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税理士の理想の転職が叶う人材紹介会社の選び方

2024/09/27

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税理士が理想の転職を実現するためには、何が必要でしょうか。
それは人材紹介会社の活用と事前準備に他なりません。
そこで本記事では、税理士のための人材紹介会社活用法と必ずすべき事前準備についてまとめました。
理想的な転職先からの内定を勝ち取るために、ぜひ本記事をお読みください。

税理士の人材紹介会社の選び方

税理士が人材紹介会社を選ぶ際には、下記について注意しましょう。
会計業界は一般企業とは少し異なる業界ですので、税理士について知識を備えている人材紹介会社がベストです。

税理士専門転職エージェントを選ぶ

外せないポイントは、税理士専門の人材紹介会社を選ぶことです。
税理士は国家資格の専門職です。資格取得者しかなれない職業であり、税理士の求人を出している事務所や法人は限られます。
そのため、税理士の求人だけに絞った人材紹介会社を選択することが、効率的な転職活動の鍵となるのです。

また税理士専門の人材紹介会社なので、各事務所の最新情報を把握していますし、あなたとの相性もチェックしてもらえます。
また一般の人材紹介会社では、事務所による専門性の違いや希望業務等まで把握できていないことが多いため、理想的な転職を叶えるという意味でも、税理士専門の人材紹介会社を選択することが重要なのです。

受けたいサポートが受けられるか

あなたが受けたいサポートが受けられる人材紹介会社を選択してください。
たとえば面接練習がしたいなら、面接の相談に力を入れている人材紹介会社が良いでしょう。
志望動機が書けないなら、書類の相談に乗ってくれる人材紹介会社にすべきです。
サポートは不要で数多くの紹介を受けたいという人は、公開・非公開を含めて求人数が多い人材紹介会社を選択しましょう。

なおサポート体制は公式サイトで確認するか、最初の面談時に聞いておきましょう。
受けたいサポートは人によって異なりますので、選ぶべき人材紹介会社も異なります。
知人からの紹介や知名度よりも、あなた自身に合うかどうかでご判断ください。

担当者との相性が良い

人材紹介会社に登録すると、担当者がつき面談が実施されます。
この時の担当者との相性も重要です。
相性が悪いよりも相性が良い方が、理想の転職に近づけます。なぜなら自分の希望を素直に伝えられますし、相談もスムーズに行えるためです。

相性が悪いと、自分の希望を伝えたり相談したりすることをためらってしまいがちに。
担当者との意思疎通がうまくいかなければ、転職がスムーズに進むはずもありません。
反対に相性の良い担当者であれば、あなた自身も心をひらけますし、コミュニケーションも弾みます。結果として理想的な求人を紹介してもらいやすくなり、不安も払拭しやすくなるのです。
担当者との相性は、あなたの転職活動に大きな影響を及ぼします。

税理士が理想の転職を成功させるポイント

理想の転職を実現させるには、人材紹介会社を選ぶだけではなく、あなた自身も努力が必要です。その多くは事前準備にかかっています。
具体的な内容を確認し、1つずつ実行しましょう。

妥協できないポイントを洗い出す

自己分析の一環として、あなたが転職先に妥協できないポイントを洗い出してください。
たとえば「給与は絶対に下げられない」「残業は20時間まで」「家から事務所まで徒歩圏内」「自計化されているクライアントしか担当したくない」「記帳代行から税務相談までクライアントのことは一任してもらいたい」等です。
妥協できないポイントというのは、希望ではありません。あなたにとって外せない要素のことです。
妥協できないポイントを洗い出し、応募する求人を絞り込みましょう。

その上で、妥協できるけれどもできれば叶えたい希望が多く叶う事務所を選ぶのです。
税理士の転職先は数多く存在しますが、理想どおりの職場を探すのは案外難しいものです。
しかし妥協できないポイントから探すことで、理想に近い職場を見つけやすくなります。

人員募集の理由を聞いておく

求人が出されている理由を聞いておきましょう。
理由は大きく2つに分かれます。1つは退職者が出るための補充、もう1つは事務所拡大のための増員です。
補充のための求人で、なおかつ長期間募集し続けている事務所は要注意
です。退職者が止まらず補充が間に合っていない可能性があります。

退職者が続出しているということは、職場環境が良くない恐れが高いため、応募するかどうかは慎重に検討してください。
一方、事務所拡大のための増員の場合、職場環境や給与面等に問題はないでしょうが、仕事内容が定まっておらず手探りで進めることになるかもしれません。
どのような人員募集か聞いておくことで、事務所の環境や採用後の業務内容が想像できるのです。

事務所の得意分野を理解する

事務所ごとに専門性が異なりますので、得意分野について確認しておきましょう。公式サイトがあれば掲載されていることが多いです。
たとえば医業専門、スタートアップ専門、相続専門等です。

また幅広く業務を受けていても、国際税務が中心であったりM&Aが中心であったり、税務コンサルティングに注力していたりと個性があります。
事務所の得意分野は、転職してから取り組む分野に他なりません。あなたが希望する働き方や業務内容なのかを必ずチェックしてください。

未経験者はこれまでの採用実績を聞いておく

未経験者が会計業界に挑戦するならば、その事務所に未経験者の採用実績があるかどうかを担当者に聞いておきましょう。
税理士事務所は小規模事務所が多く、未経験者の教育に割ける時間がそれほど取れません。
通常は先輩についてOJT形式で仕事を覚えることになりますが、未経験者に対して手取り足取り教育する時間を取ってもらえないかもしれないのです。

そのため未経験者は、未経験者の採用実績があり、教育体制が整っている事務所がおすすめです。
未経験者を採用している事務所は中堅以上の税理士法人が中心になります。まずは中堅の税理士法人から「未経験者可」の求人を探してみましょう。

35歳以上はマネジメントスキルなどもアピールを

35歳以上になると、税理士としての経験だけでなく、マネジメントスキル等の周辺スキルも必要とされます。
転職活動では若い方が有利です。そのため35歳を過ぎた求職者は、実務経験以外のスキルで勝負しなければなりません。

どの事務所でも重宝されるのはマネジメントスキルでしょう。税理士はプレイヤーを希望する人が多いため、管理職や管理職候補は非常に歓迎されます。マネジメントスキルやマネジメントの経験があれば、転職活動がスムーズに運び、すぐに部下を持てるかもしれません。

税理士事務所か事業会社か決めておく

税理士が働く職場は、大きく2種類に分けられます。
1つめは税理士事務所や税理士法人、税務コンサルティング会社です。思い描く税理士としての業務を遂行する職場です。

2つめは一般の事業会社です。中堅〜大企業でも、税理士の資格を活かして働けるのです。
事業会社では、税務業務だけでなく経理等の業務もこなしながら、国際税務や連結決算、M&A等の規模の大きな業務に携われます。
働き方が大きく異なりますので転職活動にも大きく関わります。大まかにどちらの会社で働きたいか決めておきましょう。

自分の退職理由を伝えておく

人材紹介会社の担当者には、退職理由や転職したい理由を素直に伝えておきましょう。
履歴書や職務経歴書にはポジティブな理由をチョイスして記載しますが、担当者には素直な気持ちを伝えてください。退職理由を伝えることで、求人紹介のミスマッチを防ぐためです。

たとえば長時間の残業に耐えられなくて転職を決意した場合、残業が発生しない事務所の求人を紹介してもらいたいものですよね。
転職理由を伝えると、上記のようにスムーズな求人紹介につながります。

ところが転職理由を伝えないと、紹介される求人が長時間残業確定のものばかりになってしまうかもしれません。このようなすれ違いを防ぐには、あなたが素直に退職理由を伝える必要があるのです。

担当者と合わない場合はすぐに変更を依頼

人材紹介会社の担当者と相性が良くないことも考えられます。その際は早めに変更を依頼しましょう。
人材紹介会社にはキャリアアドバイザー等と呼ばれる担当者が多数在籍しています。
担当者を変更してもらうことも可能なのです。
合わない担当者と転職活動中ずっと二人三脚を続けるのは難しいもの。ですから、合わないと感じたら早めに変更を申し出てください。
相性の良い担当者と共に、あなたの理想の転職を叶えましょう。

少しでも「いいな」と思ったら応募する

税理士の求人は際限なく出ていますが、「理想的な求人」はそう多くないかもしれません。その少ない「理想的な求人」には求職者の応募が殺到するでしょうから、見つけたら早めに応募するのが得策です。
応募してから企業分析を行い、自分に合わないと感じたら「やはり辞退します」でOKです。
まずは書類選考に応募して、採用される道筋を作りましょう。

書類や面接の相談をする

人材紹介会社の担当者に、履歴書や職務経歴書、面接の相談をしましょう。
履歴書や職務経歴書については、フォーマットが間違っていないかの確認、書けない部分について一緒に考えてもらう、他の求職者と比較して遜色ないか等を見てもらいましょう。
面接については、該当する事務所でよく聞かれる質問や模範解答、面接の練習等で利用してください。

人材紹介会社の担当者は、転職のエキスパートです。転職のノウハウを知っています。
人材紹介会社に登録したのですから、担当者も含めて利用できるものはすべて利用しましょう。
人材紹介会社もあなたが転職すると嬉しいので、全力でサポートしてくれるはずです。

気になる事務所があれば内情を聞いておく

紹介された求人のうち応募しようか迷う事務所があれば、担当者に内情を聞いておきましょう。
人材紹介会社では求人を出すにあたって、事務所に赴き取材等を行っています。
そのため実情を知っている可能性が高いのです。公式サイトには掲載されていない、最新情報が入手できるかもしれません。
聞いておいて損はありませんので、積極的に質問しましょう。

複数社に登録する

税理士専門の人材紹介会社は1つではありません。複数社に登録しましょう。
多過ぎると管理が大変なので、2〜3社がおすすめです。
複数社に登録する理由は、応募できる幅を増やすためです。
事務所側は、すべての人材紹介会社に依頼しているわけではありません。
つまりA社は紹介しているけれど、B社には紹介されていない求人が存在するのです。
そのため1社だけでなく複数社に登録し、紹介される事務所数を増やしてください。

応募できる幅が広がれば理想の職場に転職しやすくなります。また思いがけない発見ができるかもしれません。
担当者との相性を比較することもできますので、複数社への登録は非常におすすめです。

人材紹介会社への登録から内定までの流れ

  • 1.まずは人材紹介会社を選び、登録します。通常はサイト上で仮登録または本登録を行います。
  • 2.登録後は、人材紹介会社の担当者と面談します。実際に人材紹介会社まで赴くこともできますが、オンライン面談や電話で受け付けていることもあります。時間が取れない人はオンライン等をご検討ください。
  • 3.面談内容を踏まえて、求人を紹介してもらいます。公開されている求人だけでなく、非公開求人を紹介してもらえることも。気になる求人があれば即応募も可能です。
  • 4.応募した後は、履歴書や職務経歴書を送付し、面接を受けます。
  • 5.最終面接に合格したら内定が出ます。入職するか検討し、給与等の条件面を詰めましょう。
  • 6.入職することに決めたら、晴れて転職成功です。おめでとうございます!新しい環境と職場で、新たな一歩を踏み出してください。

まとめ

税理士が理想的な転職を実現させるには、税理士専門の人材紹介会社に登録した上で、上記のポイントに注意しながら転職活動を進めることが大切です。
理想の転職を叶えるには、事前準備が欠かせません。時間をかけて準備を整え、どの事務所に応募するかじっくり検討してください。

執筆 ・ 監修

城之内 楊

株式会社ミツカル代表取締役社長

株式会社ミツカル代表取締役社長。 1990年生まれ。20代では士業向けのコンサルティング会社(株式会社アックスコンサルティング)で最年少役員として8年間勤務。これまで、3,000以上の税理士事務所のコンサルティングや士業向けのセミナーに複数登壇。さらにはスタートアップから上場企業まで外部顧問や役員としても活躍する。 退職後、税理士業界を活性化するために、税理士事務所の採用支援サービスを展開する株式会社ミツカルを創業。ミツカルでは年間2,400名以上の税理士事務所の求職者をサポート。審査基準を通過した優良事務所のみを紹介しており、ミスマッチのない転職支援を行っている。