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公開日:2025/03/14
最終更新日:2025/03/14

INDEX
「税理士としての経験を活かして、次のステージに進みたい」と考えていませんか? 長年培った税務知識と財務の視点を組み合わせれば、財務コンサルタントとして企業の経営に深く関わるキャリアを築けます。
「申告業務だけでは物足りない」「もっと経営に寄り添った提案がしたい」——そんな想いをお持ちなら、財務コンサルティングは理想的なセカンドキャリアです。税理士としての専門性は、財務戦略の立案や資金調達、M&A、事業再生といったコンサル業務で強みになります。
税理士×財務コンサルの組み合わせは最強の武器。 税務の観点だけでは見えなかった企業の本質的な課題にアプローチでき、クライアントからの信頼もさらに厚くなるでしょう。
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財務コンサルタントとは?
財務コンサルタントとは、企業や個人に対して財務面の課題解決や最適化をサポートする専門家です。資金調達、キャッシュフロー管理、コスト削減、M&A、事業再生、投資戦略など、財務に関する幅広い分野でアドバイスを行います。
財務コンサルティングの内容と仕事内容
財務コンサルティングは、企業や組織の財務課題を解決し、経営改善・成長を支援する業務です。資金繰り改善、資金調達、M&A、事業再生、財務戦略の立案など多岐にわたります。
一般的な財務コンサルティングのプロセス
1.ヒアリング・現状分析
◦クライアントの経営課題や財務状況を把握
◦財務諸表(BS、PL、CF)の分析、財務指標の算出
◦経営環境や市場分析を行い、リスクや課題を特定
2.課題の抽出と改善プランの策定
◦資金繰り、コスト構造、利益率などの課題を明確化
◦財務戦略(資金調達、コスト削減、投資計画など)の立案
◦財務KPIの設定(例:ROE、EBITDA、キャッシュコンバージョンサイクル)
3.改善施策の実行支援
◦銀行融資や株式発行などの資金調達サポート
◦コスト削減施策の実行、業務プロセスの改善
◦M&Aや企業再生プロジェクトの推進
4.モニタリングと評価
◦財務改善の効果測定(KPIの達成度合い確認)
◦継続的な財務分析と改善提案
◦必要に応じて追加の戦略策定
具体的な仕事内容とその特徴
具体的な仕事内容は以下の通りです。
1. 資金調達支援
・内容: 融資、社債発行、株式発行など最適な資金調達手段を提案・実行
・特徴: 銀行や投資家との交渉力が重要。財務モデリングを用いた返済計画や資金繰り表を作成する
2. 財務改善・資金繰り管理
・内容: キャッシュフロー改善、不要資産売却、コスト削減策の立案
・特徴: 短期・中期的な資金繰りを可視化し、流動性リスクを最小限に抑える
3. M&A・組織再編支援
・内容: 買収候補の選定、企業価値評価(バリュエーション)、デューデリジェンス実施
・特徴: 法務・税務の知識も活用し、PMI(買収後の統合プロセス)までサポートする
4. 事業再生・ターンアラウンド支援
・内容: 経営不振企業の財務再建計画の策定、不採算事業の切り離し
・特徴: ステークホルダー(金融機関、取引先、従業員)との調整が必要。法的整理や私的整理の知識も活用
5. コスト構造改革
・内容: 固定費・変動費の見直し、生産性向上のためのプロセス改善
・特徴: 財務数値だけでなく、オペレーション改善にも関与することが多い
6. 財務戦略の策定
・内容: 長期的な財務計画の立案、利益計画・投資計画の策定
・特徴: 経営戦略と財務戦略を結びつけ、持続可能な成長を目指す
7. 税務・会計アドバイザリー
・内容: 節税スキームの提案、税務リスク管理、国際税務対策
・特徴: 税理士資格を活かせる領域。グローバル展開企業では国際税務の知識が必要
8. 財務モデリングとバリュエーション
・内容: DCF法やマルチプル法を用いた企業価値評価
・特徴: 高度なExcelスキルと財務知識が求められる。M&Aや投資判断に活用される
財務コンサルタントに求められるスキルと特性
財務コンサルタントには、高度な財務知識に加えて、クライアント企業の経営課題を解決するための戦略的思考力やコミュニケーション能力が求められます。以下に必要な専門知識とスキル、そして優れた財務コンサルタントに共通する特徴を詳しく解説します。
必要な専門知識とスキル
1. 財務・会計の知識
・財務諸表分析:
◦BS(貸借対照表)、PL(損益計算書)、CF(キャッシュフロー計算書)の読解と分析
◦財務指標(ROE、ROA、EBITDAなど)の計算と解釈
・財務モデリング:
◦Excelを用いたキャッシュフロー予測、資本コスト計算、企業価値評価(DCF法、マルチプル法など)
・会計基準:
◦日本基準(J-GAAP)、国際会計基準(IFRS)、米国基準(US-GAAP)の理解
2. 金融・投資の知識
・資金調達手法:
◦銀行融資、社債発行、エクイティファイナンス(株式発行)、ベンチャーキャピタル活用
・金融市場の知識:
◦金利、為替、株式、債券、市場トレンド分析
・M&A実務:
◦デューデリジェンス(財務・法務)、企業価値評価、PMI(買収後統合)の知識
3. 経営・戦略の知識
・企業戦略:
◦中長期の経営戦略と財務戦略の整合性を図る力
・事業再生・ターンアラウンド:
◦不採算事業の整理、コスト構造改革、債務再編のノウハウ
4. 税務・法務の知識(特に税理士経験者に有利)
・法人税・消費税・国際税務:
◦節税スキームの提案、タックスプランニング、移転価格税制対応
・会社法・金融商品取引法:
◦企業再編やM&Aに伴う法的リスクの把握
5. コンサルティングスキル
・論理的思考力:
◦複雑な課題を分解し、課題解決に導くロジカルシンキング
・問題解決能力:
◦クライアントの状況に応じた最適なソリューションを提案する力
・プロジェクトマネジメント:
◦多くの関係者を巻き込み、期限内にプロジェクトを完遂する力
6. コミュニケーション・プレゼン力
・クライアントとの折衝:
◦経営層との対話を通じて、経営課題を明確化し提案する力
・金融機関・投資家との交渉:
◦融資条件交渉や資金調達におけるコミュニケーション能力
・資料作成・プレゼンテーション:
◦財務分析レポート、投資家向け資料(ピッチブック)の作成
7. 認定資格(推奨)
・公認会計士(CPA)
・税理士
・中小企業診断士
・CFA(米国証券アナリスト)
・簿記1級(日本商工会議所)
・ファイナンシャルプランナー(FP1級)
優れた財務コンサルタントの特徴
・クライアントファーストの姿勢
◦単なる数字の分析だけでなく、クライアントの経営目標達成に寄り添った提案ができる
・数字と経営をつなげる力
◦財務データをもとに経営改善策を導き出し、実行可能なプランを提示できる
・マルチタスクと柔軟性
◦複数のプロジェクトを同時進行し、状況に応じて優先順位を柔軟に変更できる
・倫理観と信頼性
◦財務データの取り扱いやクライアント情報の管理において高い倫理基準を持つ
・イノベーティブな発想力
◦型にはまらない独自の視点で課題解決策を提案できる(例:新しい資金調達手法や税務スキームの考案)
・粘り強さとストレス耐性
◦長期間のプロジェクトや難航する交渉にも諦めず取り組む姿勢
・チームワークとリーダーシップ
◦大規模プロジェクトではチームを率い、各メンバーの強みを活かして成果を最大化できる
税理士・経理経験者が財務コンサルタントを目指すメリット
以下に「税理士・経理経験者が財務コンサルタントになるメリット」をまとめました。
メリット | 詳細説明 |
---|---|
専門知識の活用 | 税務・会計の知識を活かし、企業の財務戦略や課題解決に貢献できる。 |
付加価値の高い提案が可能 | 税務・会計視点からだけでなく、経営全体の観点でのアドバイスができる。 |
市場価値の向上 | 財務・経営コンサルティングのスキルを習得することで、より高単価な案件やポジションを狙える。 |
クライアント層の拡大 | 中小企業だけでなく、大企業や上場企業向けのプロジェクトにも参画できる可能性が高まる。 |
業務範囲の拡大 | 税務申告や記帳代行だけでなく、M&A、資金調達、事業再生など幅広い業務に携われる。 |
コンサルタント特有の働き方 | プロジェクトベースでの業務遂行が可能であり、柔軟な働き方やリモートワークの機会も増える。 |
人脈形成の機会 | 経営層や投資家、他のプロフェッショナル(弁護士・公認会計士等)と関わる機会が増える。 |
高収入の可能性 | 成果報酬型の案件や長期プロジェクトなど、高収入を見込める仕事が増える可能性がある。 |
課題解決能力の向上 | 企業の課題に対して多角的な視点でアプローチする経験を積むことで、問題解決力が強化される。 |
キャリアの選択肢が増える | 財務責任者(CFO)や事業会社の経営企画など、将来的なキャリアパスの幅が広がる。 |
財務コンサルタントの平均年収
財務コンサルタントの平均年収は、企業の規模や業種、個人の経験や役職によって異なります。一般的には、日本の正社員の平均年収(約530万円)を上回る水準とされています。具体的には、以下のような年収レンジが報告されています。
・平均年収: 約700万円前後
・年齢別年収相場:
◦20代: 約500万~700万円
◦30代: 約700万~1,000万円
◦40代以上: 1,000万円以上(特にマネージャー以上)
・役職別年収相場:
◦アナリスト: 約500万~700万円
◦アソシエイト: 約600万~700万円
◦シニアアソシエイト: 約700万~900万円
◦マネージャー: 1,000万円台半ば(10年以上の経験が必要)
また、外資系企業では平均年収が1,200万円を超えることもあり、特に高い専門性や経験が求められるポジションでは、さらに高収入が期待できます。
財務コンサルタントの転職市場とキャリアパス
財務コンサルタントの転職事情
財務コンサルタントは、企業の財務戦略や資金調達、M&Aなど専門性の高い業務を担当するため、転職市場においても需要が高い職種とされています。特に以下の点が注目されています。
・市場のニーズが高い: M&Aや事業再編の増加に伴い、財務コンサルタントの需要は拡大しています。
・キャリアパスの多様性: 財務コンサルタントとしての経験を活かし、以下のような多様なキャリアパスが考えられます。
◦金融機関への転職: 投資銀行やファンドなどでの活躍
◦事業会社の財務部門: 経営企画や財務の中核メンバーとしての役割
◦コンサルティングファーム内での昇進: マネージャーやパートナーへのキャリアアップ
◦独立・起業: フリーランスのコンサルタントや起業家としての道
特に、財務コンサルタントとしての経験は、CFO(最高財務責任者)などの経営層へのステップアップにもつながりやすく、長期的なキャリア形成においても有利とされています。
キャリアパスの多様性とその魅力
財務コンサルタントへの転職を検討する際、以下のポイントが魅力として挙げられます。
・高い専門性と報酬: 専門的な知識とスキルが求められるため、平均年収が高く設定されています。
・多様なキャリアパス: 前述のとおり、金融機関や事業会社、独立など多岐にわたるキャリアの選択肢があります。
・市場の需要: 企業の成長戦略や再編が活発化する中で、財務コンサルタントの需要は高まっています。
転職を成功させるためには、財務・会計の専門知識や実務経験に加え、コミュニケーション能力や問題解決能力などのソフトスキルも重要です。また、関連する資格(公認会計士、税理士、CFAなど)の取得も、キャリアアップや転職活動において有利に働くでしょう。
財務コンサルタントは、専門性の高さと多様なキャリアパスが魅力の職種です。自身のスキルや経験を活かし、さらなるキャリアアップを目指す方にとって、有望な選択肢となるでしょう。
財務コンサルタントに向いている人の特徴
財務コンサルタントは、企業の財務課題を解決し、持続的な成長を支援する専門家です。この職種に適した人の特徴を以下にまとめました。
1.論理的思考力と分析力
◦複雑な財務データを整理・分析し、最適な解決策を導く能力が求められます。
2.高いコミュニケーション能力
◦クライアントやチームメンバーと円滑に情報共有し、信頼関係を築く力が重要です。
3.柔軟性と適応力
◦多様な業界やプロジェクトに対応し、状況に応じて柔軟にアプローチを変えることが求められます。
4.責任感と倫理観
◦クライアントの重要な財務情報を扱うため、高い責任感と倫理観が必要です。
5.向上心とバイタリティ
◦常に最新の知識を習得し、多忙な業務にも積極的に取り組む姿勢が求められます。
財務コンサルティングファームの選び方
適切な財務コンサルティングファームを選ぶ際のポイントと注意点を以下の通りです。
1.専門性と実績の確認
◦自社の課題に対応できる専門知識と豊富な実績を持つファームを選ぶことが重要です。
2.カスタマイズされたサービス提供
◦一般的な手法ではなく、企業の具体的な課題や目標に合わせた柔軟なサービスを提供できるか確認しましょう。
3.信頼性と評判の評価
◦過去のクライアントの評価や業界内での評判を調査し、信頼できるファームを選定することが大切です。
4.コミュニケーションの質
◦コンサルタントとの相性やコミュニケーションの取りやすさも、プロジェクトの成功に直結します。
5.費用対効果の検討
◦提供されるサービスの内容と費用を比較し、コストパフォーマンスの高いファームを選びましょう。
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財務コンサルタントの最新トレンド -まとめ
今回は財務コンサルタントについての情報をまとめました。
この情報が参考になれば幸いです。

平川 文菜(ねこころ)