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公開日:2025/02/21
最終更新日:2025/02/14

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「税理士に依頼したいけど、相場ってどのくらい?」
個人事業主や法人が税理士と契約する際、気になるのはやはり費用。
顧問契約や確定申告の料金は、売上や依頼内容によって大きく変わります。
この記事では、税理士報酬の相場と選び方のポイントを分かりやすく解説します!
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税理士報酬の相場はいくら?
法人の税理士報酬
法人の税理士報酬は、企業の規模や業務内容によって変動しますが、一般的な相場は以下の通りです。
項目 | 月額顧問料 | 決算申告料 |
---|---|---|
小規模法人(売上1,000万円以下) | 1万〜3万円 | 5万〜15万円 |
中小法人(売上1,000万〜5,000万円) | 2万〜5万円 | 10万〜25万円 |
中堅法人(売上5,000万〜1億円) | 3万〜7万円 | 15万〜30万円 |
大企業(売上1億円以上) | 5万〜10万円以上 | 20万〜50万円以上 |
個人事業主の税理士報酬
個人事業主の場合、法人よりも低めの設定になります。
一般的な相場は以下の通りです。
項目 | 月額顧問料 | 確定申告料 |
---|---|---|
売上300万円以下 | 5,000〜1万円 | 3万〜7万円 |
売上300万〜1,000万円 | 1万〜2万円 | 5万〜10万円 |
売上1,000万〜5,000万円 | 1.5万〜3万円 | 8万〜15万円 |
売上5,000万円以上 | 2万〜5万円 | 10万〜20万円 |
税理士報酬が変動する要因
税理士の報酬は、以下の要因によって変動します。特に業務量の増加や付加価値の高いサービスの提供が関係します。
1. 売上高の増加
・売上が増えると税務処理が複雑化し、報酬が上がる傾向にある。
・取引量が増えることで、仕訳数や書類の整理が多くなり、記帳代行や会計処理にかかる時間も増える。
・消費税の課税事業者になると、消費税申告が必要になり、追加の費用(5万〜10万円程度)が発生する場合がある。
例:
売上1,000万円未満の事業者 → 確定申告のみ依頼(5万〜10万円)
売上5,000万円以上の事業者 → 月額顧問契約が必須になり、月額3万〜5万円に上昇
2. 従業員数の増加
・給与計算、年末調整、社会保険手続きなどの業務が発生するため、追加料金が発生。
・特に給与計算を税理士に依頼する場合、1人あたり月額1,000円〜3,000円程度の費用がかかる。
・人数が増えると税務調査のリスクも高まり、税理士の関与度が高まるため、報酬が上がるケースがある。
例:
個人事業主(従業員なし) → 月額顧問なし or 1万円以下
従業員10名以上 → 月額顧問料2万〜5万円 + 給与計算追加費用
3. 訪問頻度の増加
・訪問回数が増えると、その分の人件費や移動コストが上乗せされる。
・オンライン相談のみ(チャット・メール) → 月額1万〜3万円程度
・3ヶ月に1回訪問 → 月額3万〜5万円
・毎月訪問 → 月額5万〜10万円
例:
オンライン顧問契約 → 月額1万円
月1回訪問契約 → 月額5万円
4. オプションサービスの利用
追加で依頼する業務があると、その分料金が上がる。
サービス内容 | 追加費用の目安 |
---|---|
記帳代行 | 月額5,000円〜3万円 |
年末調整(従業員1人あたり) | 2,000円〜5,000円 |
給与計算(従業員1人あたり) | 1,000円〜3,000円 |
補助金・融資申請サポート | 5万〜20万円 |
節税コンサルティング | 5万〜50万円 |
税務調査の立ち会い | 10万〜30万円 |
例:
記帳代行あり → 月額1.5万円
記帳代行なし(自分で入力) → 月額5,000円
5. 地域性
・都市部と地方では、税理士の報酬に差がある。
・都市部(東京・大阪など)では家賃や人件費が高いため、料金相場も高め。
・地方(郊外・中小都市)では競争が少ないため、比較的安めの価格設定。
例:
東京の税理士 → 月額顧問3万〜5万円
地方の税理士 → 月額顧問1万〜3万円
まとめ
要因 | 影響 | 具体的な増加額の目安 |
---|---|---|
売上高の増加 | 取引量増加で業務負担増 | +1万〜5万円 |
従業員数の増加 | 給与計算・年末調整の対応 | 1人あたり+1,000円〜5,000円 |
訪問頻度の増加 | 訪問回数が増えると報酬も上がる | +2万〜5万円 |
オプションサービスの利用 | 記帳代行・給与計算・融資申請など | 5,000円〜20万円 |
地域性 | 都市部ほど高額、地方は低価格 | 東京:+1万〜3万円 |
税理士の報酬は「業務負担」と「付加価値」によって変動します。コストを抑えるには、自分でできる業務を増やし、必要なサービスだけを選ぶことが重要です。
税理士報酬が相場以上になる要因
税理士の報酬が一般的な相場よりも高額になるケースには、以下のような要因が影響します。
1. 特殊な税務分野への対応
・一般的な法人・個人事業主の税務とは異なり、専門的な知識や経験が必要な分野では、税理士報酬が高くなる傾向
・これらの税務は一般的な税理士よりも専門性の高い税理士に依頼する必要があるため、料金が高めに設定される。
分野 | 追加費用の目安 |
---|---|
国際税務(海外取引・移転価格税制) | 20万〜50万円以上 |
医療法人・社会福祉法人の税務 | 10万〜30万円 |
不動産オーナー・資産税対策 | 10万〜50万円 |
M&A・事業承継 | 30万〜100万円以上 |
IPO(株式公開)支援 | 50万〜200万円 |
仮想通貨・暗号資産の税務 | 10万〜30万円 |
2. 緊急性・特別対応の要求
・申告期限直前の「駆け込み申告」や、税務調査の対応など、短期間で対応が必要な場合は、通常よりも報酬が高くなる。
・税理士事務所の業務スケジュールに特別枠を設ける必要があるため、割増料金が発生。
対応内容 | 追加費用の目安 |
---|---|
申告期限直前の駆け込み申告 | 通常料金の1.5〜2倍 |
緊急の税務相談(即日対応) | 1回あたり5万〜10万円 |
税務調査の立ち会い | 10万〜30万円 |
3. 高度なコンサルティング業務の提供
・単なる税務申告ではなく、経営戦略や資産運用に関わる高度なコンサルティングを提供する場合、報酬が高くなる。
・節税対策や資金調達のアドバイスなど、税理士の知見が直接利益に影響する場合、成功報酬型の料金体系になることもある。
コンサルティング内容 | 追加費用の目安 |
---|---|
会社の節税対策提案 | 10万〜50万円 |
事業承継・相続税対策 | 30万〜100万円 |
補助金・助成金申請サポート | 10万〜30万円 |
経営戦略・財務コンサルティング | 20万〜100万円 |
4. 事務所のブランド力・実績
・有名税理士や大手事務所は、ブランド力や豊富な実績を背景に、報酬を高めに設定していることが多い。
・特に、上場企業の顧問税理士やメディア露出が多い税理士などは、高額な報酬を設定する傾向がある。
・大手税理士法人(BIG4:KPMG、PwC、EY、Deloitte)などは、個人事業主や中小企業向けの税理士よりも大幅に料金が高い。
税理士のタイプ | 月額顧問料の相場 |
---|---|
一般的な個人税理士 | 1万〜5万円 |
中規模税理士法人 | 3万〜10万円 |
大手税理士法人(BIG4など) | 10万〜50万円 |
5. 地域性と市場環境
・都心部(東京・大阪など)では、税理士報酬が高めに設定される傾向がある。
・逆に、地方では競争が少なく、顧問料が比較的安価。
・特定の業種が多い地域(港区のIT企業、名古屋の製造業など)では、特定業界に強い税理士の需要が高まり、料金が上がることがある。
地域 | 月額顧問料の相場 |
---|---|
東京・大阪(都心部) | 3万〜10万円 |
地方都市 | 1万〜5万円 |
競争が少ないエリア(離島など) | 5,000〜3万円 |
まとめると、以下の表のようになります。
要因 | 影響 | 追加費用の目安 |
---|---|---|
特殊な税務分野への対応 | 高度な専門知識が必要 | +10万〜50万円以上 |
緊急性・特別対応の要求 | 期限直前・即対応 | 1.5〜2倍の料金 |
高度なコンサルティング業務の提供 | 節税・経営戦略など | +10万〜100万円 |
事務所のブランド力・実績 | 大手事務所は高額 | 2〜5倍の料金設定 |
地域性と市場環境 | 都心部ほど高額 | +1万〜5万円 |
税理士を選ぶ際には、「本当に必要なサービスかどうか」を考え、適正な価格で対応してくれる税理士を探すことが重要です。
相場で適正申告する税理士の選び方
税理士を選ぶ際には、単に料金の安さだけでなく、「自社にとって適正な申告を行ってくれるか」を重視することが重要です。以下のポイントをチェックすることで、自社に合った税理士を見つけることができます。
1. 業界に対する知見がある
・自社の業界特有の税務や会計処理に精通しているかが重要。
・業界ごとに異なる税制や補助金・助成金の活用ができる税理士を選ぶことで、不要な税負担を回避できる。
例:
✅ IT業界 → クラウド会計に強い税理士
✅ 飲食業界 → インボイス制度や軽減税率の知識がある税理士
✅ 医療業界 → 医療法人の税務・社会保険に詳しい税理士
2. 最新の税務に強い
・税制改正は頻繁に行われるため、最新情報を把握している税理士が望ましい。
・最新の減税措置や助成金などを活用できる税理士を選ぶことで、コスト削減につながる。
チェックポイント:
✅ 国税庁の最新税制改正に精通しているか?
✅ インボイス制度や電子帳簿保存法などに対応しているか?
✅ 節税対策の最新情報を提供してくれるか?
3. ITツールに強い
・クラウド会計ソフト(freee・マネーフォワード・弥生会計など)に対応している税理士は、業務を効率化し、コストを抑えられる。
・電子申告(e-Tax)や電子帳簿保存法の対応など、デジタル化が進んでいるかも重要。
チェックポイント:
✅ クラウド会計ソフトの導入・運用支援が可能か?
✅ 電子申告(e-Tax)や電子帳簿保存法に対応しているか?
✅ 税務相談ややり取りをオンラインで対応できるか?
4. 対応にスピード感がある
・質問した際のレスポンスが遅い税理士は、ビジネスに支障をきたす可能性がある。
・納税期限や税務調査の対応など、迅速なサポートが求められる場面で、適切に対応できるかが重要。
チェックポイント:
✅ メールやチャットの返信が遅くないか?(24時間以内が望ましい)
✅ 緊急時に電話・オンライン対応が可能か?
✅ 申告期限直前でも柔軟に対応してくれるか?
5. 説明がわかりやすい
・専門用語ばかり使う税理士よりも、素人にも分かりやすく説明できる税理士の方が安心して任せられる。
・経営者が税務の基本を理解しやすいように、丁寧な説明をしてくれるかも重要。
チェックポイント:
✅ 専門用語を避けて、シンプルな言葉で説明してくれるか?
✅ 数字やデータをもとに、具体的なアドバイスをくれるか?
✅ 節税対策の方法を、論理的に説明してくれるか?
6. 相性や考え方が合っている
・長期的な付き合いになるため、経営者と相性が良いかも重要。
・税理士によって「保守的な節税策を取るタイプ」か、「攻めの節税策を提案するタイプ」かが異なるため、考え方が合う税理士を選ぶことが大切。
チェックポイント:
✅ 相談しやすい雰囲気があるか?
✅ 経営者の考え方や価値観に共感できるか?
✅ 節税や税務戦略の方向性が一致しているか?
7. 顧問料の内訳が明確である
・料金体系が不透明な税理士は要注意。
・契約後に追加料金が発生しないよう、月額顧問料・決算料・オプション料金などの内訳が明確かを確認することが重要。
チェックポイント:
✅ 月額顧問料に何が含まれているのか?(記帳代行・決算申告の有無)
✅ 追加料金が発生するケースを事前に説明してくれるか?
✅ 「相場より安すぎる税理士」は、後で高額なオプション料金が発生しないか?
まとめると、以下の様になります。
選び方のポイント | チェックすべきポイント |
---|---|
業界に対する知見がある | 自社の業界に精通しているか? 特有の税務知識を持っているか? |
最新の税務に強い | 最新の税制改正に対応しているか? |
ITツールに強い | クラウド会計や電子申告に対応しているか? |
対応にスピード感がある | 質問への返信が速いか? 緊急時に対応できるか? |
説明がわかりやすい | 専門用語を使わず、論理的に説明できるか? |
相性や考え方が合っている | 経営者と相性が良く、節税の方向性が合っているか? |
顧問料の内訳が明確である | 追加料金の有無が明確か? 不要なオプション費用が発生しないか? |
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税理士報酬の相場は?2025年最新版 -まとめ
今回は税理士報酬の相場についてまとめました。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

平川 文菜(ねこころ)