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未経験者必見!税理士事務所への入社前チェックリスト

公開日:2025/03/21

最終更新日:2025/03/21

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「税理士業界ってどんな仕事をするんだろう?」
「未経験でも本当にやっていけるのかな?」
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

税理士事務所での仕事は、ただ数字を扱うだけではありません。
クライアントの経営を支える重要な役割を担い、専門知識と実務スキルが求められます。
特に、未経験者にとっては最初の数ヶ月が勝負。
事前に業界の基本や求められるスキルを知っておくことで、スムーズに業務に適応できます。

この記事では、未経験者が税理士事務所で働く前に知っておくべきポイント を詳しく解説します

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税理士事務所に入社する前に知っておきたいこと

税理士業界は専門性が高く、クライアントの経営や税務をサポートする重要な役割を担います。未経験で入社する場合、業界の基本を理解し、適切な心構えを持つことで、スムーズに業務に適応しやすくなります。本記事では、税理士事務所に入社する前に知っておくべきポイントを解説します。

税理士の仕事とは?業界の基本を理解する

税理士の役割

税理士は、企業や個人事業主の税務申告や会計業務を代行し、適切な税務処理をサポートする職業です。主な業務には以下のようなものがあります。

税務申告業務:法人税、所得税、消費税などの申告書作成と提出
会計業務:記帳代行、決算書の作成
税務相談:クライアントの税務に関するアドバイス
経営サポート:財務分析、資金調達支援、事業承継支援

税理士事務所の種類

税理士事務所には、大きく分けて以下のような種類があります。

1.個人事務所:小規模なクライアントを中心に対応し、幅広い業務を担当することが多い
2.中小規模の税理士法人:特定の業界に強い事務所も多く、法人税務を中心に扱う
3.大手税理士法人(BIG4含む):上場企業や外資系企業の税務対応、国際税務、M&A関連業務などを担当する

事務所の規模や方針によって業務内容や求められるスキルが異なるため、どのような職場で働きたいかを考えることも重要です。

未経験者が持つべき心構えと準備

税理士事務所で働くための心構え

未経験で税理士事務所に入る際には、以下のような心構えが求められます。

① 学び続ける姿勢を持つ
税法は頻繁に改正されるため、常に最新の知識を学ぶ必要があります。入社前に基本的な税務知識を学んでおくとスムーズに業務に入れます。

② コミュニケーション能力を意識する
税理士の仕事は、クライアントとのやり取りが多いため、専門用語をわかりやすく説明するスキルが必要です。また、社内でも上司や同僚との連携が重要です。

③ 正確性と注意力を持つ
税務処理はミスが許されない業務が多いため、数字に対する正確性や細かい確認作業が求められます。

④ 繁忙期(特に確定申告時期)の業務負担を覚悟する
税理士業界では、決算月や確定申告時期(2月~3月)は特に忙しくなるため、一定の業務負担を覚悟しておくことが大切です。

税理士事務所での仕事の実態

税理士事務所の仕事は、クライアントの税務申告や会計業務をサポートすることが中心ですが、事務所の規模やクライアントの種類によって業務内容が異なります。未経験者はまず基本的な業務からスタートし、経験を積みながら専門性を高めていくことが一般的です。

未経験者が行うことが多い業務

未経験者は、入社後すぐに高度な税務判断を求められることは少なく、以下のような基本業務を担当することが多いです。

① 記帳代行(仕訳入力)
・クライアントから送られてきた領収書・請求書・通帳データをもとに、会計ソフトに仕訳を入力
・使用するソフト:弥生会計、freee、MFクラウド、TKCなど
ポイント:正確な仕訳入力が求められるため、簿記の知識が役立つ

② 試算表の作成
・記帳したデータをもとに、クライアントの月次試算表(財務状況を示す表)を作成
ポイント:誤った入力がないか確認し、税理士や先輩スタッフに報告する

③ 申告書作成の補助
・法人税・所得税・消費税の申告書作成補助
ポイント:未経験者はまず入力作業を担当し、税法の理解を深める

④ 給与計算・年末調整
・クライアントの従業員の給与計算や年末調整のサポート
ポイント:労務知識も必要になるため、社会保険や所得税の仕組みを学ぶと役立つ

⑤ 税務関係の書類作成・提出
・税務署や役所に提出する書類の作成・提出代行
ポイント:法的に重要な書類が多いため、誤記入に注意

⑥ クライアントとのやり取り(電話・メール対応)
・クライアントからの問い合わせ対応や、必要書類の依頼
ポイント:税務の専門用語を分かりやすく説明する能力が求められる

⑦ その他の庶務
・ファイリング、郵送手配、スケジュール調整など
ポイント:事務処理能力を高めることが、後の業務効率に役立つ

業務を行う上での注意点

税理士事務所で働くうえで、ミスを防ぎ、スムーズに業務を進めるための注意点を押さえておきましょう

① 正確性を重視する
税務業務はミスが許されないため、以下の点に注意する。
仕訳入力ミスを防ぐ(金額や科目の確認)
申告書の計算ミスを防ぐ(数字のチェックを徹底)
税務書類の記載内容をよく確認する(記入漏れ・誤字脱字をなくす)

② 繁忙期(確定申告・決算期)の業務負担を覚悟する
税理士事務所は、特に2月~3月(個人の確定申告)と5月~6月(法人の決算期)が繁忙期。
長時間労働になりがちなので、体調管理を意識する
優先順位を決めて業務を進める習慣をつける

③ クライアントとのコミュニケーションを大切にする
税務知識がない人にも分かりやすく説明する
間違ったことを伝えないよう、分からないことはすぐ確認する
期日管理を徹底し、書類の提出漏れを防ぐ

④ Excel・会計ソフトを使いこなす
業務の効率化のため、以下のスキルを磨くと良い。
Excel関数(SUM、IF、VLOOKUP、ピボットテーブル)
会計ソフトのショートカットや便利機能を活用

⑤ 税法の変更に注意する
税法は毎年改正されるため、最新情報を学ぶ習慣をつける。
所内の勉強会に積極的に参加
日本税理士会連合会や税務ニュースを定期的にチェック

表にすると、以下の通りです。

業務内容 具体的な作業 注意点
記帳代行(仕訳入力) 領収書・請求書・通帳データをもとに仕訳を会計ソフトに入力 ✅ 勘定科目の選択ミスに注意
✅ 入力漏れ・誤入力を防ぐため、ダブルチェックを行う
試算表の作成 入力したデータをもとに月次試算表を作成 ✅ 数字の整合性を確認する
✅ エラーが出た場合は、仕訳ミスや入力漏れがないか見直す
申告書作成補助 法人税・所得税・消費税の申告書の作成補助 ✅ 計算ミスを防ぐため、Excelや税務ソフトの機能を活用する
✅ 書類のフォーマットを正しく理解する
給与計算・年末調整 クライアントの従業員の給与計算や年末調整のサポート ✅ 所得税・社会保険料の計算ミスに注意
✅ 納期が厳しいため、スケジュールをしっかり管理
税務関係の書類作成・提出 税務署や役所に提出する書類の作成・提出代行 ✅ 書類の記載内容をよく確認し、誤字脱字を防ぐ
✅ 提出期限を守る
クライアント対応(電話・メール) 問い合わせ対応、書類の依頼・回収 ✅ 専門用語を分かりやすく説明する
✅ 書類の提出期限を確認し、催促の連絡を適切に行う
その他の庶務 書類整理、ファイリング、郵送手配 ✅ 書類を適切に分類し、必要なときにすぐ取り出せるようにする

税理士事務所で働く前に準備しておくべきこと

未経験でも事前に準備しておくことで、入社後の業務がスムーズになります。

① 会計・税務の基礎を学ぶ

入社前に最低限の会計・税務の基礎知識を身につけておくと、業務理解が早くなります。以下のような学習をおすすめします。

簿記3級・2級の取得(仕訳や決算処理の基礎知識を習得)
税法の基礎を学ぶ(法人税・所得税・消費税の概要を把握)
会計ソフトの操作方法を学ぶ(弥生会計、freee、MFクラウドなど)

② Excelのスキルを磨く

税理士事務所では、Excelを使う機会が多いため、以下のようなスキルを身につけておくと便利です。

基本的な関数(SUM, IF, VLOOKUP など)
ピボットテーブルの使い方
ショートカットキーを活用した作業効率化

③ 最低限のマナーを学ぶ

税務の業界はビジネスマナーに厳しい方も多くいます。

以下に、新社会人が知っておくべき「上座・下座」などの席次マナーを表にまとめました。

シチュエーション 上座(目上の人の席) 下座(新社会人の席) 注意点・ポイント
会議室(長テーブル) 入口から遠い席 入口に最も近い席 ✅ お客様がいる場合は、お客様が最優先で上座に座る
応接室(ソファ席) 奥の席(壁側) ドアに近い手前の席 ✅ 角の席は上座、手前のシングルソファが下座
エレベーター 操作パネルから最も遠い奥側 操作パネルの前(操作役) ✅ 目上の人を先に乗せ、降りる際もエスコートする
車(タクシー・社用車) 後部座席の奥(運転席の斜め後ろ) 助手席が最も下座 ✅ 運転席の後ろ → 後部座席の中央 → 助手席の順に上座
飲食店(座敷席) 奥の壁側の席 入口に近い席 ✅ 予約席の場合、店員の案内に従うことが多い
飲食店(テーブル席) 入口から遠い席 入口に最も近い席 ✅ 会社のルールによって異なる場合もある

席次マナーのポイント

・基本は「入口から遠い席=上座」「入口に近い席=下座」
・お客様がいる場合は、お客様を最優先に上座へ
・社内では役職順(社長→役員→部長→課長→一般社員)で席次を決める
・目上の人が「好きなところに座って」と言った場合でも、勝手に上座に座らない

当日の持ち物リスト

初出勤の日は、スムーズに業務を始められるように事前準備をしっかりしておきましょう。以下の持ち物リストを参考にしてください。

必須の持ち物
・筆記用具(ボールペン、シャーペン、メモ帳)
 → 業務内容や指示を書き留めるために必要。ペンは黒・青の2色があると便利。
・ノート or ルーズリーフ
 → 業務マニュアルのメモや気づいたことを書き留める用。
・電卓(会計業務に慣れていない場合、使いやすいものを持参)
・印鑑(必要になる場合があるため念のため持参)
・勤務条件や雇用契約書の控え(入社手続きで必要な場合がある)
・銀行口座の情報(給与振込の登録用)
・身分証明書(免許証・マイナンバーカードなど)
・健康保険証(必要な場合に備えて)

✅ あると便利な持ち物
・A4クリアファイル(書類を整理するため)
・スマートフォンの充電器(連絡が多い職場の場合)
・折りたたみ傘(突然の雨対策)

事務所が合わないと感じたら

新しい職場に慣れるまでには時間がかかりますが、どうしても「この職場は合わないかも…」と感じた場合の対処法を考えておきましょう。

とりあえずは我慢をする

1か月〜3か月は様子を見るのが基本
・最初はどんな職場でも慣れないことが多いので、すぐに辞めるのではなく、業務に慣れる努力をしてみる。
・最初は仕事の流れがつかめず不安になることもあるが、経験を積むことで解決することも多い。

一時的なストレスなのか、根本的に合わないのかを見極める
業務量やペースについていけない → 慣れれば解決する可能性あり
上司や同僚と相性が悪い → 人間関係は時間とともに変わる可能性あり
パワハラ・違法行為がある → すぐに退職を検討すべき

職場の先輩に相談する

「仕事が辛い」と感じたら、一人で抱え込まず、信頼できる先輩や上司に相談してみましょう。

相談のポイント
・「仕事が難しくてついていけない」 → どこが分からないのか具体的に伝え、アドバイスをもらう
・「業務量が多すぎて辛い」 → 仕事の進め方を相談し、負担を調整してもらえるか確認
・「職場の雰囲気が合わない」 → まずは周囲と積極的にコミュニケーションをとってみる

相談することで、業務の進め方を工夫できたり、人間関係の捉え方が変わることもあります。

転職を考える

どうしても合わないと感じた場合は、転職も選択肢の一つです。

転職を考えるべきケース
・長時間労働・残業が異常に多い(過労レベル)
・パワハラ・モラハラ・違法行為がある
・仕事の内容が想像と大きく違い、やりがいを感じられない
・スキルアップが望めない環境


転職を決める前にやるべきこと
・まずは最低3ヶ月〜半年は働いてみる(短期間で辞めると転職が不利になることが多い)
転職活動をしながら働く(焦って辞めずに次の職場を慎重に選ぶ)
税理士業界の他の事務所の環境をリサーチ(事務所によって雰囲気や働き方が大きく異なる)

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未経験者必見!税理士事務所への入社前チェックリスト -まとめ

この記事では、未経験者に向けた税理士事務所への入社前の確認事項を記載させていただきました。

この記事がすこしでも役に立てば幸いです。

執筆 ・ 監修

平川 文菜(ねこころ)

熊本出身。2018年京都大学卒業。在学中より税理士試験の勉強を始め、2018年12月に税法三科目(法人・消費・国徴)を同時に合格し、官報合格を果たす。 2018年9月よりBIG4 税理士法人の一つであるKPMG税理士法人において、若手かつ女性という少数の立場ながら2年間にわたり活躍。税務DDやアドバイザリーといった幅広い業務に従事。 2020年9月より、外資系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループに転職。戦略策定から実行支援まで幅広い業務に従事。2024年12月にフリーランスとして独立。