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【速報】令和7年度(2025年)税理士試験合格発表 結果速報!|合格率は17.8%!

公開日:2025/11/28

最終更新日:2025/11/28

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2025年11月28日(金)の午前10時に、令和7年度(2025年)第75回税理士試験の合格発表が正式に行われました。 8月の酷暑の中で行われた本試験から約4ヵ月、多くの受験生が固唾をのんで待ち望んでいた結果がついに公開されました。

国税庁の発表によると、今年の全科目合わせた合格率は17.8%、合格者数は9,280名という結果になりました。
そのうち、官報合格者(5科目到達者)は527名です。インターネット版官報での発表は午前9時頃、国税庁ホームページでの詳細データ発表は午前10時にそれぞれ行われています。

昨年の税理士試験の合格率は13.5%と例年に比べて厳しい結果となりましたが、今年の試験結果は前年と比較して合格率が上昇しており、特に財務諸表論の合格率大幅緩和が全体の結果に大きな影響を与えたようです。

本記事では、発表されたばかりの最新結果をもとに、令和7年度(2025年)税理士試験の科目別合格率や直近5年の数値推移について詳しく解説していきます。

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令和7年度(2025年)第75回税理士試験結果【概要】

令和7年度ののべ受験者数は52,236名(申込書は36,320名)、合格者数(官報・一部科目含む)は9,280名、全体の合格率は17.8%という結果になりました。
直近5年の合格率と比較してみましょう。

直近5年の合格率と令和7年度(2025年)の合格率

受験年度 受験者数 合格者数(延べ) 合格率
2021年(R3) 36,845名 6,357名 17.3%
2022年(R4) 37,673名 6,220名 18.8%
2023年(R5) 46,956名 8,809名 21.7%
2024年(R6) 49,676名 6,684名 13.5%
2025年(R7) 52,236名 9,280名 17.8%


上記の表を見てみると、昨年はその前年から8.2ポイントも合格率が下がりましたが、今年の合格率は昨年と比べて約4.3ポイント持ち直していることが分かります。
また、受験者数は年々増加傾向が続いており、2025年の受験者数は5万人を突破しました。
科目別の合格率で見ると、以下の通りになります。

令和6年度(2025年)科目別合格率

科目 R7 合格率 R6 合格率 前年比
簿記論 11.1% 17.4% ↓6.3
財務諸表論 31.9% 8.0% ↑23.9
所得税法 13.0% 12.6% ↑0.4
法人税法 13.5% 16.4% ↓2.9
相続税法 13.8% 18.7% ↓4.9
消費税法 10.1% 10.3% ↓0.2
酒税法 12.2% 12.1% ↑0.1
国税徴収法 13.8% 13.0% ↑0.8
住民税 17.8% 18.2% ↓0.4
事業税 12.3% 13.7% ↓1.4
固定資産税 15.5% 18.0% ↓2.5


昨年は、財務諸表論の合格率がかなり低く、前年と比べて20ポイント程度下がったことが話題でしたが、今年は合格率31.9%と大幅に合格率が緩和されています。

一方で、簿記論の合格率は前年17.4%から今年度は11.1%と合格率が大きく下がる結果となりました。

令和7年度 税理士試験 合格確認手順

「自分は今回で官報合格(5科目到達)したのか?それとも科目合格なのか?」 結果が判明するまでは区分が分からないため、以下のステップで確認することをおすすめします。

STEP 1:まずは「インターネット版官報」を確認

確認すべき人今回の受験で「5科目に達する可能性」がある全ての方

内容: 5科目到達者(官報合格者)の受験地・受験番号のみが掲載されます。ここに番号があれば、晴れて税理士試験合格(5科目到達)です!

確認方法: 以下、国立印刷局の「インターネット版官報」へアクセスし、当日の「号外」を開いてください。
インターネット版官報(国立印刷局)

番号がない場合: まだ「科目合格」の可能性があります。焦らずSTEP 2へ進んでください。

STEP 2:「国税庁ホームページ」を確認

確認すべき人 受験者全員(STEP 1で番号がなかった方、科目合格狙いの方)

内容: 「官報合格者」に加え、「科目合格者」の受験地・受験番号が掲載されます。ここに番号があれば、受験した科目のいずれかに「科目合格」しています。詳細は後日届く通知書で確認しましょう。

確認方法: 国税庁公式サイトの「税理士試験」ページ内にある合格発表欄を確認します。

令和7年度(第75回)税理士試験結果

STEP 3:合格通知書の到着

時間発表日以降(地域により数日のラグあり)

内容: 合格科目の詳細が記載された通知書が届きます。

注意事項: 全科目欠席者以外には、不合格の場合でも通知書が届きます。

【重要】氏名の公表について 近年の試験制度変更に伴い、インターネット及び官報における氏名の公表は行われていません。「受験地」と「受験番号」のみでの発表となりますので、必ず手元に受験票を用意して確認してください。

合格区分別:あなたの市場価値と今後のキャリア戦略

今回の税理士試験合格発表で、官報合格(5科目到達)を果たした方はもちろん、新たな科目に合格(科目合格)された方も、自身の「市場価値」が大きく上昇していることをご存知でしょうか。

税理士業界において、試験の合否結果は単なる知識の証明にとどまらず、「年収」に直結する要素です。ここでは、合格が具体的にどのように年収へ影響するのかを解説します。

【一部科目合格の方】市場価値が急上昇

今回の合格で科目数が増えたことにより、あなたは「学習意欲」と「専門知識」を兼ね備えた人材として評価されます。
現職に留まる場合と転職する場合で、その後の年収の上昇幅は変わることがあります。

▼ 現職に留まる場合
多くの会計事務所では「資格手当」が設定されており、1科目につき月額5,000円〜20,000円程度の手当てが支給されるケースが多いです。
来月の給与から即座に反映されるケースが多く、年間で数万円〜20万円程度のベースアップが見込めます。
まずは就業規則を確認し、申請漏れがないようにしましょう。

▼ 転職する場合
転職市場において、あなたの評価は合格した科目内容とともに変化します。
まず、必須科目である「簿記論・財務諸表論」に合格された方は、たとえ実務未経験であっても採用ニーズが非常に高く、ポテンシャル枠での採用チャンスが大きく広がります。
さらに、税法科目を含めて3科目以上に到達された方は、即戦力に近い「セミシニア」クラスとして評価されることが一般的です。科目合格者の年収相場は450万〜600万円程度まで上昇します。また、科目合格に加えて、一定の実務経験がある方は600万円以上の年収も望めます。

もし現在の職場で「合格したのに資格手当が少ない」「単純作業ばかりで実務の幅が広がらない」と感じているなら、このタイミングでの転職は年収アップ幅が最も大きくなりやすいため、一度外の世界に目を向けてみる絶好の機会です。

【税理士試験合格者の方】「有資格者」としてステージが変わる

税理士試験合格、本当におめでとうございます。 これまでの「受験生」という立場を卒業し、これからは「税理士(有資格者)」として、キャリアの天井そのものがなくなります。

▼ 現職に留まる場合
現職でキャリアを積む場合、まずは「税理士登録」を行い、「所属税理士」として活躍する道が開かれます。 これにより、係長・課長クラスへの昇進や、支店長などのマネジメント職を任されるケースが増えます。また、給与体系が一般職員用から「有資格者テーブル」に切り替わることで、大幅な年収アップが見込めるのもこのタイミングです。 なお、事務所によっては登録費用や年会費を全額負担してくれる場合もあるため、まずは就業規定を確認し、今後の待遇について上司と相談してみましょう。

▼ 転職する場合
転職市場において、税理士有資格者は劇的に選択肢が広がります。 例えば、BIG4や大手税理士法人へ移り、高度な税務コンサルティングや国際税務などの専門スキルを磨く道。あるいは、上場企業の経理マネージャーやIPO準備企業のCFO候補として、高年収とワークライフバランスの両立を目指す道など、キャリアの可能性は無限大です。

もちろん、自身の事務所を構える「独立開業」という切符も手に入れています。これからのキャリアは、条件面だけでなく「あなたがどのような税理士になりたいか」で自由に選ぶことができるのです。

【残念ながら不合格だった方】次なる合格に向けた「3つの見直し」

今回、目標に届かなかった場合でも、この経験を無駄にしないためには、冷静な振り返りが不可欠です。 悔しい気持ちが落ち着いたタイミングで構いません。来年の合格を確実なものにするために、以下の3つの視点で今年1年を振り返り、次回の試験に向けた準備を進めていきましょう。

①学習環境とプロセスの振り返り
今年1年、十分な勉強時間を確保できていたでしょうか。1日当たりの勉強時間と内容を振り返り、基礎から見直すべきか、演習量を増やすべきか、冷静に分析することがスタートです。

②試験戦略(科目選択・受験数)の再考
現在の受験科目が自分の適性に合っているか、もう一度考えてみましょう。何年も同じ科目で停滞している場合、科目を変えるのも有効な戦略です。

③職場環境(学習時間の確保)の確認
合格のためには、継続的な学習時間の確保が絶対条件です。「繁忙期で全く勉強できなかった」「直前期に休暇が取れなかった」という場合、職場環境がボトルネックになっている可能性があります。 試験勉強への理解があり、勉強時間を確保できる環境に身を置くことも、合格戦略の重要な一部です。

あなたの今の「適正年収」はいくら?

合格された方はキャリアアップの好機です。また、今回は惜しくも不合格だった方も、もし「環境」がボトルネックになっているのであれば、職場を見直すことで合格への道が拓けるかもしれません。

「今回の合格で、自分の市場価値はいくらになった?」
「今の事務所の給与は、世間一般の相場と比べて高いの?安いの?」

そう感じている方は、一度ご自身の「適正年収」を把握することを強くおすすめします。 税理士業界は事務所によって給与水準の幅が広く、同じスキル・同じ科目合格数でも、所属する組織によって年収に100万円以上の差がつくことも珍しくありません

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「今回の合格で適正年収がどれくらい上がったか知りたい」
「今の給与が相場より低いのではないかと不安」
「将来的にどのくらいの年収が狙えるかシミュレーションしたい」

このようにお考えの方は、ぜひ一度診断を試してみてください。診断結果をもとに、今後のキャリア戦略を練り直すきっかけになるはずです。

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令和7年度(2025年)税理士試験合格発表 結果速報 -まとめ

この記事では、令和7年度(2025年)税理士試験の合格発表速報をお届けしました。

改めて、合格された皆様、本当におめでとうございます! また、残念ながら今回は目標に届かなかった方も、今日までの努力は決して無駄にはなりません。まずはゆっくりと休み、英気を養ってください。

試験の結果は一つの区切りですが、皆様のキャリアはここからが本番です。 合格によって高まった「市場価値」を正しく把握し、より良い環境で活躍されることを心より応援しています。

執筆 ・ 監修

高梨 茉奈(たかなし まな)

めざせ!TAX MASTER パーソナリティ

2001年生まれ、北関東出身のWEBライター。税務のポッドキャスト番組「めざせ!TAX MASTER」のパーソナリティも務める。商業高校を卒業後、医療事務の専門学校へ進学し、総合病院で2年半勤務。激務と低月収に悩みつつも医療業界で経験を積むが、より自分の可能性を広げるため転職を決意。現在は士業特化の採用支援を行う株式会社ミツカルに所属し、SNS発信やWEBライティングを担当。