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「経理やめとけ」の真意とは?仕事のリアルと向いていない人の特徴

公開日:2025/03/14

最終更新日:2025/03/14

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経理の仕事って、ただ数字を入力するだけでしょ?
そんな風に思っていませんか?実は経理の仕事は、企業経営を支える「縁の下の力持ち」のような存在です。売上や費用の管理だけでなく、経営判断や資金繰りにも関わる重要なポジション。でも一方で、「経理やめとけ」なんて声を耳にすることも…。

本記事では、経理のリアルな仕事内容から、「やめとけ」と言われる理由、そして経理職のメリットや年収事情まで徹底解説!さらに、経理経験を活かせる転職先や、年収アップに必要なスキルもご紹介します。経理に興味がある人も、キャリアに迷っている人も、「経理のすべて」がわかる内容です。

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経理の仕事とは?

経理の仕事は、企業や組織のお金の流れを管理し、正確な会計記録を作成することです。売上や費用、資産や負債など、あらゆる財務データを整理し、企業の経営状況を「見える化」します。経営判断や税務申告に必要な重要なデータを提供する役割を担っています。

経理の役割

経理には主に以下の役割があります。

企業の財務状況の「見える化」
日々のお金の流れを正確に記録し、経営者や株主、金融機関に正しい財務情報を提供します。

法令遵守(コンプライアンス)の確保
税法や会計基準に従い、適切な帳簿管理と税務申告を行います。ミスや不正を防ぐ重要な役割です。

資金管理とキャッシュフローの最適化
売掛金・買掛金の管理や資金繰りを行い、企業の資金不足を防ぎます。経営の安定に直結する業務です。

経営判断のサポート
月次・年次決算や予算実績管理を通じて、経営者が適切な意思決定を行えるようサポートします。

経理の仕事内容

仕事内容としては以下があります。

日常業務
 ◦仕訳入力:取引内容を会計ソフトに入力。
 ◦売掛金・買掛金管理:請求書発行や入金確認、支払業務。
 ◦経費精算:社員の立替経費や交通費などの精算。

月次・四半期・年次決算
 ◦試算表作成:企業の月次の財務状況を把握。
 ◦決算業務:期末の財務状況をまとめ、貸借対照表や損益計算書を作成。
 ◦税務申告:法人税、消費税などの計算と申告書作成。

資金管理
 ◦銀行取引:振込業務や資金の移動。
 ◦資金繰り表作成:今後の資金状況を予測し、資金ショートを防ぐ。

管理会計・予算管理
 ◦予算策定:年間予算の作成と管理。
 ◦原価管理:製造業などでは製品ごとのコスト管理も行う。

その他の業務
 ◦監査対応:公認会計士や税務署の監査対応。
 ◦法定調書作成:源泉徴収票や支払調書などの作成。
 ◦給与計算補助:中小企業では給与計算も担当することがあります。

仕事内容の詳細については以下の記事をご確認ください。


「経理やめとけ」と言われる理由

経理は企業の根幹を支える重要な業務ですが、ネガティブな意見や「やめとけ」と言われることもあります。その理由には以下のようなものがあります。

1. ルーティンワークが多め

単調な作業が続く
毎日の仕訳入力や請求書処理、経費精算など、繰り返しの作業が多く、仕事に飽きやすいと感じることがあります。
クリエイティブ性が少ない
創造的な仕事を求める人にとっては物足りなさを感じることがあります。

2. 業績でボーナスが決まる

成果が数字で見えづらい
経理は直接売上を生み出す部門ではないため、企業の業績に連動してボーナスが決まることが多いです。
自分の努力が報われにくい
どれだけ効率化しても、業績が悪ければボーナスが減るなど、モチベーション維持が難しいことがあります。

3. 決算期は残業続き

繁忙期の負担が大きい
月次・四半期・年次決算の時期は、締め切りに追われるため残業が多くなります。
特に年末・年度末は地獄
年末調整や法人税申告など、複数の業務が重なるため、連日残業や休日出勤を強いられることも。

4. 勉強すべきことが多い

税法や会計基準の改正に追いつく必要
法律や会計基準は頻繁に変わるため、常に最新の知識を学ぶ必要があります。
資格取得も求められることがある
日商簿記、税理士、会計士などの資格取得を推奨される職場もあります。

5. 評価されにくい

「できて当たり前」の仕事
経理の仕事は正確さが求められるため、ミスをすると目立ちますが、正しく処理しても評価されにくい傾向があります。
成果が目に見えにくい
売上やコスト削減のように、わかりやすい成果が見えづらいため、上司や他部門からの評価が低くなりがちです。

6. 社内で軽視されがち

「裏方」のイメージが強い
営業や開発など「前線」で働く部署に比べて、経理は裏方のイメージが強く、軽視されることがあります。
経営層以外からの理解が薄い
経営層は経理の重要性を理解していても、現場社員からは「お金を数えるだけの部署」と見られることも。

経理は確かに「やめとけ」と言われるような側面がありますが、企業経営を支える重要な仕事であり、専門知識を積めばキャリアアップの道も広がります(税理士、公認会計士、CFOなど)。

経理のメリット

経理のメリットとしてはいかが挙げられます。

専門知識が身に付く
 ◦簿記、会計、税務などの知識が習得でき、資格取得(簿記、税理士、会計士)にも役立ちます。
 ◦これらの知識は転職市場でも評価されやすく、将来的には独立やフリーランスの道も。

景気に左右されにくい安定職
 ◦経理は全ての企業に必要な職種であり、景気の波に影響されにくいです。
 ◦リストラのリスクが比較的低く、安定したキャリアを築けます。

どの業界でも通用するスキル
 ◦会計・税務の基本はどの業界でも共通なので、業界を超えた転職がしやすいのが特徴です。
 ◦ITスキル(Excel、会計ソフト、ERPなど)も磨けるため、経理+ITで市場価値が上がります。

ワークライフバランスを保ちやすい
 ◦決算期を除けば、残業が少ない職場が多く、プライベートの時間を確保しやすいです。
 ◦在宅勤務ができる企業も増え、柔軟な働き方が可能に。

経営視点を身につけられる
 ◦財務諸表を通じて、企業の経営状況を把握できるようになります。
 ◦将来的に経営企画CFOなどへのキャリアアップの道も。

独立・フリーランスも目指せる
 ◦経理経験を積んで税理士や会計士の資格を取得すれば、独立開業も可能です。
 ◦フリーランス経理として複数企業の経理代行を請け負うこともできます。

経理に向いている人・向いていない人

経理に向いている人

1.几帳面で正確な作業が得意な人
 ◦ミスなく正確に数字を扱える人は経理向きです。
 ◦小さな数字のミスが大きなトラブルにつながることもあるため、細かい作業が得意な人に適しています。

2.コツコツとしたルーティン作業が苦にならない人
 ◦仕訳入力や請求書処理など、同じ作業の繰り返しが多いため、地道な作業を楽しめる人に向いています。

3.論理的思考ができる人
 ◦複雑な会計処理や税務のルールを理解し、正確に適用するためには、論理的な思考力が必要です。

4.数字に強い人
 ◦数字を扱う仕事なので、計算や数字の分析が得意な人は有利です。
 ◦売上や経費、利益などの数字から企業の状況を読み取る力も重要です。

5.責任感が強い人
 ◦経理のミスは企業に大きな損失を与える可能性があります。
 ◦そのため、責任感を持って業務に取り組める人が求められます。

6.学び続ける意欲がある人
 ◦税法や会計基準は定期的に改正されるため、常に最新の知識を学ぶ姿勢が必要です。

経理に向いていない人

1.ルーティンワークが苦手な人
 ◦毎日同じ作業を繰り返すのが苦痛に感じる人は、経理の仕事にストレスを感じることがあります。

2.細かい作業が嫌いな人
 ◦経理は細かい数字を扱うため、集中力と正確性が求められます
 ◦細かい作業が苦手な人には負担が大きいでしょう。

3.コミュニケーション重視の仕事をしたい人
 ◦経理は内勤が多く、人と関わる機会が少ないため、営業や接客のような対人スキルを活かしたい人には不向きです。

4.変化を求める人
 ◦経理の仕事は基本的に毎月同じ流れで進みます。新しい刺激や変化を求める人には単調に感じることがあります。

5.プレッシャーに弱い人
 ◦決算期や税務申告などの繁忙期には強いプレッシャーがかかるため、ストレス耐性が低いと辛いと感じることがあります。

経理職の評価と年収

経理職の平均年収約 350万円〜600万円(経験や企業規模により変動)です。

以下の様になっています。

経験別の年収目安

経験年数 年収目安
未経験〜3年 300万円〜400万円
4年〜7年 400万円〜500万円
8年〜10年 500万円〜600万円
10年以上 600万円〜800万円(管理職)


企業規模別の傾向
中小企業の経理:350万円〜500万円
大企業の経理:500万円〜700万円
上場企業や外資系:700万円〜1000万円以上も可能(管理職やCFOなど)

他の職種との比較

職種 平均年収
経理 350万円〜600万円
営業職 450万円〜700万円(インセンティブあり)
人事・総務 400万円〜600万円
ITエンジニア 500万円〜800万円
経営企画・財務 600万円〜900万円
公認会計士・税理士 700万円〜1200万円
CFO(最高財務責任者) 1000万円〜2000万円


経理職は 安定した収入 が見込めますが、営業職のような 歩合制の高収入 にはなりにくい傾向があります。

また、ITエンジニアや経営企画 などの職種と比較すると、年収の上限がやや低めの蛍光にあります。

加えて、公認会計士や税理士 といった資格職と比較すると、資格の有無で大きな差がつきます。

年収アップのために必要なスキル

1. 資格取得で市場価値を高める

日商簿記2級・1級:経理職の基本資格として評価されます。
税理士・公認会計士:年収1000万円超えも狙える国家資格。
USCPA(米国公認会計士):外資系企業での年収アップに有利。
BATIC(国際会計検定):国際会計基準(IFRS)を扱う企業で評価されます。

2. 管理会計・財務スキルの習得

原価計算、予算管理、KPI分析 などの管理会計スキルを習得することで、単なる「記録」から「分析・提案型」へステップアップ。
財務スキル(資金繰り、資金調達、M&A関連業務など)を習得すれば、経営企画財務部門への異動・昇進の道も。

3. ITスキルの習得

Excelの上級スキル(VLOOKUP、ピボットテーブル、マクロなど)は必須。
会計ソフトやERP(SAP、Oracleなど)の使用経験があると、大手企業への転職で有利。
・RPA(業務自動化)やデータ分析ツール(Power BI、Tableauなど)の活用で業務効率化に貢献できれば評価アップ。

4. 英語力を磨く

・外資系企業や海外事業部での経理業務には TOEIC700点以上 が目安。
英語での財務報告やメール対応 ができると、年収アップの機会が増えます。

5. マネジメント経験

チームリーダーや課長職 など、管理職経験があると年収アップにつながります。
・部門全体の業務効率化やメンバー育成など、組織貢献度が高い業務に関与すると評価が上がります。

経理からの転職を考える

経理職として経験を積んだ後、キャリアアップ新しい挑戦を目指して転職を考える人も多いです。ここでは、転職に適したタイミングと、経理経験を活かせる職種を紹介します。

転職時期の見極め方

1.スキルの頭打ちを感じたとき
 ◦毎日の業務がルーティン化し、成長を感じられなくなったときは転職のサイン。
 ◦管理会計や財務分析など、より高度な業務に挑戦できる環境を探すとよいでしょう。

2.3年〜5年の経験を積んだ後
 ◦一般的に、経理経験3年以上で即戦力として評価されることが多いです。
 ◦特に月次・年次決算や税務申告の経験があれば転職市場で有利です。

3.決算期明け(4月〜6月)
 ◦日本企業の決算期(3月末)が終わると、退職・異動が増えるため求人数が増加します。
 ◦転職市場も活発化するため、4月〜6月は狙い目のタイミングです。

4.会社の経営状況に不安を感じたとき
 ◦業績悪化や組織再編など、将来性に不安を感じた場合は早めに動くことが重要です。
 ◦早期退職制度などの制度を活用できる場合もあります。

5.ライフイベントを迎える前後
 ◦結婚・出産育児・介護など、ライフスタイルが変わるタイミングで転職を考える人も多いです。
 ◦リモートワークフレックスタイム制度が整った企業に移ることで、より働きやすくなることも。

経理経験を活かせる職種

経理職で培った会計・財務知識や数字管理のスキルは、他職種でも活かせます。

表にまとめると以下の通りです。

職種 年収目安 主な業務内容 経理経験の活かし方 キャリアの可能性
財務職 500万〜900万円 資金繰り、資金調達、M&A、為替管理など 資金管理や決算経験を活かせる CFO(最高財務責任者)を目指せる
経営企画・事業企画 600万〜1,000万円 予算策定、KPI管理、事業戦略立案 財務データ分析や予実管理の経験を活用 経営層に近いポジションで戦略的業務に関与
会計士・税理士事務所 500万〜1,200万円 決算支援、税務申告、監査 決算・税務申告経験を即戦力として評価 税理士・会計士資格取得で独立開業も可能
内部監査・コンプライアンス 600万〜900万円 業務監査、リスク管理、不正防止対策 財務データや帳簿管理の知識を活用 海外拠点の監査業務などグローバルなキャリアも可能
FP&A(財務計画・分析) 700万〜1,200万円 財務分析、予算管理、投資戦略の立案 財務データを基にした分析力を発揮 外資系企業で需要が高く、高収入も可能
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「経理やめとけ」の真意とは? -まとめ

今回は「経理やめとけ」について、真相を記載させていただきました。

この記事がお役に立てば幸いです。

執筆 ・ 監修

平川 文菜(ねこころ)

熊本出身。2018年京都大学卒業。在学中より税理士試験の勉強を始め、2018年12月に税法三科目(法人・消費・国徴)を同時に合格し、官報合格を果たす。 2018年9月よりBIG4 税理士法人の一つであるKPMG税理士法人において、若手かつ女性という少数の立場ながら2年間にわたり活躍。税務DDやアドバイザリーといった幅広い業務に従事。 2020年9月より、外資系戦略コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループに転職。戦略策定から実行支援まで幅広い業務に従事。2024年12月にフリーランスとして独立。