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高卒から経理職へ!未経験からのキャリアアップガイド

公開日:2025/11/07

最終更新日:2025/11/07

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「高卒でも経理の仕事に就けるの?」そんな疑問を持つ方は少なくありません。経理職は企業の資金を管理し、経営を支える重要なポジション。会計や税務の知識が求められる専門職であるため、「大卒でなければ難しい」と感じている人も多いでしょう。

しかし実際には、経理職は学歴だけで判断される仕事ではありません。むしろ実務経験が評価されやすい職種であり、正確性や責任感、数字への理解力、そして継続して学ぶ姿勢があれば、高卒からでも十分にキャリアを築くことができます。

この記事では、高卒・未経験から経理職を目指すためのステップ、身につけるべきスキルや資格、求人の探し方、そして年収アップの道筋までを詳しく解説します。

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高卒でも経理職に就ける?未経験からのスタートは可能

結論から言えば、高卒・未経験でも経理職に就くことは可能です。確かに大手企業では「大卒以上」を条件とする求人もありますが、中小企業や会計事務所では学歴よりも実務スキルや意欲を重視する傾向が強くなっています。

実際、経理部門で働く人の中には高卒で入社し、経験を積んで管理職に昇進したケースも少なくありません。特に経理は、バックオフィス部門の中でも実務経験が評価されやすい職種です。

また、経理は景気に左右されにくく、企業にとって欠かせないポジションであるため、安定した雇用が期待できる職種でもあります。高卒であっても、早期に社会に出て経験を積むことで、同年代の大卒者よりも早くキャリアを築ける可能性もあります。

経理の仕事ってどんな内容?高卒未経験から最初に覚える業務は?

経理の仕事は、企業の財務状況を管理する重要な役割を担います。未経験から始める場合、まずは以下のような経理の基礎となる業務からスタートすることが多いです。

経費精算や伝票入力
社員が使った経費の内容を確認し、正しく処理する業務。ミスが許されないため、正確性が求められます。

請求書の発行・管理
取引先への請求書を作成し、支払い状況を管理します。営業部門との連携も必要です。

売掛・買掛金のチェック
企業間の取引で発生する未収金や未払金を管理し、入金・支払いのタイミングを把握します。

会計ソフトへのデータ入力
弥生会計やfreeeなどのソフトを使って、仕訳や帳簿の入力を行います。

これらの業務は、経理としての基礎を身につける絶好の機会です。未経験でも丁寧に教えてくれる職場は多く、実務を通じて経理の流れや企業の仕組みを理解できる貴重な経験になります。

高卒から経理職に就くために必要な資格とは?

高卒未経験から経理職に挑戦する場合、在学中に関連資格を取得しておくと就職に大きな武器となります。特に以下の資格は、履歴書でアピールできるだけでなく、実務でも役立つ知識が身につきます。

日商簿記2級以上
経理職の定番資格。仕訳や決算の基礎を学べるため、未経験者にとっては最初に目指すべき資格です。2級を持っていれば、求人応募時に即戦力として評価されることもあります。

MOS(Microsoft Office Specialist)
ExcelやWordの操作スキルを証明できる資格。経理ではExcelを使った集計や関数処理が頻繁にあるため、実務力の裏付けになります。

会計ソフト操作スキル
これは資格ではないですが、弥生会計やfreeeなど、実務で使われるソフトに慣れておくと有利です。

資格を持っていることで、「学ぶ姿勢がある」「業務に前向き」という印象を与えやすく、求人の選択肢が広がります。通信講座や職業訓練校を活用すれば、費用を抑えて学ぶことも可能です。

高卒経理職の年収は?キャリアアップで収入も増える

高卒・未経験で経理職に就いた場合の初任給は、月給18万〜22万円程度が一般的です。ただし、経験を積み、決算業務や財務分析などの高度な業務を任されるようになると、年収400万〜600万円以上も十分可能です。

さらに、経理責任者や財務部門への昇進、転職によるステップアップを経て、年収600万円以上を目指すこともできます。資格取得や実務経験が収入に直結する職種なので、努力次第で大きく伸ばせるのが魅力です。

年収の目安としては以下の通りです。

入社1〜2年目:年収300万円前後(補助業務中心)

3〜5年の経験:年収350万〜450万円(月次決算・会計処理を担当)

5〜10年目:年収500〜600万円(決算業務・財務分析などを担当)

管理職クラス:年収600〜800万円以上(経理部門の責任者として組織を統括)

経理職は「資格」「経験」「責任範囲」が年収に直結します。
特に転職によって待遇を上げるケースが多く、簿記2級以上+3年以上の実務経験があれば、より大きな企業への転職も現実的になります。

また、経理経験者は会計事務所・税理士法人・コンサルティング会社など、他業界でも需要が高いため、キャリアの選択肢が豊富です。

大手企業への転職は可能?高卒経理職のキャリアパス

大手企業では新卒採用では「大卒以上」を条件とする求人もありますが、実務経験や資格があれば高卒でも採用される可能性は十分にあります。特に、経理事務として数年の経験を積み、簿記2級以上の資格を取得していれば、転職市場での評価は高まります。

また、大手企業のグループ会社や会計事務所などでは、未経験でもポテンシャル採用を行っているケースもあり、求人情報をこまめにチェックすることが重要です。

キャリアパスとしては、以下のようなステップが考えられます。

・経理アシスタント → 経理担当者 → 決算担当 → 経理責任者 → 財務・経営企画

・中小企業で経験を積み → 大手企業へ転職 → 管理職へ昇進

・経理職として経験を積む → 財務・経営企画へキャリアチェンジ

経理は「どこで働いても通用するスキル」を身につけられる仕事です。
そのため、一社でキャリアを積むだけでなく、転職によってキャリアを広げる選択も十分現実的です。

高卒から経理職に向いている人の特徴

高卒から経理職に向いている人には、以下のような特徴があります。

数字に強く、細かい作業が得意な人
ミスが許されない業務が多いため、正確性が重要です。

責任感があり、ルールを守れる人
社内の資金管理を担うため、信頼される人材が求められます。

継続的に学ぶ意欲がある人
税制や会計基準は変化するため、常に学び続ける姿勢が必要です。

人とのやり取りが苦にならない人
社内外との連携が多く、コミュニケーション力も重要です。

「黙々と数字を扱うだけ」と思われがちな経理ですが、実際には他部署とのやり取りも多く、コミュニケーション力が重要です。特に若手のうちは、営業や総務と連携しながら仕事を進める場面が多いため、人との関係構築もスムーズに行える人が活躍しやすいです。

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まとめ:高卒でも経理職は十分目指せる!

「高卒だと経理は無理かも」と思う必要はまったくありません。
経理は学歴よりも「実務力」「継続力」「学ぶ姿勢」が評価される職種です。早く社会に出て経験を積むことで、20代でリーダーを任される人も少なくありません。

まずは簿記3級・2級の勉強を始め、Excelなどの基本スキルを身につけましょう。そして、未経験OKの求人に応募してみることが第一歩です。
経理は努力が確実に報われる仕事。経験を積み重ねるほど、年収もキャリアも安定して伸びていきます。

数字に強く、コツコツと努力できる人なら、経理職はまさに天職です。
高卒からのチャレンジでも、あなたのキャリアは着実に広がっていくでしょう。

執筆 ・ 監修

高梨 茉奈(たかなし まな)

めざせ!TAX MASTER パーソナリティ

2001年生まれ、北関東出身のWEBライター。税務のポッドキャスト番組「めざせ!TAX MASTER」のパーソナリティも務める。商業高校を卒業後、医療事務の専門学校へ進学し、総合病院で2年半勤務。激務と低月収に悩みつつも医療業界で経験を積むが、より自分の可能性を広げるため転職を決意。現在は士業特化の採用支援を行う株式会社ミツカルに所属し、SNS発信やWEBライティングを担当。