要です。これらの業務を通じて、税理士はクライアントの多様なニーズに応え、信頼関係を築くことが求められています。

このように、税理士の業務は、独占業務のみならず「経営コンサルティング」や「M&A」、「相続」などの専門的な分野についても支援する場合があります。もちろん独占業務のみ行っている税理士事務所も多くありますが、最近では専門性を持った税理士事務所も増えてきているのです。

税理士の平均年収

税理士を目指している方にとって、年収も気になる項目なのではないでしょうか。

令和5年に厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」によると、税理士の平均年収は747万円となっており、給与所得者の一般年収である458万円と比べて高年収であることが分かります。また、1,000万円を超える税理士も少なくありません。税理士になると安定した収入が貰えるということは間違いないでしょう。

税理士に求められるスキルとは

税理士に求められるスキルは数多くあります。
この章では、特に重要な3つのスキルについてご紹介いたします。

税務・会計知識

税理士は、税務・会計のプロフェッショナルとして業務を行います。そのため、当たり前ではありますが税務・会計知識は誰よりも身につけている必要があります。
税理士になるために合格が必要な税理士試験では、税法科目・会計科目の合計5科目に合格する必要があるため、ここでしっかりと税務・会計知識を身につけることが求められます。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルも、税理士に必ず求められるスキルの1つです。なぜなら、税理士は対顧客で仕事をしており、クライアントとの信頼関係なしに仕事を行えないからです。クライアントは税務や会計に関する専門知識を持たないケースが多く、彼らに対して専門用語をわかりやすく説明し、納得してもらう必要があります。クライアントのニーズや懸念を正確に把握し、適切な解決策を提案するためには、優れたコミュニケーションが求められるのです。

営業スキル

勤務税理士として働く場合にはあまり重要視されないかもしれません。しかし、将来開業を目指す税理士であれば、必ず必要となるスキルです。
独立する段階では、基本的にはクライアントがゼロの状態からスタートとなります。営業スキルは、新規顧客を開拓し、既存顧客を維持するための重要な能力なのです。営業活動を通じて、顧客のニーズを理解し、適切な税務ソリューションを提供することで、長期的な関係を築くことができます。

これまで3つの求められるスキルをご紹介しましたが、このほかにもPCスキルや時間管理能力なども税理士には欠かせません。
総じて、税理士に求められるスキルは多岐にわたりますが、これらのスキルを磨くことで、クライアントにとってなくてはならない存在となり、成功する税理士としてのキャリアを築くことができるのです。

税理士事務所以外の働き先

税理士としてのキャリアを築く際、税理士事務所以外にも多様な働き先が考えられます。

税理士法人

税理士法人は、2名以上の税理士が共同で運営する法人組織で、税理士事務所に比べて規模が大きく、提供するサービスの範囲も広いのが特徴です。

税理士法人では、法人クライアントに対する税務顧問サービスや税務調査対応、さらには企業のM&Aに関するコンサルティング業務など、専門性の高い業務を取り扱うことが多くあります。また、税理士法人で働くことにより、さまざまな税務案件に携わる機会が増えるため、税務知識の幅が広がり、キャリアアップの可能性が高まります。

このように、税理士法人は税理士事務所とは異なる働き方やキャリアパスを提供しており、専門性を高めながらも、幅広い経験を積むことができる環境です。また、税理士法人は多くの場合、チームで業務を行うため、コミュニケーションスキルやチームワークが求められますが、その分、互いに知識を共有しながら成長できるという利点もあります。

一般企業の経理・財務

税理士として一般企業の経理・財務として働くことも可能です。一般企業では、日常的な経理業務に加え、決算業務や予算管理、資金繰りの計画など、より広範な財務管理の役割を担うことがあります。これらの業務を通じて、企業の財政状況を把握し、経営陣に対する適切な財務アドバイスを提供することが求められます。

税理士としての専門知識を活用し、税務戦略の立案や税務リスクの管理を行うことで、企業の財務効率を向上させる役割を果たすことも可能です。また、企業の中での経理業務は、税務知識に加えて、会計基準の理解や内部統制の構築、さらにはITツールを活用した業務効率化といったスキルが求められるため、自己成長の機会も豊富にあります。

このように、一般企業の経理部門でのキャリアは、税理士資格を活かしつつ、幅広い業務経験を積むことができる魅力的な選択肢です。

独立開業

税理士資格を有することで、独立開業することも可能です。
独立することで自分自身のペースで働き、自らのスタイルでクライアントと向き合うことができます。

独立開業は、顧客基盤の構築やマーケティング、営業活動など、税務知識以外のスキルも求められるため挑戦的な道ですが、成功すれば大きなやりがいと報酬が自由が得られます。特に、特定の業界やニッチな分野に特化することで、独自の専門性を打ち出し、他の税理士との差別化を図ることが可能です。

就職・転職先の選び方

ここまでの記事を読んで、税理士の魅力や税理士事務所がどのようなサービスを提供しているか明確になったと思います。
ここまで記事を読んでくれた方の中には、「税理士を目指したいけど、どこに就職すれば良いのか分からない」「業界の給与相場や特性が分からない為就職先を選べない」という方もいるのではないでしょうか。

ここでは、一体どこから税理士事務所の求人を見つければよいのか、自分に合った税理士事務所に就職するにはどうしたら良いのかという点をご紹介していきます。

求人サイト

WEBサイトにて「税理士 求人」と調べると、複数の求人サイトが出てきます。
税理士事務所の求人も一般企業と同じようにWEB上にも掲載があるのです。しかし、ここからどのような条件で絞れば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。年収、勤務地のほかに業界特有の「税理士試験サポート」や「資格者優遇」の項目も捨てがたいところ。

しかし、一般的な求人サイトではこのような条件をフィルターでかけられるサイトは少ないのです。
そのため、業界特化の求人サイトで税理士事務所を検索することをおすすめします。
業界特化の求人サイトでは、税理士に向けた求人しか載せていない為、専門的なフィルター条件までかけられることがほとんどです。是非、活用してみてください。

業界特化のエージェントに頼る

業界特化のエージェントを利用することは、税理士業界への就職・転職活動において非常に有効な戦略です。これらのエージェントは、税理士事務所や関連企業との密接な関係を活かし、一般の求人サイトでは見つけにくい非公開求人を紹介してくれることが多いです。また、業界のトレンドや特定の職場の文化、求められるスキルセットなどの内部情報を提供してくれるため、自分に合った職場を見つけるためのアドバイスを受けることができます。

エージェントは求職者の経験やスキルを詳細にヒアリングし、それに基づいて最適な求人を提案します。これにより、自分の強みを最大限に活かせる職場を効率的に見つけることが可能になるのです。さらに、応募書類の作成や面接対策といったサポートも受けられるため、初めて転職活動をする方でも安心して利用できます。

また、エージェントは転職市場の動向を常に把握しているため、給与交渉や入社時期の調整などの交渉も代行してくれます。これにより、自分一人では得られない条件での就職・転職が実現しやすくなります。

非公開求人マッチング

税理士事務所の仕事内容-まとめ

税理士事務所における仕事内容や求められるスキル、さらには就職・転職先の選び方について見てきました。
税理士として働く上での基本的な知識やスキルは不可欠ですが、それ以上に、どのような環境で働きたいのか、将来的にどのようなキャリアを築きたいのかをしっかりと考えることが重要です。

税理士事務所や税理士法人、一般企業の経理・財務部門、さらには独立開業など、働く場所やスタイルには様々な選択肢があります。それぞれの選択肢には独自のメリットとデメリットがあり、自分にとって何が最も重要であるかを見極めることが求められます。また、求人サイトや業界特化のエージェントを活用することで、より具体的な情報を得られるだけでなく、プロの視点からのアドバイスを受けることができ、より良い選択につながるでしょう。自分の強みを理解し、それを活かせる職場を選ぶことで、長期的に充実したキャリアを築くことが可能です。

以上の点を踏まえ、自分に最も適したキャリアパスを見つけることが、成功への鍵となるでしょう。

執筆 ・ 監修

城之内 楊

株式会社ミツカル代表取締役社長

株式会社ミツカル代表取締役社長。 1990年生まれ。20代では士業向けのコンサルティング会社(株式会社アックスコンサルティング)で最年少役員として8年間勤務。これまで、3,000以上の税理士事務所のコンサルティングや士業向けのセミナーに複数登壇。さらにはスタートアップから上場企業まで外部顧問や役員としても活躍する。 退職後、税理士業界を活性化するために、税理士事務所の採用支援サービスを展開する株式会社ミツカルを創業。ミツカルでは年間2,400名以上の税理士事務所の求職者をサポート。審査基準を通過した優良事務所のみを紹介しており、ミスマッチのない転職支援を行っている。