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簿記2級の難易度は?合格率や必要な勉強時間から分析

公開日:2026/01/30

最終更新日:2026/01/30

簿記2級の難易度は?合格率や必要な勉強時間

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日商簿記検定2級(以下「簿記2級」)は経理職や会計業界をはじめ、様々な仕事で活かせる資格です。転職で役立つ資格の1つともいわれているため、転職活動に向けて簿記2級を取得しようと考える人もいるでしょう。

資格取得に向けた対策を効率良く進めるためには、まずは試験の難易度を知るべきといえます。今回は簿記2級の合格率や必要な勉強時間の目安など、難易度を把握するのに役立つ情報を紹介します。簿記2級の勉強のコツも解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。

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前提|簿記2級の概要

簿記2級の難易度をみる前に、まずは簿記2級がどのような試験であるかを紹介します。

簿記2級試験の基本情報

簿記2級の試験方式は、統一試験方式(ペーパー試験)、ネット試験方式(CBT方式)、団体試験方式(ペーパー試験)の3種類が存在します。ネット試験方式と団体試験方式は2021年度に新たに導入されました。個人で申し込む場合は、統一試験方式またはネット試験方式のどちらかになります。

すべての試験方式に共通する基本事項として以下の4つが挙げられます。

・試験時間:90分
・出題問題数:5題以内
・出題科目:商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算
・合格基準:70%以上
統一試験方式とネット試験方式の主な相違点は以下の3つです。

統一試験方式 ネット試験方式
試験日 年3回(6月・11月・翌年2月) 随時施行
テストセンターが定める試験日から選択可能
合否結果の確認方法 試験後2~3週間後の合格発表で確認が必要 試験後すぐに画面に表示される
合格の場合は試験結果に表示されるQRコードからデジタル合格証書を取得可能

受験申込みは各商工会議所に行います。受付期間や合格発表のタイミングは商工会議所によって異なるためご注意ください。

簿記2級のレベル

商工会議所の公式サイトでは簿記2級のレベルについて以下のように案内されています。

「高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。」

引用:簿記 2級 | 商工会議所の検定試験

非上場の中小企業の経理職に求められるレベルといえるでしょう。財務諸表を読み解くために必要な知識が問われる試験ともいえます。

簿記2級の難易度は?合格率と勉強時間の目安

続いて簿記2級の難易度を考える上で役立つ情報として、簿記2級の合格率と必要な勉強時間の目安を紹介します。

簿記2級の合格率

前述のように、簿記2級は統一試験とネット試験から好きな方を選択できます。それぞれの合格率は以下の通りです。

【統一試験】

申込者数 実受験者数 合格者数 合格率
170回(2025.6.8) 6,560名 5,383名 1,193名 22.2%
169回(2025.2.23) 8,606名 7,118名 1,486名 20.9%
168回(2024.11.17) 9,116名 7,589名 2,187名 28.8%
167回(2024.6.9) 7,786名 6,310名 1,442名 22.9%
166回(2024.2.25) 10,814名 8,728名 1,356名 15.5%
出典:簿記 2級受験者データ(統一試験) | 商工会議所の検定試験


【ネット試験】

期間 受験者数 合格者数 合格率
2025年4月~2025年9月 60,286名 21,376名 35.5%
2024年4月~2025年3月 124,429名 44,359名 35.7%
2023年4月~2024年3月 119,036名 41,912名 35.2%
2022年4月~2023年3月 105,289名 39,076名 37.1%
2021年4月~2022年3月 106,833名 40,713名 38.1%
出典:簿記 2級・3級受験者データ(ネット試験) | 商工会議所の検定試験

統一試験の合格率は15%~29%、ネット試験の合格率は35%~38%です。どちらも出題範囲や難易度は同じですが、合格率には若干の違いがみられます。

単純に考えると、簿記2級に合格するのは10人中2~4人程度となります。合格率の低さから、簿記2級は難易度が高い試験といえるでしょう。

簿記2級の合格に必要な勉強時間の目安

簿記2級の合格に必要な勉強時間の目安は以下の通りです。

・簿記初学者の場合:300~500時間程度
・簿記3級の知識がある場合:150~250時間程度

簿記2級は簿記3級の範囲を理解していることが前提となります。そのため簿記初学者の場合、まずは簿記3級の範囲から勉強が必要です。したがって簿記初学者は簿記3級の知識がある人よりも必要な勉強時間が長くなります。また、予備校や通信講座を利用する人に比べて、独学の方が勉強時間のトータルが長めの傾向です。

1日に2時間の勉強を続けたとしても、最短でも3カ月弱の期間を要します。必要な勉強時間の多さからも、簿記2級は難易度が高い試験と判断できます

簿記2級の難易度を突破するためのポイント

簿記2級の合格率および必要な勉強時間の目安から、試験の難易度は高いといえます。難易度の高い試験に合格する可能性を高めるためには、やみくもに勉強をするのではなく、ポイントを押さえた効率的な勉強をするべきです。この章では簿記2級の難易度を突破するためのポイントを5つ紹介します。

試験日から逆算してスケジュールを立てる

簿記2級は最短でも150時間、長ければ500時間を超える勉強が必要な試験です。簿記2級に限らず長期的な勉強が前提となる場合、スケジュールを立てて計画的に勉強を進める必要があります。

スケジュールは試験日から逆算して考えると効率的です。試験日から逆算して「問題演習期間」「苦手分野に集中する期間」「インプット期間」のように、勉強するべきことを決めましょう。試験日までの残り日数から、1日にどのぐらい勉強時間を確保するべきかも把握できます。

なお、ネット試験は試験日として選べる日が多い分、「いつでも受験できるから」と後回しにしてしまうケースもみられます。ついダラダラしてしまいがちな人は、試験日が明確に定められている統一試験方式を選ぶのも1つの手段です。

工業簿記・原価計算から勉強を始める

簿記2級の出題範囲は商業簿記・会計学と工業簿記・原価計算に大別できます。特に決まりはありませんが、工業簿記・原価計算の方から勉強を始めるのがおすすめです。理由として以下の2つが挙げられます。

・商業簿記・会計学とは性質が大きく異なり簿記3級の学習経験がある人でもイチから勉強を始める必要があるため、時間がかかりやすい
・工業簿記・原価計算は苦手に感じる人が多いため、早めに対策をするべきと考えられる

なお、工業簿記・原価計算は最初のうちは不慣れ故に苦手意識を感じる人も多いですが、難易度はあまり高くありません。出題される内容はあくまで基礎的なレベルといえます。そのため早めに対策して苦手意識を解消すれば、後の勉強をスムーズに進められるでしょう。

苦手な論点をなくす

簿記2級の勉強では、苦手な論点をなくすことも大切です。

簿記2級の合格基準は試験の難易度や出題内容に関係なく100点満点中70点以上です。試験回によって合格率に大きな違いがあるのは単純で、難易度が高い回は合格者が少なく、難易度が低い回は合格者が多いためと考えられます。

苦手を克服しないままでいると、本番で苦手論点が出題されたときも当該問題で回答できない可能性が高いでしょう。仮に苦手論点の問題が10点分出題された場合、残りの90点分で70点以上を獲得する必要があります

絶対評価の試験において、得点できない論点が存在するのは大きなリスクです。少しでも得点を上げるためには「答えられない論点」「点数を落とす原因になり得る論点」はなくすべきといえます。苦手論点は集中的に対策を行い、本番までに解消しましょう。

必要に応じて簿記3級の範囲の復習をする

前述のように簿記2級は簿記3級の内容を理解していることが前提となります。そのため簿記3級の範囲の理解が不十分な状態で簿記2級の勉強を進めても、簿記2級の合格に必要な知識は身につけられないでしょう。

簿記2級を目指す場合でも、必要に応じて簿記3級の範囲を復習するべきです。簿記3級の勉強をするべきケースとして以下の例が挙げられます。

・簿記3級の取得から時間が空いている場合
・簿記の学習経験がない場合
・簿記2級の勉強を進める中で、基礎や前提知識の不足を感じる場面があった場合

簿記2級を目指すのに、より下位の級である3級の勉強をするのは遠回りに感じるかもしれません。しかし土台が不十分な状態では、いくら勉強をしても身につかずかえって非効率です。前提知識をしっかり身につけた上で改めて簿記2級の勉強を進めることが、結果的に最も効率的な方法となります。

予想問題や模擬試験を活用する

簿記2級は全体の難易度が高い上に問題量が多く、正確性とスピード感の両方が求められる試験です。試験形式に不慣れなうちは90分ですべて解き切ること自体が難しいと感じる可能性もあります。

合格の可能性を高めるためには試験形式に慣れることも大切です。予想問題や模擬試験など、本試験に近い形式の問題をなるべく多く解きましょう

なお2021年度以降、簿記2級の本試験問題は非公開であり、過去問も販売されていません。そのため実際に出題された問題を解くという練習方法は不可能です。商工会議所の公式サイトで公開されているサンプル問題や、予備校が提供する予想問題や模擬試験などを活用しましょう。

参考:サンプル問題 | 商工会議所の検定試験

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簿記2級の難易度‐まとめ

簿記2級の合格率は統一試験で15%~29%、ネット試験で35%~38%です。単純に計算すると、合格するのは10人中2~4人となります。合格率の低さから、簿記2級は難易度が高い試験であると判断できます。

必要な勉強時間の目安は、簿記初学者は300~500時間程度、簿記3級の学習経験がある場合は150~250時間程度です。数ヵ月の勉強が必要という点からも、簿記2級の難易度の高さを伺えます。

簿記2級の難易度を突破するためには、ポイントを押さえて勉強を進めることが大切です。苦手論点の克服や簿記3級の範囲の復習など、注意するべき点は多岐にわたります。

今回紹介したポイントを押さえて、簿記2級の試験に向けた勉強を進めましょう。

執筆 ・ 監修

加藤慧大

株式会社ミツカルプロフェッショナル 代表取締役社長

株式会社ミツカルプロフェッショナル代表取締役社長。 税理士・社労士事務所に特化した人材紹介およびコンサルティング事業を展開。月間2,000名以上の税務・労務担当者の登録、年間300件以上の事務所人事相談の実績を持り、年200%以上の成長を継続中。