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公開日:2025/11/25
最終更新日:2025/11/25
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2025年(令和7年)11月21日、金融庁(公認会計士・監査審査会)より、令和7年公認会計士試験の合格発表がされました。
本記事では、発表されたばかりの合格発表データを基に、公認会計士試験の合格者数、合格率、ボーダーライン(合格基準点)、そして合格者の属性データについて速報としてお届けします。
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令和7年(2025年)公認会計士試験結果の概要
今年の最終合格者数は 1,636名、最終合格率は 7.4% となりました。 昨年度(令和6年)と比較すると、出願者数の増加に伴い合格者数も微増しましたが、合格率は昨年と同じ7.4%で推移しており、依然として狭き門であることがわかります。
出願者数は22,000名を超え、公認会計士資格への人気の高まりが継続していることが伺えます。
主な数値データ(対前年比)
| 区分 | 令和7年(2025年) | 令和6年(2024年) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 出願者数 | 22,056人 | 21,573人 | +483人 |
| 論文式受験者数 | 4,665人 | 4,354人 | +311人 |
| 最終合格者数 | 1,636人 | 1,603人 | +33人 |
| 最終合格率 | 7.4% | 7.4% | ±0.0% |
【2025年公認会計士試験】合格ライン(ボーダー)と足切り基準
公認会計士試験の論文式試験の合否は、単純な点数(素点)ではなく、偏差値に基づいた「得点比率」によって判定されます。
今年の合格ライン(ボーダー)および足切り基準は以下の通り発表されました。
合格基準(ボーダーライン):得点比率52.2%
過去との比較:
合格基準比率は毎年固定ではなく、その年の受験者の得点分布や試験委員の判断により毎年微妙に変動します。
概ね51%後半〜52%前半で推移することが多く、今年も52.2%と例年通りの基準となりました。
科目別の最低基準(足切り):40%
試験科目のうち、1科目でも得点比率が 40%未満 のものがある場合は不合格となります。
この足切り制度は過去の試験でも一貫して適用されており、今年も同比率で適用されました。
たとえ、総合得点が合格基準(52.2%)を超えていても、いずれか1科目で40%未満の成績となった場合、不合格となります。特定の科目に偏らず、全科目で一定水準以上の成績を修めることが求められます。
一部科目免除の基準: 得点比率56.1%以上
不合格となった場合でも、個別の科目で一定以上の成績を修めた場合は「科目合格」と認められます。今年の科目免除の基準は56.1%に設定されました。
申請により、合格発表の日から2年間に行われる論文式試験において、当該科目の受験が免除されます。
【2025年公認会計士試験】合格者の属性データ(年齢・職業)
合格者の年齢層や職業構成についてのデータは以下の通りです。
年齢別データ
・年齢:24.6歳
・最高年齢:54歳
・最低年齢:16歳
平均年齢は20代半ばですが、下は16歳から上は54歳まで、幅広い年齢層の方が合格されています。特に16歳での合格は、若い世代の台頭を感じさせる結果です。
職業別データ
・学生(専修学校等含む):999人(構成比 61.1%)
・会社員:89人(構成比 5.4%)
合格者の約6割を学生が占めています。学習時間を確保しやすい環境にある受験生が合格者の中心である傾向は続いています。
性別データ
最終合格者に占める女性の割合は、昨年の22.4%から24.0%へと1.6ポイント上昇しました。
約4人に1人が女性合格者という構成比になっています。
| 区分 | 令和7年(2025年) | 令和6年(2024年) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 男性合格者 | 1,244人 | 1,244人 | ±0人 |
| 女性合格者 | 392人 | 359人 | +33人 |
| 女性比率 | 24.0% | 22.4% | +1.6pt |
| 合計 | 1,636人 | 1,603人 | +33人 |
令和8年(2026年)公認会計士試験の日程
金融庁より、次年度(令和8年)の試験施行についても既に公告されています。次回のチャンスに向けたスケジュールは以下の通りです。
短答式試験
短答式試験は年2回実施されます。
・第1回 短答式試験
試験日:令和7年(2025年)12月14日(日)
合格発表:令和8年(2026年)1月23日(金)予定
※第1回の出願受付は終了しています。
・第2回 短答式試験
試験日:令和8年(2026年)5月24日(日)
願書受付期間:令和8年2月2日(月)~ 2月24日(火)
合格発表:令和8年6月19日(金)予定
論文式試験
論文式試験は3日間の日程で実施されます。
試験日:令和8年(2026年)8月21日(金)~ 8月23日(日)
・8月21日(金):監査論、租税法
・8月22日(土):会計学(午前・午後)
・8月23日(日):企業法、選択科目
合格発表:令和8年11月20日(金)予定
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令和7年(2025年)公認会計士試験 合格発表 まとめ
令和7年の公認会計士試験は、出願者数の増加に伴い合格者数自体は増加したものの、合格率は7.4%と横ばいの結果となりました。これは試験の難易度が一定レベルに維持されていることを示しています。
これから公認会計士を目指す方は、まずは「偏差値52%前後」という総合合格ラインを意識しつつ、全科目において「40%未満」を取らないバランスの取れた学習戦略が重要と言えるでしょう。
合格された皆様、本当におめでとうございます。
※本記事の数値は金融庁「令和7年公認会計士試験の合格発表の概要について」および「令和7年公認会計士試験(論文式試験)の合格点及び合格率等について」に基づきます。
高梨 茉奈(たかなし まな)
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