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公認会計士初任給の真実!手取りや年収のデータを公開

公開日:2025/02/17

最終更新日:2025/01/24

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公認会計士を目指している方にとって、初任給は将来の働き方をイメージする上で重要なポイントです。
「試験に合格した後、どのくらいの収入が得られるのか」「他の職種と比べてどれだけ魅力的なのか」など、多くの疑問があるかもしれません。
本記事では、公認会計士の初任給や年収の推移、仕事内容、さらには将来のキャリアパスまで詳しく解説します。
本記事を読むことで、公認会計士の現状や将来性を具体的に理解し、目指すべきキャリアのイメージを明確にできます。

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公認会計士の初任給は?

公認会計士試験に合格したら、監査法人へ就職する人が大半

公認会計士試験に合格した人の多くが監査法人へ就職 します。背景には、合格後に必要とされる実務経験の要件 があります。監査法人は、要件を満たすための実務経験を体系的に提供できる環境が整って います。

特に、EY新日本有限責任監査法人、KPMGあずさ監査法人、PwCあらた有限責任監査法人、有限責任監査法人トーマツなどの四大監査法人は、国内外で幅広い監査業務を手がけています。

公認会計士としての基礎を確立するとともに、多様な経験を積むことが可能 です。 このような環境が、監査法人を選ぶ理由として挙げられます。

監査法人へ就職した時の初任給

監査法人に就職した場合、初任給の目安は25万円から30万円程度 です。基本給であり、さらに残業代や資格手当などが加算されるため、実際の月収はこれより高くなることが一般的です。加えて、監査法人では充実した福利厚生が用意 されており、住宅補助や通勤手当などが支給されるケース も少なくありません。

特に大手監査法人では、研修制度が充実 しており、働きながらさらに専門知識を深められる点が魅力です。これらの条件により、公認会計士の初任給は良好なスタートラインです。

他業界初任給との比較

公認会計士の初任給は、他業界と比較して高い水準 にあります。例えば、新卒社員の平均的な初任給は20万円から25万円程度 と言われています。一方、公認会計士の場合、専門性の高さや試験合格者としての価値が評価 され、平均的な初任給を上回る金額に設定されています。

初任給から見た公認会計士の年収の推移

公認会計士1年目の平均年収

公認会計士の1年目の年収は、約400万円から500万円 とされています。基本給に加えて残業代やボーナスが含まれるため、初任給だけを考慮した場合よりも高い水準になります。また、1年目から実務経験を積み始める公認会計士にとって、成果や勤務時間に応じた収入差が見られるのが特徴です。特に四大監査法人では、プロジェクトごとにインセンティブが支給される場合もあり、努力次第でさらなる収入増が期待 できます。1年目の年収は、安定した基盤と今後のキャリア形成の第一歩を象徴しています。

公認会計士2年目以降の平均年収

2年目以降、公認会計士の年収は着実に増加します。昇進や責任範囲の拡大にともない、3年目には平均で600万円から700万円程度に達するケースが一般的 です。さらに、マネージャー職以上に昇進した場合、年収1,000万円以上 を目指せます。四大監査法人では昇進スピードが速いため、キャリア初期の段階から高い収入を得られる点が特徴です。また、一般的な企業の給与体系と比較すると、公認会計士は年収の伸び率が高い傾向にあり、魅力です。

公認会計士の平均年収が他業種よりも高い理由

公認会計士資格が必要であり、資格の難易度が高い

公認会計士資格は、日本で難易度が高い国家資格の一つ とされています。試験に合格するためには、財務会計や管理会計、監査論など専門的な知識を深く理解し、数年単位の準備 が求められます。また、試験範囲が広いだけでなく、合格率も10%未満と低い水準です。難関を突破した人材は、知識とスキルの面で高い信頼を得ており、結果として高い給与が保証されています。

資格取得後も、実務経験を通じてさらなるスキルアップが求められる点 が特徴です。特に監査法人での経験は、会計・税務だけでなく、経営の全体像を把握する能力を養う機会となり、公認会計士の高収入に直結しています。

キャリアの幅が広く、将来性がある

公認会計士の業務範囲は、監査業務にとどまりません。コンサルティング業務や企業経営のサポートなど、幅広い分野での活躍が期待 されます。多岐にわたるキャリアパスは、特定の分野に限定されない柔軟性を持ち、結果として需要が途切れない職業となっています。

さらに、企業のグローバル化にともない、国際基準に基づく財務報告や内部統制のニーズが増加 しており、公認会計士の役割がますます重要視されています。特に四大監査法人では、国内外のクライアントに対応するスキルが求められるため、語学力や国際的な知見が評価され、キャリアを積むことで年収のさらなる向上が期待できます。

公認会計士1年目の仕事内容と必要なスキル

仕事内容

公認会計士1年目の主な仕事は、監査業務を中心 に行われます。具体的には、クライアント企業の財務諸表を確認し、適正性を検証する作業が主軸です。また、会計データの分析や試算表の精査、監査チーム全体で取りまとめる報告書の作成補助も含まれます。

1年目の業務は、先輩社員や上司の指導を受けながら進めることが多く、実務を通じて会計士としての基礎を固める重要な期間 とされています。クライアント企業の担当者とのやり取りや、会計データをもとにした分析結果の共有が求められることもあり、実践的なスキルを身につける場となります。

監査法人によっては、業務の一環として最新の監査ツールやソフトウェアを使用する機会も多く、技術の習得が求められる場合 があります。こうしたツールは監査業務の効率化に役立つため、早期に使いこなせるようになることが重要です。

必要なスキル

公認会計士1年目に求められるスキルは、基本的な会計・税務知識だけではありません。正確性や責任感を持って業務に取り組む姿勢が必要不可欠 です。監査業務では、一つのミスが全体の精度に影響を与えるため、細部まで注意を払う力が求められます

加えて、チームで働く能力も重要です。監査業務は基本的に複数人のチームで進められるため、他者との協力や円滑なコミュニケーションが必要 です。会議や打ち合わせでの発言、報告書作成時の情報共有など、さまざまな場面でコミュニケーション能力が試されます。

さらに、クライアントとの直接的なやり取りが発生する場合には、ビジネスマナーや礼儀作法も欠かせません 。社会人としての基本的なマナーに加えて、プレゼンテーション能力や資料作成スキルも評価対象となります。

以下は、公認会計士1年目に求められる主なスキルを一覧にした表です。

必要なスキル 説明 具体例
会計・税務知識 財務諸表や会計データの精査に必要 財務諸表分析、試算表確認
正確性・責任感 ミスを防ぎ、業務を確実に遂行するため データ入力の細部確認、報告書の校正
コミュニケーション能力 チームやクライアントとの円滑な業務遂行に不可欠 会議での発言、クライアントへの報告
ビジネスマナー クライアント対応や信頼構築に必要 挨拶や礼儀作法、適切なメール対応
プレゼンテーション能力 分析結果や意見を分かりやすく伝えるため 資料作成、会議でのプレゼンテーション

公認会計士のキャリアと将来性

監査法人内でキャリアアップする

公認会計士は、監査法人内でのキャリアアップを目指す道 があります。初期段階では、スタッフとして監査業務を行いながら実務経験を積み、数年以内にシニアスタッフやマネージャーへの昇進が一般的です。マネージャー以上の役職に就くと、監査チームの運営や重要クライアントとの交渉など、業務範囲が広がり、より高度なスキルが求められます。

また、監査法人での最終目標である「パートナー」になると、法人全体の方針決定に携わることが可能 です。役職につけば、報酬も飛躍的に増加し、年収2,000万円以上を目指せるケースもあります。四大監査法人では、昇進の機会が多く与えられるため、公認会計士としてのスキルをさらに高めながらキャリアを築ける点が魅力です。

コンサルティング会社に転職する

公認会計士は、コンサルティング会社への転職でも高い需要 があります。監査法人で培った財務知識や経営分析スキルを活かし、企業の課題解決に携わることができるからです。具体的には、M&Aや企業再生の支援、業務効率化プロジェクトへの参画などが挙げられます。

コンサルティング業界では成果主義が採用されている場合が多いため、経験やスキル次第で報酬の大幅な増加も期待 できます。また、国際的なプロジェクトに関わる機会も多いため、語学力や異文化対応能力がキャリアの幅を広げる重要な要素となります。やりがいを求める人にとって、コンサルティング会社は魅力的な選択肢です。

独立開業する

公認会計士の中には、経験を積んだ後に独立する人 もいます。独立により、自由度の高い働き方をいえます実現できるだけでなく、自分の専門性に基づいた業務に専念できます。主な業務内容は、税務顧問や会計コンサルティング、個人事業主や中小企業の経営支援などです。

独立後は、クライアントの信頼を築くことが成功の鍵 となります。信頼関係が確立されることで、安定した収入を確保するだけでなく、紹介による新規顧客の獲得も期待できます。また、特定の分野で専門性を磨くことで、差別化を図り、より高単価な案件を引き受けることも可能です。

その他の就職先

公認会計士は、監査法人やコンサルティング会社以外でも活躍の場があります。例えば、一般企業の経理部門では、財務会計や内部統制の知識を活かし、組織運営に貢献 できます。また、金融機関では、リスク管理や資産運用のアドバイザーとしての役割が期待 されます。

さらに、ベンチャー企業ではCFO(最高財務責任者)として、財務戦略の策定や資金調達を担当するケース もあります。特に、スタートアップ業界では、公認会計士の専門知識が重要視されており、幅広い業界で価値が発揮されています。

以下は、公認会計士の主なキャリアパスをまとめた表です。

キャリアパス 主な業務内容 特徴
監査法人内での昇進 監査業務、チーム運営 昇進にともない年収が大幅に増加する
コンサルティング会社への転職 財務分析、経営改善支援 高い成果報酬と国際的なプロジェクトに携われる可能性
独立開業 税務顧問、会計コンサルティング 自由度の高い働き方と高収入が期待できる
その他の就職先 経理業務、金融アドバイザー、CFO業務 幅広い分野での活躍が可能

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公認会計士初任給 -まとめ

公認会計士の初任給は、他業種と比較して高水準であるだけでなく、将来的な年収アップも見込める魅力的な職業です。背景には、資格取得の難易度や、専門性の高さが関係しています。また、監査法人でのキャリアアップだけでなく、コンサルティングや独立など幅広いキャリアパスがあり、将来性のある選択肢です。本記事を参考に、公認会計士としての将来を具体的にイメージしてみてください。

執筆 ・ 監修

平川 文菜(ねこころ)

熊本出身。2018年京都大学卒業。在学中より税理士試験の勉強を始め、2018年12月に税法三科目(法人・消費・国徴)を同時に合格し、官報合格を果たす。 2018年9月よりBIG4 税理士法人の一つであるKPMG税理士法人において、若手かつ女性という少数の立場ながら2年間にわたり活躍。税務DDやアドバイザリーといった幅広い業務に従事。 2020年9月より、外資系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループに転職。戦略策定から実行支援まで幅広い業務に従事。2024年12月にフリーランスとして独立。