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公開日:2025/04/04
最終更新日:2025/04/04

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「税理士として独立したい!」 でも、何から始めればいいか分からない……。そんなあなたに、独立までのステップを分かりやすく解説します。
自由な働き方を手に入れたい! 収入を増やしたい! そんな理由で独立を考えている税理士の方は多いはず。
しかし、税理士としての独立は、単なる「資格の取得」だけでは成功しません。
経営者としての視点を持ち、計画的に準備を進めることが不可欠です。
「独立して成功する税理士」と「廃業してしまう税理士」の違いは何か?
本記事では、開業資金の準備から、顧客の獲得方法、長期的な経営戦略まで、成功のポイントを徹底解説!
すでに税理士としての経験がある方も、これから試験に合格して独立を目指す方も、必見の内容です。
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税理士が起業するまでの流れ
税理士として独立することは、専門知識を活かしながら自由な働き方を実現できる魅力的な選択肢です。しかし、単に資格を持っているだけでは成功できず、経営者としての視点が求められます。ここでは、税理士が独立するまでの具体的な流れを、実践的な視点を交えて説明します。
1. 独立の目的とビジョンを明確にする
まず考えるべきなのは、「なぜ独立するのか?」という問いです。
例えば、次のような理由が考えられます。
・働き方の自由を得たい
会社勤めの税理士では、勤務時間や業務範囲が決まっており、自分の裁量で仕事を進めるのが難しいことがあります。独立すれば、仕事のスタイルを自分で決められます。
・収入を増やしたい
会社員の場合、税理士としてのスキルが高くても、給料には上限があります。しかし、独立すれば努力次第で収入を増やすことが可能です。
・専門分野を活かした独自のサービスを提供したい
たとえば、フリーランスやクリエイター専門の税理士、相続税に特化した税理士、AIを活用した税理士業務など、差別化することで市場での競争力を高められます。
独立する前に、「どんな顧客に、どんな価値を提供するか?」 を明確にしておくことが成功の鍵となります。
2. 必要な資格・要件を確認する
税理士として独立するためには、まず税理士登録をしなければなりません。
登録には以下の条件を満たす必要があります。
・税理士試験に合格(5科目)
・公認会計士試験合格、国税従事者(23年以上勤務)などの特例ルート
・実務経験2年以上
・税理士会に登録(登録費用 約20万円+会費)
3. 独立資金を準備する
税理士として独立するには、ある程度の初期資金が必要になります。
以下は、一般的な独立にかかる費用の例です。
費用項目 | 目安金額 |
---|---|
事務所賃貸費(家賃・敷金など) | 50万円~150万円 |
HP・名刺作成 | 5万円~20万円 |
会計・税務ソフト | 10万円~30万円 |
宣伝広告費 | 10万円~50万円 |
パソコン・プリンター | 10万円~30万円 |
資金調達方法としては以下の選択肢があります。
・自己資金(独立前に貯めておく)
・日本政策金融公庫の創業融資(低金利で借入可能)
4. 事務所の開設
税理士の事務所は、自宅で開業するか、レンタルオフィスを借りるかの選択肢があります。
① 自宅開業のメリット・デメリット
メリット:コストを抑えられる、通勤不要
デメリット:来客対応が難しい、信頼性が低い
② レンタルオフィス・シェアオフィス
メリット:立地が良く、クライアントの信頼を得やすい
デメリット:月額費用がかかる(3万~10万円程度)
5. 顧客の獲得
税理士として独立した後の最大の課題は「どうやって顧客を獲得するか?」です。
以下の方法が考えられます。
・前職のつながりを活用
税理士法人や企業で勤務していた場合、元同僚や顧客に声をかけると、独立直後の案件獲得に役立ちます。
・SNS・ブログを活用
すでにSNSでの影響力がある場合、「税務・経営に関する情報発信」を強化することで、新規顧客を獲得しやすくなります。
・広告を活用
◦Google広告、Facebook広告でターゲット層にリーチ
◦リスティング広告(「確定申告 税理士」「フリーランス 税理士」などのキーワード)
6. 開業届・法人化の検討
独立後は、以下の届出を税務署に提出する必要があります。
・開業届(個人事業主の場合)
・青色申告承認申請書(節税効果あり)
また、ある程度収益が安定したら、税理士法人化も選択肢になります。
・法人化のメリット
◦信頼度が上がる
◦節税が可能(法人税率の適用)
7. 長期的な経営戦略を考える
税理士業務は、ただ申告書を作成するだけではなく、「+αの価値」を提供できるかが重要です。
・財務コンサルティング(経営アドバイス)
・DX化支援(クラウド会計導入)
・M&A・事業承継サポート
また、YouTubeやオンライン講座を活用した情報発信も有効です。
ステップ | 内容 | ポイント・具体例 |
1. 独立の目的とビジョンの明確化 | 独立する理由やターゲット市場を決める | 例:フリーランス・クリエイター特化、相続専門税理士、DX支援 など |
2. 必要な資格・要件の確認 | 税理士登録の手続き | 税理士試験合格(5科目)または特例ルート(会計士・国税OBなど) 実務経験2年以上 登録費用:約20万円+会費 |
3. 独立資金の準備 | 初期費用の見積もり・資金調達 | 事務所費用、ソフト購入、広告費など →目安:100万円~300万円 資金調達:自己資金・創業融資・クラウドファンディング |
4. 事務所の開設 | 自宅 or レンタルオフィス | 自宅開業:コスト削減だが信用性低 レンタルオフィス:月3万~10万円 クラウド型業務なら事務所なしも可能 |
5. 顧客の獲得 | 集客方法を確立 | 紹介(前職・知人) SNS・ブログ・YouTube活用 広告(Google・Facebook) セミナー開催 |
6. 開業届・法人化の検討 | 税務署へ届出、法人化の選択 | 個人事業主:開業届・青色申告承認申請書を提出 法人化(税理士法人):1人でも設立可、信用度向上・節税効果あり |
7. 長期的な経営戦略 | 事業の成長・差別化戦略 | コンサル型税理士(財務・経営戦略) DX活用(クラウド会計・AI導入) 他士業(社労士・弁護士)との連携 税理士向けスクール運営 など |
起業に必要なもの
税理士として独立・起業するには、事前にさまざまな準備が必要です。
成功するためには、単に「税理士資格を持っている」だけではなく、事務所の運営や顧客獲得のための戦略も考えなければなりません。ここでは、税理士が独立する際に必要なものを「資格・手続き」「資金」「設備」「ツール」「顧客獲得」「運営スキル」の6つの視点から整理します。
1. 資格・手続き
税理士として開業するためには、税理士登録を行う必要があります。
以下の要件を満たした上で、税理士会へ登録申請を行います。
・税理士資格の取得
◦税理士試験に合格(5科目)
◦公認会計士資格、国税OB(23年以上)などの特例ルート
・実務経験2年以上
・税理士登録
◦日本税理士会連合会への登録(費用:約20万円)
◦所属税理士会への入会(会費:月5,000~10,000円)
・開業届の提出
◦税務署へ「開業届」「青色申告承認申請書」を提出
税理士登録が完了し、開業届を出すことで、正式に「開業税理士」として活動できます。
2. 起業資金
独立に必要な資金は、開業の形態(自宅開業・レンタルオフィス・法人化など)によって異なりますが、最低でも100万円~300万円程度の準備が必要とされています。
(1)主な初期費用
項目 | 費用の目安 |
税理士登録費 | 約20万円 |
事務所賃貸費(敷金・礼金含む) | 50万円~150万円 |
HP・名刺・ロゴ作成 | 5万円~20万円 |
会計・税務ソフト導入 | 10万円~30万円 |
PC・プリンター・周辺機器 | 10万円~30万円 |
宣伝広告費 | 10万円~50万円 |
その他(文具、通信費など) | 5万円~ |
(2)資金調達方法
・自己資金(独立前に貯蓄)
・日本政策金融公庫の創業融資(低金利で借入可)
3. 事務所・設備
税理士業務を行うには、最低限のオフィス環境が必要です。
(1)事務所の選択肢
事務所形態 | メリット | デメリット |
自宅開業 | コストを抑えられる、通勤不要 | 信用性が低い、来客対応が難しい |
レンタルオフィス | 低コストで住所を確保できる | 自分のスペースが限られる |
独立オフィス | 信頼性が高い、自由に使える | 初期費用がかかる |
(2)必要な設備
・PC・プリンター・スキャナー
・インターネット回線・固定電話
・名刺・事務用品
・打ち合わせスペース(オンライン or オフライン)
4. ツール・ソフトウェア
税理士業務を効率化するためには、会計・税務ソフトの導入が必須です。
また、オンライン対応を強化するために、クラウドツールも活用すると良いでしょう。
ツール | 用途 |
会計ソフト | 弥生会計、マネーフォワード、freee |
税務申告ソフト | JDL、達人シリーズ、TKC |
クラウドストレージ | Google Drive、Dropbox |
コミュニケーションツール | Zoom、Chatwork、Slack |
スケジュール管理 | Googleカレンダー、Notion |
5. 顧客獲得
独立税理士の最大の課題は、「どうやって顧客を獲得するか?」という点です。
独立直後に一定の顧客を確保するため、以下の方法を組み合わせて活用するのが効果的です。
(1)紹介営業
・前職のつながり(税理士法人・企業勤務時の顧客)
・知人・友人からの紹介
・異業種交流会での人脈作り
(2)オンライン集客
・SNS発信(X、Instagram、YouTube)
◦「フリーランス向け税務解説」「相続税のポイント」など
・ブログ・HP作成
◦SEO対策(「確定申告 税理士」「税理士 顧問契約」などの検索ワードを意識)
・オンライン広告
◦Google広告、Facebook広告
(3)リアルイベント・セミナー
・企業向けの税務セミナー開催
・自治体・商工会議所での登壇
・他士業(司法書士・社労士)との共同セミナー
6. 運営スキル
税理士は「士業」ですが、独立後は「経営者」としてのスキルも必要になります。
(1)経営・営業スキル
・価格設定(顧問契約・スポット契約の料金表作成)
・経費管理(節税・キャッシュフロー管理)
・契約書作成(顧客とのトラブル防止)
(2)ブランディング
・自分の強みを明確化し、他の税理士との差別化を図る
・例:「相続専門税理士」「YouTuber向け税理士」「DX対応税理士」など
税理士が起業するメリット
税理士として独立することで、以下のようなメリットがあります。
① 収入の上限がなくなる
会社員として勤務していると、どれだけ実績を積んでも給与の上限があります。しかし、独立すれば収入は自分の努力次第で青天井になります。特に、顧問契約やコンサルティング業務を増やすことで、安定的な収益を確保できる可能性があります。
② 働き方の自由
・仕事をする時間・場所を自由に決められる(在宅・リモートワークも可能)
・自分が得意な分野・顧客層に特化できる(相続専門、IT企業向け税理士など)
・仕事の量をコントロールできるため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能
③ 自分のブランドを確立できる
税理士法人の社員ではなく、独立税理士として活動することで、「自分自身がブランド」となり、選ばれる税理士になれる可能性があります。特にSNSやYouTubeを活用すれば、全国的に知名度を上げることも可能です。
④ 他のビジネスと組み合わせられる
税理士としての知識を活かし、以下のような事業も展開できます。
・税理士向けスクール運営
・税務・財務コンサルティング
・法人向けセミナー・講師業
・書籍出版・コンテンツ販売 これにより、単なる「税務申告代行」だけではなく、多角的な収入源を持つことができます。
税理士が起業するデメリット
税理士として起業する際には、以下のようなリスクやデメリットも考慮する必要があります。
① 収入が不安定になる
独立したばかりの頃は、顧客ゼロからのスタートとなるため、最初の1年~2年は収入が不安定になりやすいです。また、安定した顧問契約を獲得するまでの期間は貯蓄を切り崩す可能性もあるため、しっかりとした資金計画が必要です。
独立後の収入については以下の記事をご確認ください。
② 集客・営業が必須
会社員時代は、上司や法人のブランド力で案件が取れていたとしても、独立後は自ら営業・集客を行わなければなりません。特に、紹介ルートがない状態で独立すると、最初の顧客獲得が困難になります。
③ すべての業務を自分で行う必要がある
税理士業務だけでなく、以下のような業務も自分で行わなければなりません。
・経理・事務作業
・契約書作成・請求業務
・マーケティング(HP作成、SNS運営)
・クレーム対応・トラブル処理 特に最初は人を雇う余裕がないため、全て一人で対応する必要があることを理解しておく必要があります。
④ 法人化・税務の複雑化
個人事業主でスタートしても、収益が増えれば法人化を検討する必要があります。法人化することで信用力は増しますが、法人税の申告や社会保険の負担が増えるため、運営コストも上昇します。
税理士としての起業を成功するためには?
独立後に成功する税理士と、失敗する税理士の違いは何でしょうか?
成功するためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
① 明確なターゲットを設定する
「誰のための税理士なのか?」を明確にすることで、競争力を高めることができます。例えば、以下のようなターゲット設定が考えられます。
ターゲット | 特徴・強み |
フリーランス向け税理士 | 個人事業主の税務・節税に特化、クラウド会計対応 |
相続税専門税理士 | 相続・贈与税申告、遺言・家族信託コンサル |
IT企業向け税理士 | スタートアップ支援、資金調達アドバイス |
DX活用型税理士 | クラウド会計導入、RPA活用で効率化 |
② オンライン集客を活用する
今の時代、HP・ブログ・SNSを活用したオンライン集客が必須です。
・X(Twitter)・Instagramで「税務の豆知識」発信
・YouTubeで「フリーランスのための確定申告解説」
・SEO対策を施したブログで長期的に顧客を獲得
③ 安定した収益モデルを作る
顧問契約だけに依存すると、解約リスクが高いため、複数の収益モデルを組み合わせることが重要です。
収益モデル | 特徴・メリット |
顧問契約 | 毎月の安定収益が得られる |
スポット業務(確定申告、相続税申告) | 期間限定の高単価案件 |
コンサルティング(財務戦略支援) | 高額報酬が期待できる |
スクール運営 | 受講生からの継続収入 |
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税理士が起業するには?独立までの流れを徹底解説! -まとめ
税理士が起業することには、収入の自由度が高い・働き方の自由が得られる・自分のブランドを確立できるというメリットがあります。一方で、収入の不安定さ・営業活動の必要性・業務負担の増加といったデメリットもあります。
この記事がお役に立てば幸いです。

平川 文菜(ねこころ)