【税理士法人クラウドパートナーズ】 クラウド化×リモートで切り拓く、“次世代型”会計事務所のかたち
公開日:2026/01/15
最終更新日:2026/01/19
INDEX
インタビュー
まとめ

- freee・マネーフォワード特化のクラウド会計事務所として2016年に独立
- 完全オンライン・フルリモートを前提とした業務設計で高い生産性を実現
- 税務・労務・法務までバックオフィスをトータルサポート
- 会計事務所特化の求人サイト「ユアキャリア」を自社発で立ち上げ
- 平均年齢30代前半、私服・フレックス・在宅OKの自由度の高い社風
「経営者になりたい」から始まった税理士人生
税理士法人クラウドパートナーズ代表の村井隆紘先生は、少しユニークな原体験を持っています。
経営者である父親の姿を見て育ち、いつか自分も「経営する側に立ちたい」と考えるように。
高校・大学は慶應義塾へ進学。
「経営者になるなら、会計や数字は必須だ」と父親から勧められ、大学2年生で税理士・会計士の勉強をスタート。在学中に公認会計士試験に合格します。
学生時代には、ビジネスコンテストに出場し優勝するなど、早くから起業・ビジネスの世界に身を置いていました。
卒業後は監査法人に入社するも、
「本当に自分がやりたいのは“組織の一部”ではなく、経営そのもの」
と感じ、独立を決意。しかし周囲からの反対を受け、大手銀行へ転職。その後、2016年に独立しました。
「会わない税理士事務所」を目指して、クラウド特化で独立
独立時、村井先生が選んだ戦略は明確でした。
freee・マネーフォワードなどのクラウド会計に完全特化すること。
当時(2016年)は、クラウド会計を本格導入している事務所はまだ少数派。
「自分自身、『移動時間や形式的な会議にとらわれる従来の税理士業務』に疑問を感じていました。だったら、ITを活用して“会わなくても信頼関係が築け、本質的な価値を提供できる事務所”をつくろうと思ったんです。」
オンライン完結、SaaSツール前提、紙は使わない。
今では当たり前になりつつあるスタイルですが、当時は完全に先行者。
その結果、問い合わせは殺到。
人が足りなくなれば一時的に問い合わせを止め、無理に拡大せず、少しずつ組織を大きくしていきました。
税理士業務への不安は「やりながら覚える」で乗り越えた
独立当初、「税理士業務に対応できないのでは?」という不安はなかったのか。
村井先生はこう振り返ります。
「独立前に、何社か税理士事務所にお伺いをさせて頂き勉強もしましたが、実務の多くは『現場で走りながら必死に習得した』というのが正直なところです。ただ、個人の知識量以上に、組織としてミスなく回せる『仕組み』をどう作るかの方が重要だと考えていました。」
クラウド会計は、
・記帳作業が減る
・自計化が進む
・リアルタイムで数字が見える
結果として、テクノロジーによる自動化が進んでいるため、残業はほぼゼロのままで、1人あたり25社から最大100社を担当できる高い生産性を実現。窓口担当・レビュワー・責任税理士のチーム制で、品質と効率を両立しています。
「記帳しない顧問先」を増やす明確なターゲット戦略
クラウドパートナーズの顧問先は、
年商1億円未満の一人法人が中心。
あえて記帳代行は高めの料金設定にし、基本は自計を推奨。
「記帳を請け負うと、実はコミュニケーションコストが一番高い。
freeeなら社長自身が入力した方が早くて楽なんです。」
この設計により、
・残業はほぼなし
・スタッフの負担も軽減
・顧問先との関係性も良好
という好循環が生まれています。
若手が集まる理由は「自由さ」だけではない
スタッフは全員20〜30代前半。
平均年齢は31〜32歳、95%以上がリモートワークを活用しています。
私服OK、フレックス、在宅OK。
一見「自由な事務所」に見えますが、村井先生が最も重視しているのはフィーリング。
・前向きで明るい
・人への感謝やリスペクトがある
・勉強熱心
・自分で調べて仕事を進められる
経験や資格は必須ではありません。
他業種出身者も多く、定着率の高さにつながっています。
リモートでも“ホスピタリティ”を失わない仕組み
リモートワーク中心の環境で難しいのが、教育と価値観の共有。
税理士法人クラウドパートナーズでは、
・業務フローの徹底的なマニュアル化・テンプレート化
・オンライン研修+1か月の育成カリキュラム作成
といった仕組みを整えています。
評価基準には、
「お客さんや仲間への丁寧さ・愛」も明確に組み込まれており、
売上第一主義にはならない文化が根付いています。
税務×労務×安心を提供する存在へ
現在、グループ全体で約75名。
税理士法人が中核となり、社労士法人も拡大中です。
目指すのは、
「効率化した上で、安心を与えられる事務所」
税務・労務・給与計算・トラブル対応など、
クライアントが本当に困る部分に付加価値を集中させ、
“バックオフィスの総合パートナー”として成長を続けています。
まとめ
税理士法人クラウドパートナーズは、
「働き方」も「会計事務所のあり方」もアップデートし続ける組織です。
これから税理士業界を目指す方、
税務担当者として新しいキャリアを考えている方にとって、
「こんな事務所もある」という一つの未来像を示してくれる存在と言えるでしょう。
加藤慧大
株式会社ミツカルプロフェッショナル 代表取締役社長