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2024/10/03
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今回は、ヘッドハンティングの電話がきた場合の対応について解説します。
優秀な人材にコンタクトを取り、依頼元となった企業への転職を促すヘッドハンティングは、上手に使えば好条件での転職が期待できます!
一方、ヘッドハンターの話をよく聞かずに転職を決めると、トラブルの原因になるので注意が必要です。また、悪質なセミナーやサービスへの誘導にも気をつけましょう。
ヘッドハンティングの種類や電話が来た場合の確認事項についてまとめているので、ぜひ上手く活用して転職を成功させてください。
ヘッドハンティングの種類は2つある
ヘッドハンティングには「非登録型」と「登録型」の2種類があります。それぞれ、どのような特徴があるのか確認しておきましょう。
非登録型ヘッドハンティングとは
非登録型ヘッドハンティングは、税理士を探している企業からの依頼を受けて、ヘッドハンティング会社の担当者が仲介人になり、条件に合う人材を探すサービスです。担当者は、企業のWebサイト・IR情報・専門誌・SNSなどあらゆるネットワークを活用して人材を探します。
条件を満たす人材が見つかればすぐアプローチを掛けるので、いきなり電話がかかってくることがあるのが特徴です。「登録した覚えがないのに電話がくる」という場合は、非登録型ヘッドハンティングの可能性が高いでしょう。転職を全く検討していない場合でも、突然オファーがくることもあります。
登録型ヘッドハンティングとは
登録型ヘッドハンティングは、人材紹介会社のサービスの一環で「人を採用したい企業」と「転職したい人」をマッチングさせるサービスです。過去に自分で登録した人材紹介サービスや転職エージェントの担当者である場合が多いでしょう。
転職を強く希望する人は、企業にアピールできるよう、自分の職歴・強み・苦難を乗り越えた経験などを積極的に入力しておくことが大切です。企業はその内容を見て、ヘッドハンティングすべき人材かどうかを判断します。ぜひご自身の魅力を余すことなく伝えましょう。
登録型ヘッドハンティングは、基本的に無料で活用でき転職の幅が広がるため、利用にあたってデメリットは一切ありません。転職を検討しているなら登録は必須です。
ヘッドハンティングの電話は誰からかかってくる?
ヘッドハンティングの電話を掛けてくる相手は3パターンです。
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ヘッドハンティング会社の担当者
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転職エージェントの担当者
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身元不明な担当者
中には怪しい電話の可能性もあるので要注意です。
ヘッドハンティング会社の担当者から
ヘッドハンティング会社の担当から電話が来るということは、企業があなたを欲しがっているということであり、高確率で内定が決まります。「あなたに興味を示している企業があるので話を聞いて欲しい」と伝えられるので、すぐ面談予定の擦り合わせに至ることもあるでしょう。最終的に企業と個人の条件が合致すれば、内定になります。
転職エージェントの担当者から
転職エージェントの担当からの電話は、あくまで応募の打診に過ぎません。電話の内容は「あなたにあった求人があるので応募してみては?」という程度です。能力や経歴が活かせる求人への提案になりますので、内定が出るとは限りませんが、あなたと相性の良い企業である確率は高いです。
身元不明な担当者から
ヘッドハンティングや転職とは関係なく、高額な商品・サービスの販売や有料のセミナーへの誘導を行う電話が掛かって来る場合もあります。こういった身元が分からない人からの電話は、すぐに断るようにしましょう。ズルズル話を聞いてしまうと上手く誘導されてしまうため、話を聞きすぎないことがポイントです。
ヘッドハンティングの電話があった時の対処方法
電話での対応は、表情も見れないため怪しい営業手口に騙されてしまう危険性もあります。
そういった被害に遭わないよう、4つの対処方法を理解しておきましょう。
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社名を名乗ってもらう
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ヘッドハンターの名前を聞く
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ヘッドハンティングの理由を聞く
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厚生労働大臣許可番号の有無を確かめる
社名を名乗ってもらう
一番安心できるのは、先に会社名を聞くことです。自分が登録した会社や、有名な会社ならその時点でわかるはずです。もし社名に聞き覚えがなければ、まずはその会社を検索してみましょう。
人材事業に関する記述を確かめたり、詐欺やトラブルに関する口コミがないかも確認し、得体の知れない会社には関わらないようにすることが大切です。
ヘッドハンターの名前を聞く
名前を聞くことは失礼ではありません。中には、ヘッドハンティング会社と業務委託契約を結んでいる個人事業主の場合もあるので、活動実績があるかどうかを知るために名前を確認しましょう。
ヘッドハンターは情報収集をするために、ヘッドハンター自身がSNSを使っている場合が多いです。そのため、担当者のSNSを確認するのも信頼性を判断する1つの方法と言えるでしょう。
素性を知るのは大事ですし、実名での登録があれば信憑性は高いと判断できます。
ヘッドハンティングの理由を聞く
ヘッドハンティングされて喜ぶだけでなく「どうして声をかけてくれたのか?」を聞いてみましょう。ヘッドハンターはあなたの実績やスキルを十分にリサーチ済みなので、まともな担当者なら「どんな役職に抜擢するか」「何を評価してくれたのか」など教えてくれるはずです。
逆に理由が不明瞭で、あなたの事をよく分からない状態なのにヘッドハンティングしてくるなら、その企業や担当者は非常に怪しいです。転職に利用するのは危険な可能性が高いのでご注意ください。
ただし、企業名に関しては守秘義務があるため教えてもらえないこともあります。その点は理解してあげましょう。
厚生労働大臣許可番号の有無を確かめる
大前提として、ヘッドハンティング会社は厚生労働省の許可を受けないと運営できません。
会社名やヘッドハンターの名前で信頼性を判断できなければ、厚生労働大臣許可番号の有無を確かめてみましょう。
厚生労働省職業安定局の「人材サービス総合サイト」で、番号が虚偽のものでないか調べることができます。もし情報がないのであれば、怪しい電話だと判断していいでしょう。
ヘッドハンティングで転職する際の注意点
ヘッドハンティングで転職する際に、なるべく失敗はしたくないですよね。事前に注意点をおさえておけば失敗を防げるので、必ず以下の点を確認しておきましょう!
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他の候補者の有無を確認する
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入社条件を確認する
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すぐに退職は決めない
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断る際も丁重に
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他の転職活動も並行して行う
他の候補者の有無を確認する
「求められているのは自分だけ」と思って油断するのはやめましょう。非登録型ヘッドハンティングの場合、指名スカウトかロングリストかで、自分以外にも候補者がいると判断できます。
指名スカウトは「ぜひこの人に転職して欲しい」という前提(他の候補者がいない)です。一方、ロングリストの場合だと、条件の合う複数の候補者にアプローチしています。
当然、指名スカウトのほうが企業側の熱意も高く採用率も高いです。他に候補者がいるかどうかを確認し、もしいる場合は油断しないようにしましょう。このような確認をすることで、正しく現状を把握でき、転職が優位かどうかの判断ができます。
入社条件を確認する
ヘッドハンティングされたからといって、すぐに転職を決めるのはやめましょう。もし、入社条件が自分に合わない場合、働きづらい職場である可能性が高いです。転職しないほうが好条件で働ける場合もあるので、報酬、休日制度、働き方、期待される役割など、細かく慎重に確認して転職を決めましょう。
すぐに退職は決めない
企業と面談する段階まで行ったとしても、選考の結果が不採用になる場合もあります。年収の折り合いがつかず、辞退せざるを得ないケースもあるでしょう。そのため、合否が決まっていない段階で退職を決めるのは好ましくありません。内定が出る確率は高いとはいえ100%ではないので、転職が決まってから退職しましょう。
断る際も丁重に
詳しく話を確認してみて、もし条件が合わない場合は、もちろんオファーを断っても大丈夫です。ただし、可能な限り丁寧な対応を心がけましょう。そうすると、次に条件に合いそうな求人があった場合に、再度声をかけてくれる可能性が高まります。ぞんざいな断り方をして、次のチャンスを逃さないようお気をつけください。
他の転職活動も並行して行う
ヘッドハンティングされたからといって、それが自分にとって一番の転職先であるとは限りません。待つだけではなく、自分から転職エージェントに登録し、求人に応募するのも大切です。
特に、条件の良い高収入の求人(ハイクラス求人)は非公開であることが多く、転職エージェントに登録しないと応募すらできません。可能であれば2~3社ほど登録し、自分に合う転職先を見つけてください。
まとめ
ヘッドハンティングは、良条件での転職が期待できるので、すぐに転職を決めたくなります。しかし、すべての案件で転職条件が合致するとは限りませんし、ヘッドハンターを語って悪質なサービスや商品を売ろうとする人もいます。声が掛かったことに浮かれず、話をよく聞き状況を見極め、不審な点があればきっぱり断ることも大切にしましょう!
城之内 楊
株式会社ミツカル代表取締役社長