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2024/11/29
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長期間に渡る税理士試験を経て、やっとの思いで税理士資格を取得。
晴れて税理士になったとしても、その責任と待遇のバランスは事務所や所長の考え方しだいで大きく変わります。
税理士となり、今まで以上に仕事量が増えて忙しくなったのに待遇が変わらない、所長・事務所の方針により、新しいことややりたい仕事をさせてもらえない(やりたい仕事に取り組む時間がない)、などの声をよく耳にします。
一般的に税理士資格を取得すると働き方の選択肢は大きく広がり、やりたい仕事に力を入れたり、より専門性の高い仕事に就くことが可能です。
そのため、所長・事務所の方針がご自身の考えに合わないなと感じた際には、転職活動をはじめるタイミングなのかもしれません。
公開求人に応募してみることも一つではありますが、スカウト型の転職サイトに登録し、ご自身の転職市場での価値を知っておくことも将来に繋がります。
その際、まずは転職サイトに登録するのと同時に情報収集をして市場の現状を知ることがおすすめです。
そこで本記事では、税理士が転職するときに転職サイトを利用するメリットについてお話していきたいと思います。
給与…待遇…キャリアアップ…。
悩みが尽きない、、、。
税理士はちゃんと自分に合った職場を選ぶことが重要だよ!
やっぱりそうなんですね…!
転職の仕方、教えてください!
税理士が転職サイトを利用するメリット
ジョーさん!
転職の時にわざわざ転職サイトを使うって、意味あるんですか?
おっと、良い質問だね!
転職サイトにはメリット、デメリットあるけど、使い方次第ではかなり有効だよ!
転職活動をするために、まずはご自身の待遇等の希望を洗い出すことが重要で、その希望と照らし合わせて転職サイトの掲載情報を見ていく方法が一番効率的です。
転職サイトでは一般の公開求人とは違い、そのサイトでしか公開されていない非公開求人も多数あるため、より質の高い求人情報を見つけることができます。
具体的な転職サイトを利用するメリットとしては次のとおりです。
複数の求人から希望の仕事先を選べる
転職サイトは閲覧性に優れ、求職者の待遇や条件などが網羅的に掲載されていますので、これらの情報にソートをかけて、ご自身の希望条件に合致する掲載先のみ抜き出すことが可能です。
さらに、そのソートをかけた情報を比較することで、よりご自身の希望に近い転職先を見つけることができるでしょう。
掲載情報には給与待遇や休日数等の情報が詳細に掲載されているため、勤務地を絞って検索するとその地域の給与相場や休日数相場の情報を収集することが可能です。
転職活動をする上で参考となる質の高い情報を効率よく収集することができます。
応募先が求める人物像が把握できる
転職サイトに掲載されている求人情報の他、応募を検討している先のホームページなどを閲覧しネット経由の事前調査を行うことで、求められる人物像やスキル、事務所の雰囲気などを把握することができます。
また、同地域にある事務所と掲載情報を比較したり、検討先が特殊な特化型事務所であれば他の同種事務所と比較し、一般的に業務をする上で求められる経験やスキルを把握しておくことも可能でしょう。
このように事前調査を念入りに行っておくことにより、面接対策を十分に練ることができますし、その事前調査や検討したことは実際の面接の際の受け答えにもプラスに働きますので、確実に採用率を高めることができるでしょう。
比較しながら情報も集められるのはいいですね!
いろいろな求人を比べることで、より自分に合った職場が見えて来るよ!
他にはない求人が見つかる
転職サイトにはスカウト型(オファー型)、応募型があり、サイトによって他では出ていない質の高い非公開求人が見つかることもあります。
なお、求人の応募側がパーソナル情報を有料で登録しておく転職サイトもあります。
オファーを出す側からは、転職サイトに情報を有料で登録している方は転職活動を本気でしていると見ますので、より確度の高い質の高いオファーが期待できます。
また、近年は業界全体の人手不足が顕著となってきているため、売手市場の状況で応募側が有利であると言われています。
そのため、募集側も高額な有料サイトへ登録する機会が増えてきており、より優秀な税理士が登録される可能性が高いサイトへの掲載や、求職者情報の閲覧回数も増えてきています。
つまり、より高待遇の求人を探すためには転職サイトを利用することが一次選択となってきていると言えます。
ただ、転職サイトにもそれぞれ特色があるため、事前に情報収集を行い、ご自身の希望と合致する先がどのサイトに掲載されているのかで、応募先の考えや傾向を思慮することも重要です。
転職サイトを選ぶうえで意識したいポイント
一口に転職サイトと言っても、サイトによってその特色は大きく違うため、税理士の求人が多く掲載されている質の高いサイトを選択する必要があります。たしかに転職サイトって言っても、たくさんありすぎてどれがいいのか…。
たしかにそうだね笑
でも、何事においても見極める力は大事だよ!
転職サイトの数はここ数年で急増しており、応募側も求職側もその選択が難しくなってきてます。
転職サイトを選ぶ際、具体的に意識すべきポイントとはどのようなものなのでしょうか。
ここではそのポイントについて、詳しくお話していきたいと思います。
自分が求めている求人が掲載されているか?
転職サイトによって、紹介している業界・職種が異なりますので、まずは希望の業界・職種の取り扱いが多いサイトをピックアップしていく必要があります。
次に、その中から税理士の求人が多数掲載されている転職サイトを選ぶ必要があり、さらに募集条件として税理士試験科目合格者と掲載されたものが多いのか、税理士有資格者と掲載されたものが多いのかも確認しておきましょう。
なお、業種特化や専門的な求人を扱っているサイトのほうが、高待遇の求人を見つけやすいということもありますので、ご自身の希望にあった転職サイト探しをしましょう。
高年収を希望するなら平均年収が高い転職サイトを利用する
転職サイトによっても、求人情報の質や量に比例してサイト内での業界平均年収は異なります。
今よりも年収が高く設定されている求人を探している方は、ハイキャリアやハイクラスの求人が多数掲載されている転職サイトを選択したほうが良いです。
そして、その中でもいくつか転職サイトを比較して、それぞれのサイト内での業界平均年収をある程度把握しておくことも重要となります。
求人の募集側も、掲載する転職サイト内での業界平均年収を参考にすることもありますので、やはり業界平均年収が高いサイトを選択した方が、希望の結果に繋がることは多いでしょう。
人気がある転職サイトを選ぶ
ご自身とパーソナル情報が近い求職者が多く利用されており、さらに口コミが多い転職サイトはご自身の希望が叶えられる可能性が高い実績があるサイトなので、求人の掲載情報は優良なものが多いと予測できます。
そのため、実際にサイトを利用した人の口コミなどは非常に重要な情報です。
ご自身が希望する条件と同じような転職先を見つけた方の口コミを参考にして情報収集を行いましょう。
口コミを軸に効率的に情報収集を行うことにより、評判が良い転職サイトを見つけることができますので、公開されている情報は有効に利用する必要があります。
税理士が転職サイトを利用する時のポイント
ここまでで、転職サイトにはそれぞれ特色があることをお話ししてきました。
その特色を理解した上で、ご自身の希望に合わせてどのサイトを使うかを決め、実際にサイトから情報を集めていきます。
まだ大事なことがあるのか…!
実際に転職サイトを利用するときは、ここが大切!
税理士さんからのアドバイスだよ!
税理士有資格者か科目合格者かによっても、転職サイトを利用するときのポイントが異なります。
ここでは税理士が転職サイトを利用するときのポイントをお話していきます。
今までの経歴には嘘をつかない
これは税理士でも科目合格者でも同じではありますが、経歴は正確に偽りなく伝えるように気をつけましょう。
故意かそうでないかに関わらず、経歴が嘘や誤りだと発覚すると、正確に情報を管理できない方であると判断されて採用されることは難しくなります。
また、転職サイトでの登録情報はサイト内に記録が残るため、今後の転職活動にも悪影響を及ぼす恐れがあり、こういった故意の虚偽申告はいつかバレます。
転職サイト側から紹介してもらえる案件に制限が設けられる可能性もあるため、しっかりと事実のみを記載し、誤りがないか確認した上で情報登録をすすめましょう。
まずは一つの転職サイトに絞って応募する
複数の転職サイトを通じて転職活動をすすめていると、他の転職サイトで応募した求人と被って応募してしまうことがあります。
例えばA転職サイトとB転職サイトに登録した情報が異なっており、そのどちらからも同じ先に応募してしまっていたりすると、応募先や転職サイト側に不信感を抱かせてしまう可能性があります。
どの転職サイトから応募したのかを把握していれば問題はありませんが、ご自身の情報管理や情報の統一性には注意する必要がありますし、こういったことが起こらないよう、慣れないうちは転職サイトを一つに絞って応募をするようにしましょう。
転職希望時期はできるだけ最短で伝える
転職希望時期は早い方が採用されやすい傾向にあります。
現職がある場合は、現職での引き継ぎやその他の調整が必要となるため、無理な時期設定は避けるべきです。
しかし、求人の中には「急募」と記載されている応募先も多数あり、こういった先に応募する際は、できるだけ相手に合わせる意識を持ち、早期に転職する意思があると伝えることは重要です(現職との調整はしっかりとする必要はありますが)。
「急募」と記載されている募集先は人員が不足していると考えられるため、すぐにでも人員を確保したいはずです。
そのため、できるだけ早く転職できる方を優先的に採用されるということも考えられるため、相手に早期転職の意思があると伝えることで採用率は上がるでしょう。
税理士の転職成功事例を紹介
転職を成功させるためには、事前の自己分析と情報収集をいかに効率よく正確にするかが重要となってきます。
そのため、転職サイトを効率的に利用して情報収集をしていくのが基本です。
ここでは、実際に転職サイトを利用して情報収集をし、転職活動をした結果、転職に成功した事例をいくつか紹介していきます。
40代:女性
希望条件:仕事と育児の両立支援に力を入れている会社を希望。
転職した結果:シングルマザーとして、活躍できる企業に転職できた。
ご本人の声:子育てに理解できる職場で働きやすい。
30代:男性
希望条件:税理士の資格を活かした転職を希望。
転職した結果:税務の世界は未経験ながらも、働く意欲が認められて税務課へ配属。
ご本人の声:やりがいのある仕事で活躍できている。
40代:男性
希望条件:40歳を過ぎてから、未経験の税理士法人に転職希望。
転職した結果:税理士経験は未経験ながら、今までの業務内容を認められて採用。
ご本人の声:経営アドバイスができる人材として、重宝されている。
転職サイトを利用することにより、全国規模で転職に必要な知りたい情報がすぐに収集できますので、転職活動が非常に効率的に行なえます。
求職者によって求める待遇は変わりますので、まずはご自身の過去の経歴などを洗い出し、強みをいかした転職活動をされてはいかがでしょうか。
税理士向けの転職サイトを選ぶ時の注意点
転職サイトはかなりの数があり、その特色もそれぞれ違います。
そのため、どのような業種・職種で探すのかによってもその注意点は変わってきます。
ここでは、税理士が転職サイトを選ぶときの具体的な注意点をお話ししていきます。
サポート体制がしっかりしているサイトなのか?
転職サイトによって、求職者をサポートしてくれる内容は異なるので、効率よく転職活動をすすめるため、サイトごとのサービス比較は重要です。
転職サイトによっては、応募書類の添削や面接対策を指導してくれるところもあります。
内定がもらえる可能性を高めるためにも、エージェントのサポート有無は確認しておきましょう。
転職サイトの担当者は親切か?
転職サイトによっては、エージェントとして担当者がつくことがあります。
ご自身の希望条件に合致した掲載先を探してもらったり、売り込みをしてもらうためには、担当者としっかりと情報共有することが重要です。
担当者によって対応に違いはありますので、エージェントは親身になって話を聞いてくれるのか、間違いや足りない部分をサポートしてくれるのか、いろいろと話しをするようにしましょう。
税理士に特化した転職サイトか?
転職サイトによって紹介する求人が異なりますので、税理士として転職したいなら、専門の転職サイトを中心に利用しましょう。
また、他の一般企業への転職を希望する場合は、税理士業界以外の業種を中心に取り扱っている転職サイトを選んで利用しましょう。
税理士が転職で失敗しないためには?
転職活動は事前準備にかなりの労力が必要となるため、失敗したくないという意識は強くなります。
そのため、ここでは税理士が転職で失敗しないためのポイントをお話しします。
転職する理由は明確にしておく
書類選考、面接時において、過去の経歴から現在の経歴、さらに将来のことを見据えた目標を一貫性があるストーリーとして整えて、面接官に伝えられるようにしておきましょう。
また、面接官の質問にも真摯に応え、たとえ未経験であっても今後実績をどう作っていくのかを伝え、やる気や熱意があることをアピールします。
税理士資格を取得したけれど業界は未経験の場合でも、面接官とのやり取りを上手く進めることで、税理士として採用されることはありますので、あきらめずにしっかり準備をすすめましょう。
税理士としての仕事内容は理解しておく
未経験の場合、税理士がどのような業務を行うのか知らない場合もあるかと思いますが、事前に書籍やインターネットなどで情報収集をし、ある程度イメージを持っておくことが重要です。
仕事の内容や業務の意味を理解しておかないと、実際の業務についていけず早期退職の原因になるおそれがあります。
税理士業界に限ったことではありませんが、下調べをしっかりとして、ある程度の知識は持っておくようにしましょう。
実際に業務にあたってわからないことは当然ありますし、最初のうちはその都度確認し、徐々に慣れながら調べる癖をつけることが大切です。
自分のレベルに合った転職先を見つける
税理士事務所によっても、業種特化型(医業特化、美容室特化など)の事務所や、業務特化型(相続税特化、国際税務特化など)の事務所があり、その仕事のレベルは転職先によって異なります。
ご自身の過去の経歴や今後取り組みたいことなどを明確にしておき、特化型の事務所に就職したい場合で未経験の人は、自分に無理のない転職先を見つけることが大切です。
そのため、事前に未経験でも問題ないかを応募先に確認しておく必要があるでしょう。
一つひとつクリアして、転職を考えている税理士のみんなが自分にあった転職ができることを願ってるよ…!
ジョーさん…カッコいいです!
税理士が転職を成功させるためには?
税理士が転職を成功させるためには、目の前のことだけでなく、幅広い視野を持つことが必要です。
目の前のことだけにこだわっていては、その可能性に気づけません。
税理士は税務だけではなく、コンサルティング的な付加価値サービスを求められることもあります。
そのため、税務知識だけでなく幅広い周辺知識、経験、視野が必要です。
ここでは、税理士の仕事の可能性を広げ、転職を成功させるためのポイントをお話したと思います。
自分の強みを活かす
過去の経歴や今取り組んでいること、さらに今後の目標などを洗い出し、自己分析を行うことでご自身の強みと弱みが見えてきます。
多くの人は弱みを伸ばして平均的な知識や経験を手にしようと考えがちですが、それよりも弱みはそのままに強みを伸ばしたほうが、他との大きな差に繋がりやすいため、ご自身の強みを活かして専門性の高い業務を行う道を模索するという考え方もあります。
得意な業務に特化した求人を見つけることができれば、今までの知識や経験を存分に活かした仕事をすることができますし、さらに今よりも良い待遇が受けられることが多いです。
何より得意で好きなことであれば、仕事のやりがいにも繋がりますし、結果として成功することにもなるでしょう。
CFOになれる可能性もある
税務の知識、経験、視野を活かして、税理士事務所ではなく一般事業会社への転職も可能です。
税理士資格を持っていれば、企業内税理士として活躍することも可能ですし、CFO等の役職がつくこともあり、給与査定にも良い影響が与えられることが多くあります。
他にいないような「税理士×〇〇」という税理士としての新しい価値を想像することにもつながりますし、結果として得意なことや好きなことを仕事にすることができ、大きくキャリアアップが図れる可能性があります。
40歳以上で転職する場合は税務関係以外のスキルも必要
転職は早いに越したことはなく、年齢を重ねると、これからの成長よりも今までの知識や経験が重要視され、基本的な税務知識以外も求められるようになってきます。
例えば、マネジメント能力や営業能力などのプラスアルファの経験が買われることが多くあります。
そのため、自分にしかないスキルをアピールすることが何より重要となってきます。
また、転職するなら一番若い今がベストとも言えますし、少しでもご自身の待遇や価値に疑問を持ったときは、転職サイトで情報収集をしていきましょう。
税理士が転職サイトを使うメリット-まとめ
本記事では税理士が転職する際の転職サイトの使い方について、下記の項目を解説してきました。税理士が転職サイトを利用するメリット
転職サイトを選ぶうえで意識したいポイント
税理士が転職サイトを利用する時のポイント
税理士の転職成功事例を紹介
税理士向けの転職サイトを選ぶ時の注意点
税理士が転職で失敗しないためには?
税理士が転職を成功させるためには?
近年、税理士業界は人手不足となっており、転職市場において税理士の価値は以前よりも上がってきています。
税理士資格を取得することにより、自身のキャリアについての選択肢が大きく広がり、今後は転職を検討する機会が増えていくでしょう。
今の待遇を良くするため、自身のやりたい仕事に就くためには転職活動をする必要があり、その際にはご自身の希望の業界や職種にあった転職サイトに登録をし、まずは情報収集をして現状把握することが重要です。
また、情報収集をすすめるのと同時にご自身の過去の経歴を洗い出し、自己分析を行い、さらに将来の目標もある程度定めていきます。
そうすることにより、転職サイトで収集した情報とご自身の希望を照らし合わせ、本当にやりたいこと、本当に働きたいと思える職場が見つかることでしょう。
税理士は税金のことだけ分かっていれば良いという仕事ではなくなってきており、幅広い知識や経験が必要です。
業種特化や業務特化している税理士もいますし、税務よりもコンサルティング的な業務を中心に行っている税理士もいます。
税理士だからと言って税金のことだけにとらわれるのではなく、広い視野をもって、可能性を持って転職活動に臨むことで、本当にご自身に合った理想の職場に巡り会えるのではないでしょうか。
城之内 楊
株式会社ミツカル代表取締役社長