【税理士法人シリウス】 未経験者も中堅以上も成長できる教育制度
2024/07/24
INDEX
インタビュー
まとめ
今回は、多種多様な人材が活躍する税理士法人シリウス 塩谷 一樹 先生に会社の特徴・魅力について話してもらいました。
- 職員約30人中有資格者が10人、科目合格者が5人。
- コーポレート・医療・資産税の3本柱を深く追求。
- スペシャリストにもゼネラリストにもなれる職場環境。
- 類を見ないほど高度で専門的なロールプレイング研修。
- 様々な人材が活躍する珍しい事務所。
- 毎月の「1on1ミーティング」でベクトルを揃える。
- 特別休暇やジュニア制度による受験生サポート。
- メンター制度が未経験者の不安を解消。
- 総合型かつ高付加価値を追求していく。
- 未経験者でも数年後にはお客様から感謝されるほど成長できる。
①税理士法人シリウスについて
創業して11年ほどになります。
30人弱の中で、税理士の有資格者は約10人、科目合格者が約5人です。業界平均よりやや高い水準を維持しております。
目指しているのは総合型で、高付加価値のサービスを提供できる事務所です。このような事務所を目指すためには、ある程度の有資格者数が必要だと思っています。
②シリウスの3本の柱とは
シリウスでは「コーポレート部門」「医療部門」「資産税部門」の3本柱を中心としており、全て深く専門的なところまで提供しています。
財閥系の大手不動産の仲介会社を含め、大手の仲介業者さんとお付き合いがあり、その中で個別相談会などを通じてお客様のお悩みや問題を解決させていただき、譲渡所得の申告に繋げる、といった形で営業活動をしています。 譲渡所得には特例がいろいろあり難しいものですが、その難しい案件にも幅広く対応できるのがシリウスの特徴です。
③深く広くキャリアを積める環境
シリウスは、業務が幅広い割にはフラットな組織、風通しの良い組織を目指しています。
経験が浅いうちは様々な経験をしてもらい、最終的には自分に合った分野を見極めて特化しスペシャリストになっていく、というキャリアプランを提供しています。
広い業務展開の中でスペシャリストにもゼネラリストにもなれるという意味では、東京でもかなり珍しい事務所ではないかな、と思っています。
シリウスはやる気や意欲を買っていきたいと考えており、チャレンジを実現できる組織を作ることを、設立以来、重視しております。
未経験の人の場合は、コーポレートの一般税務からスタートし、最終的には本人の希望を聞き、意欲があれば新しい分野にもチャレンジできます。スタッフにはいろいろ経験したうえで、自分に合う道を見つけてほしいですね。その方が大きく成長できると思います。
④スキルと探究心を育む教育制度
ロールプレイング研修を毎月1回行っています(繁忙期は除く)。
毎回、担当者と社長役の当番を決めて、皆の前でロールプレイングを行ってもらいます。
内容はデューデリの報告、新しいサービスの説明、クロージング、相続税の相続人に対するヒアリングなど。結構特殊なロールプレイングを行なっています。
この狙いは2つあり、1つは担当者のスキルアップ。もう1つはいろいろな業務に興味を持ってもらいたいためです。
ロールプレイングを通して「デューデリはこういうことをやっているんだな」「相続税のヒアリングはこういうことをやっているんだな」とイメージを持ってもらい、興味を持つきっかけになってもらえたら嬉しいですね。そのために意図的に様々なテーマを選んでいます。実は、開始前は興味を示してくれるかと心配していたのですが、意外とノリノリで喜んでやってくれています。
ロールプレイングには、フィードバックのコメントをするスタッフにも参加してもらっています。特に未経験者にはかならずコメントするようにしてもらっているのですが、最初は拙かったコメントも、続けていくうちに結構良いコメントになってきました。
ロールプレイングの担当者だけでなくフィードバックする人も成長できるという実感があり、ぜひ今後もパワーアップして、続けていきたいと思っています。
⑤様々な人材が活躍する事務所
研修ひとつとっても、税務会計の知識だけではなく、コミュニケーションのような、税務以外の知識についても研修も大事だと思っています。
心理学上でも様々なカラーの人材が揃っており、会計事務所としてはかなり珍しい部類に入るのでしょう。多種多様な人材が活躍できる事務所であることも非常に大切だと思っています。
良い点、悪い点は人それぞれありますので、良い点を伸ばしていける事務所を目指しています。研修制度もその一環です。
⑥毎月の「1on1ミーティング」でスタッフと目標共有
様々なタイプの人が活躍できる土壌を作るという意味で「1on1ミーティング」を毎月実施しています。
「1on1ミーティング」とは、パートナーとスタッフが、毎月10〜20分程度時間を割いてミーティングを行うものです。スタッフとパートナー、ひいては事務所の目標のベクトルを合わせていき、個人の成長が最終的に事務所の成長に繋がるように、との思いで始めた制度です。
人事評価は年2回実施していますが、それだけだと従業員の意向や希望をパートナーが把握しきるのは難しいという実感がありました。そのため毎月実施するのは結構大変ではありますが「1on1ミーティング」は時間をかけてでも絶対やるべきだと思っています。
開始から2年ほど経ち、最初は雑談レベルだったスタッフも、今では目標を積極的に話すようになってきました。今後もブラッシュアップしながら続けていきたいと考えています。
⑦税理士試験受験生を後押しする制度作り
試験前の試験休暇制度を実施しています。
有給休暇ではなく特別休暇で、入社初年度は5日間付与します。有給休暇がある人は特別休暇に有給をプラスして休んでもらえます。
通常業務もなるべく残業が発生しないように、学校に通えるようアサインを組んでいます。
それでもまだまだ勉強時間の確保には不足しているだろうと考えており「ジュニア制度」の導入を検討しています。
「ジュニア制度」とは、給与を多少抑える代わりに、原則残業なし・試験前は1ヶ月単位で休暇を取得できる制度です。面談を通じて「試験勉強を優先しつつ、実務も経験したい」という希望が非常に多かったことを踏まえて、このような制度を構想しています。若い人に、より一層頑張ってもらえるような土壌を作っていきたいですね。
⑧スタッフ発案のメンター制度とは
最近導入した制度で、未経験者や経験の浅い人に対して相談役をつけるものです。
未経験者や経験の浅い人は、入社後の実際の業務内容などに不安を感じていることもあります。そのような人に対して、若手の先輩社員が担当メンターとして就き、日々の業務の悩みを聞いたり業務時間のコントロールをしたりしています。
社会人経験なしで入社した人にとって、時間の管理はなかなか難しいものです。そこでメンターの先輩が仕事を割り振り、時間のコントロールをしてくれます。試験勉強の時間も取れるようになるという意味でも、非常に効果的に活用できていると感じています。
上司とメンターは別の存在です。メンターはあくまでサポート役。
会計事務所はマルチタスクの業界なので、複数の上司から様々な仕事が降ってきます。慣れている人は良いのですが、最初のうちはマルチタスクへの対応で戸惑うケースが多いと気づいたものですから、その改善のために取り入れました。
メンター制度はスタッフからの申し出によるものです。提案してくれたスタッフにメンターになってもらったところ、非常に効果がありました。人それぞれの経験に応じた成長が実現できるようになったと感じています。
⑨これからのビジョンについて
売上や従業員数といった規模的な目標は、私(塩谷一樹先生)にはありますが、社内には公表しないようにしています。
公表してしまうとその数字を達成することが主な目的となってしまうためです。売上を追い求めるあまり、リスクが高くても受けてしまう・クオリティが顧客の満足度まで達していなくても出してしまう、といった事態につながると危惧しています。このような仕事の仕方ではお客様の満足に繋がりませんし、最終的には当社に返ってくる話だと思います。
当面は総合型で付加価値の高いサービスを提供する税理士事務所というコンセプトを追求していきたいと考えています。
社員の成長が事務所の成長に繋がると思っており、最近は未経験の人も沢山採用しています。未経験者でも何年か後には、お客様から感謝される仕事ができるように仕組みを作っています。ですから未経験の人も経験の浅い人でも、安心して入社していただき、一緒に成長していきましょう。もちろん、すでに経験の長い人も大歓迎です。
城之内 楊
株式会社ミツカル代表取締役社長