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公開日:2025/04/10
最終更新日:2025/04/10

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M&Aは、税務・法律・交渉術など、様々な要素が絡み合う複雑なプロセス。
#37では、#36に続き、トラスティーズ・寺田松崎会計事務所のパートナー寺田様、シニアマネージャー井上様をゲストにお招きし、M&A支援の現場で税理士が直面する課題と、その解決策についてお話をお伺いしていきます。
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税務知識だけではダメ?M&Aのプロに求められる+αの能力!
他事務所からトラスティーズ・寺田松崎会計事務所に転職されてきた多くの方が躓くポイントとして、M&Aに必要な知識の量、経験の量に圧倒されるという部分があるということ。ここはやっているうちに乗り越えられるものの、山を見て「無理だ」と思ってしまう方もおり、そういったところはもったいない部分であるとのことでした。
井上先生は実際に入社したのちに、一般的な税務を経験して入社したものの、M&Aの専門用語の多さ(DD、SPA、DSA 等)をひとつづつ調べながら進めていたことが戸惑いもありつつ貴重な経験でもあったとのことでした。
土台の税務の知識は必要でありつつ、M&Aになると法人税・所得税・相続税・消費税といった税制に加え、金融商品取引法等まで話が広がっていくのでまるで総合格闘技のようなものであるとのことでした。

M&Aが出来るようになるには、専門的な知識を根気強く学ぶ必要があるとのこと。この山を乗り越えることでようやくM&Aのプロを目指すことができるようです!
専門用語が飛び交う業界で、未経験者が乗り越えるべき壁
このような中、勝ち残る方は「知識欲」が強い方であるとのこと事実の背景まで調べることが出来る能力があると、次回に向けた応用力がつくことより、そういったところが非常に大切になるとのことです。
また、
過去の税理士試験に合格している場合、改正等も入っている場合もあるため、知識のアップデートも必要とのことでした。
なお、そういった知識の齟齬が生まれないように、読み合わせ等も社内で行い、クライアントや取引先向けにパートに分けて説明しているとのことです。

税制は毎年変更があるため、常に学び最新知識を身につけることが必要であるとおっしゃっていました。そのために社内で勉強会を開き、知識のアップデートを行っているとか。貪欲に学ぶことが大切なんですね!
70億円の税金圧縮事例から学ぶ、解決策と交渉術
ドラマに出演しているかのようなシーンに出くわす場面も多く、自分たちで作り上げていくというような場面も多いとのことでした。
ファンドの方が多くの専門家を集めウェブミーティングをすることもあり、その中で税務の専門家としてスキームを提案した際にお客様より「おぉ」と評価していただき、自分のスキームが採用・実行された際にはやりがいを感じるとのことでした。
株の売買は生ものであり、お互いに言っていること等が異なることも多々あるとのこと。手続きとして、価格の妥当性に第三者のお墨付きが必要になることもあるとのことです。そして、うまく会社が回るまでに、クライアントをサポートしていくことが重要になるとのことでした。

実際に、過去事例や新しく導入された税制を活用して、70億円もの税金圧縮をしたこともあるんだとか…!これは確かに大きな遣り甲斐になりそうです!
〇〇精神がM&Aを成功に導く!
税務にしか興味がないと、M&Aは難しい場合が多いとのこと。よって、「面倒見の良さ」という「おせっかい精神」がM&Aには重要とのことです。本当であれば弁護士に聞くべきことを、相談のしやすさから税理士に相談されることも多いものの、そういった時に弁護士の間に入ることで、よりスムーズなM&Aにつながるとのことでした。

高梨 茉奈(たかなし まな)
めざせ!TAX MASTER パーソナリティ