ミツプロに会員登録する
3つのメリット

無料で会員登録する

INDEX

おすすめ記事

記事を全て見る

税理士の現実的な年収はいくら?平均年収を徹底解説!

公開日:2025/01/15

最終更新日:2025/02/17

INDEX

税理士を目指す方や、税理士として働いている方の中には、年収に関する疑問を抱く人が少なくありません。

税理士は、安定した収入が得られる職業として人気がありますが、実態はどうなのでしょうか。

本記事では、税理士の平均年収や年代別・男女別の収入、独立や開業した場合の現実的な年収を詳しく解説します。

また、年収を上げるための具体的な戦略や成功するためのポイントも取り上げます。
本記事を読めば、税理士の収入の実態を理解し、キャリアプランを立てるうえで重要な情報が手に入ります。
独立開業を目指す方、現在の収入に満足していない方、これから税理士資格の取得を検討している方にとって、税理士の可能性を引き出す方法が見えてくるでしょう。

会員限定公開!【2025年版】
働きがいのある会計事務所特選
2025年版 働きがいのある会計事務所特選
優良事務所90社のインタビューから、税理士業界の最新動向と事務所選びのポイントを凝縮した業界専門誌を無料公開中!
ミツプロ会員は会計事務所勤務に役立つ限定コンテンツをいつでも閲覧できます。

⇒無料で会員登録して雑誌を見る

税理士の平均年収はいくら?

年代別平均年収

税理士の平均年収は、年代によって大きく異なります 。若手税理士は、顧客の数や経験が少ないため、収入が低めの傾向 にあります。しかし、キャリアを重ねることで、収入は着実に増加します。例えば、20代の税理士の平均年収は約400万円から500万円程度で、顧客獲得や業務の経験が少なく、収入も安定しないことが多い です。しかし、30代に入ると、経験を積み重ねることで信頼度が高まり、顧客数も増えるため、平均年収は600万円から700万円 ほどに達します。

さらに、40代や50代になると、税理士としての地位が安定し、年収も高くなる傾向があります。多くの税理士は800万円から1,000万円以上を稼いでおり、この年収層に到達するには、専門性や顧客基盤の強化が必要 です。また、年収は勤務する地域や事務所の規模にも影響されます。都市部で働く税理士は、競争が激しい反面、顧客数が多いため高い収入を得やすい傾向があります。地方で働く場合、顧客基盤を築くには時間がかかることがありますが、競争が少ない分、安定した収入を得るチャンスもあります。

税理士として成功するためには、どの年代でも、顧客のニーズに応える柔軟な対応が重要です。これにより、長期的な安定した収入の実現ができます。

年代 平均年収(万円) 特徴
20代 400〜500 経験や顧客数が少なく収入は控えめ。
30代 600〜700 経験が増え、顧客が増加。
40代 800〜1,000 安定期に入り、収入が大幅増加。
50代 800〜1,000以上 経験豊富で高収入の人も多い。

男女別平均年収

税理士業界での男女別の年収差は、依然として存在します。男性税理士の平均年収は600万円から800万円程度 であるのに対し、女性税理士は500万円から600万円程度 となっています。この差は、働き方やキャリアの選択肢によるものが多いとされています。女性税理士は、育児や家庭との両立を図りながら働くケースも多く、働く時間やペースに制限がかかることが一因として挙げられます。

しかし、近年では女性税理士の活躍が増えており、特にフレキシブルな働き方を提供する事務所での勤務が増加しています。例えば、子育てと仕事を両立しながら、専門性を生かしたサービスを提供する女性税理士も多く、高収入を得ている事例 も増えています。また、女性ならではの視点を生かしたサービス展開が評価され、特定の分野で成功するケースも増えています。

働き方の多様化により、女性税理士の収入も向上しています。例えば、相続税対策や法人税務など、専門性の高い分野に特化して、高単価の案件を得ることができるため、収入を上げるチャンスは増加しています。男女問わず、自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことが、収入向上の鍵となるでしょう。

性別 平均年収(万円) 特徴
男性 600〜800 フルタイムで働くケースが多く、収入が高い傾向。
女性 500〜600 働き方の選択肢により年収が低めだが、活躍の場は増加中。

独立・開業した税理士の年収

開業税理士の年収の現実

税理士が独立・開業する場合、年収は成功に大きく左右されます。開業初期は顧客獲得に時間がかかるため、年収は300万円から500万円程度と低くなることが一般的 です。特に独立当初は、固定客を確保するのが難しく、収入が安定するまでには時間がかかることが多いです。しかし、顧客基盤が確立し、リピーターや紹介による新規顧客が増加すると、年収は大幅に増加します。

実績を積んだ税理士の中には、1,000万円以上を安定して稼ぐ人も少なくありません 。しかし、開業税理士の年収には地域性や競争環境が影響を与えます。都市部では競争が激しく、多くの税理士がひしめき合っていますが、顧客数が多いため高収入を得やすい環境です。逆に、地方では競争が少ないものの、顧客基盤を確立するまでの時間がかかるため、戦略的なマーケティングやネットワーキングが重要です。

状況 平均年収(万円) 特徴
開業初期 300〜500 顧客獲得に苦労する時期。
安定期 1,000以上 顧客基盤が確立し、リピーターや紹介が増えると収入が安定。
都市部での開業 高め 競争は激しいが、顧客数が多く高収入を得やすい。
地方での開業 やや低め 顧客基盤の構築に時間がかかることがあるため、戦略的アプローチが必要。

成功するためのポイント

開業税理士として成功するためには、いくつかの重要なポイントがあります。まず、顧客との信頼関係を築くこと が重要です。顧客のニーズに迅速に対応し、誠実なサービスの提供で、リピーターや紹介による新たな顧客の獲得ができます。また、特定の分野への特化も、競合との差別化 に役立ちます。例えば、相続税や法人税務に強みを持つことで、専門性を活かした高単価の案件を得ることができます。

さらに、マーケティング力 も重要です。オンラインでの認知度を高めるため、ホームページやSNSの活用が効果的です。オンライン相談サービスの提供で、潜在顧客との接点を増やし、ビジネスの拡大を図ることができます。信頼構築、専門性、マーケティング力を組み合わせることで、安定した高収入を目指すことが可能です。

成功要素 内容
信頼構築 誠実な対応や迅速なサービス提供でリピーターや紹介を増やす。
専門分野の特化 相続税や法人税務に特化し、他との差別化を図る。
効果的なマーケティング ホームページやSNSを活用して認知度を高め、オンライン相談を提供する。

税理士の年収を上げるための戦略

専門性を高める

専門性を高めることは、税理士として収入を上げるために重要な要素 です。特定の分野への特化で、高単価の顧客を獲得しやすくなります。例えば、相続税や国際税務、医療業界などの分野で専門知識を深めることで、他の税理士との差別化が可能になります。特に、相続税や資産税への特化により、高額案件を扱う機会が増えます。不動産や株式など資産規模の大きな顧客をターゲットに顧問料や相談料を大幅に引き上げることが可能です。また、専門性を活かしてセミナー講師や書籍執筆を行うと、自分の名前を広めるよい手段 となります。

専門分野の確立には、継続的な学習とスキルアップ が不可欠です。税制は頻繁に改正されるため、最新の情報を常にキャッチアップする必要があります。加えて、業界の動向やクライアントのニーズに応じた柔軟な対応力 も求められます。さらに、専門性が高い税理士は口コミや紹介によって新規顧客を獲得するケースが多いのも特徴です。特定の分野で高い評価を得ることが、収入アップの鍵となります。

独立・開業する

独立・開業は、収入を大きく増やすための主要な選択肢の1つ です。独立で顧客を自由に選べるようになり、自分の働き方や価値観に合わせた収益モデルを構築できます。ただし、成功するためには十分な準備が必要 です。具体的には、開業前に顧客リストを確保し、事業計画を綿密に策定します。初期費用や運転資金の計画を立て、リスクに備えることも忘れてはいけません。

また、開業後の業務効率化も収入向上のポイント となります。クラウド会計ソフトを活用すれば、帳簿管理や税務申告が効率化され、より多くの時間を顧客対応や新規案件の開拓に充てることが可能です。さらに、事務作業の外注で、本業に専念できる環境を整えることが重要です。こうした取り組みにより、時間あたりの収益を増やすことができます。独立後は、自分のブランド力を高めるマーケティング戦略も必要です。SNSやWebサイトを活用して、自分の専門性や実績をアピールし、新規顧客の獲得につなげます。

BIG4や大手税理士法人へ転職する

BIG4(デロイト、PwC、EY、KPMG)や大手税理士法人への転職も、高収入を目指すための有効な戦略 です。大手税理士法人では規模の大きな顧客を抱え、複雑で高額な案件を扱うため、スキルアップの場として最適 です。特に、国際的な案件や多岐にわたる分野のプロジェクトへの関与で、専門知識を深めるだけでなく実践的な経験を積むことができ、自分の市場価値が大幅に向上します。

実際に、BIG4では、残業代も含めると、新入社員でも600万円超えを達成している人 もいます。また、コンサルタントとなると、1000万円超えをしている人 も一部いるようです。

加えて、大手法人では教育制度が整っており、最新の税務知識を学ぶ機会が多く提供され、キャリア全体のステップアップが期待できるでしょう。さらに、将来独立を考える際にも大きな強みとなります。転職を検討する際は、自分のキャリア目標と法人の環境が合致しているか慎重な判断が重要です。海外オフィスでの勤務やグローバルなネットワークを活かしたキャリア形成も選択肢に入れることで、将来的な収入増加につながる可能性が高まります。

これらを表にすると、以下のようになります。

戦略 年収(推定) 増加幅 メリット デメリット
通常の税理士事務所 500万円 0 安定した収入 大幅な年収アップは難しい
専門性を高める 700〜900万円 +200〜400万円 高単価案件の受注が可能 学習や資格取得に時間・コストが必要
独立開業 800〜1,500万円 +300〜1,000万円 高収入の可能性が広がる 初期投資と営業力が必要
BIG4転職 800〜1,200万円 +300〜700万円 安定した高収入、国際的スキルが得られる 英語力必須、長時間労働の可能性

無料会員登録で
最新情報をGetしよう!
ミツプロに会員登録すると…
  • ・税理士業界のプロが転職活動を徹底サポート
  • ・転職に役立つ会員限定記事がいつでも見れる
  • ・気になる求人をお気に入り登録
  • ・限定求人情報をお届け
⇒無料で会員登録する


税理士の現実的な年収はいくら?平均年収を徹底解説!-まとめ

税理士は専門性の高さゆえに、多様な年収モデルとキャリアパス が存在します。年代別、男女別、そして独立・開業をした場合、収入の現実の理解が、自分にとって最適な働き方を考えるヒントになるでしょう。本記事で紹介したように、平均年収は安定しており、努力次第でさらに高い収入を得ることが可能です。また、成功のためには、専門性を高めるだけでなく、転職や開業などの選択肢も重要です。

税理士としての収入をさらに伸ばすためには、最新の税制や業界トレンドに常にアンテナを張り、知識を更新し続ける姿勢が欠かせません。さらに、顧客との信頼関係を築くことで、リピートや新規顧客の紹介につながることも期待できます。

一方で、独立や転職を検討する際には、事前に十分な情報収集と準備を行い、自分の強みの明確な理解が重要です。特に大手税理士法人やBIG4への転職は高収入を得る可能性が高い一方で、競争も激しいため、戦略的な行動が求められます。

税理士としてのキャリアを最大限に活かし、理想の働き方を実現するためには、日々の努力と挑戦が鍵となります。業界の魅力は、自分の努力が結果に直結しやすい点です。本記事で紹介した情報をもとに、次のステップを考えてみてください。

執筆 ・ 監修

平川 文菜(ねこころ)

熊本出身。2018年京都大学卒業。在学中より税理士試験の勉強を始め、2018年12月に税法三科目(法人・消費・国徴)を同時に合格し、官報合格を果たす。 2018年9月よりBIG4 税理士法人の一つであるKPMG税理士法人において、若手かつ女性という少数の立場ながら2年間にわたり活躍。税務DDやアドバイザリーといった幅広い業務に従事。 2020年9月より、外資系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループに転職。戦略策定から実行支援まで幅広い業務に従事。2024年12月にフリーランスとして独立。