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会計の勉強は何からやれば良い?具体的な進め方やおすすめの資格を紹介

公開日:2026/03/22

最終更新日:2026/03/22

会計の勉強は何からやれば良い?具体的な進め方やおすすめの資格を紹介

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「仕事で会計の知識が必要だから本格的に勉強をしたい」「会計に興味があるから、まずは軽く触れてみたい」

会計の勉強を始める動機は人それぞれです。会計は仕事で活かせる場面が多い上に私生活で登場する場面も存在するため、会計の勉強をしたいと考える人は多くみられます。

しかし会計という言葉は漠然としているため、「何から勉強をすれば良いかわからない」とお悩みの人もいるでしょう。そこで今回は会計の勉強の進め方について詳しく解説します。

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前提|会計は大きく3種類に分けられる

会計とは事業者等が会社の財政状態や経営成績について利害関係者に報告するために行う業務全般です。金銭等による収支を管理・記録・整理して財務諸表等の書類を作る作業や、会計取引の記録を分析して情報を明らかにする作業などが含まれます。

企業が行う会計業務を企業会計と呼び、企業会計は目的によって以下の3種類に分けられます。

・財務会計
・管理会計
・税務会計

一口に会計といっても種類によってルールや処理方法が異なるため、まずは種類別の違いについて押さえることが大切です。財務会計、管理会計、税務会計それぞれの特徴や目的などの違いを紹介します。

財務会計

財務会計とは利害関係者に財務状況を報告することを目的とした会計です。財務会計によって作成される財務諸表は、投資家の投資判断や株主の意思決定、金融機関の融資判断等に用いられます。

このように利害関係者の判断や意思決定に用いられる性質上、財務会計では企業の財産や経営成績を正確に表示することが重視されます

管理会計

管理会計とは自社の経営判断や意思決定に必要な情報を提供する目的で行う会計です。社内向けの会計とも呼ばれます。

管理会計に法的なルールはなく、作成する書類や会計処理の進め方等も自社で自由に決められます。そもそも実施義務が存在しないため、管理会計を行わない企業も多いです。

税務会計

税務会計は納付税額の公正な計算のために行う会計です。法人税法や消費税法など、各種税法に則った会計処理を行います。

前述した財務会計と似ていますが、財務会計と税務会計には以下のような違いがあります。

財務会計 税務会計
主な報告先 株主、投資家、金融機関、地域社会、取引先など利害関係者すべて 税務署や自治体などの納付先
会計の目的 財政状態や経営成績の報告 税金の公正な計算
重視する要素 財産や経営成績を正確に表示すること 課税の公平性
特徴 大前提となるルールは「収益-費用=利益」
経営実態を正確に反映させるため、すでに実現済みの取引だけでなく、将来に備えた引当金も計上する
大前提となるルールは「益金-損金=所得」
益金は権利が法的に確定した時点で、損金は債務が確定した時点で計上する。引当金など未確定の債務は損金として扱わない

「収益」と「益金」、「費用」と「損金」は認識基準が異なるため、財務会計の「利益」と税務会計の「所得」が一致するとは限りません

基本的な仕訳入力や財務諸表の作成は財務会計に基づいて行いますが、税務申告書は税務会計に則って作成する必要があります。そのため税務作業を担当する人には税務会計の知識が必要です。

会計の勉強は何からすれば良い?大まかな流れを3ステップで紹介

会計は漠然とした言葉である上、企業会計だけでも複数の種類が存在します。そのため「会計の勉強は何からすれば良い?」と悩んでしまうのも当然でしょう。

この章では会計の勉強の流れを3つのステップに分けて解説します。

1.「会計」が何かを知る

まずは「会計」が何かを知る必要があります。会計の勉強というよりは、会計の勉強をするために必要な土台を身につける段階です。前章で挙げた企業会計の種類ごとの違いさえ押さえれば十分でしょう。

2.仕事内容や自分の興味に合わせて勉強する分野を選ぶ

前述のように、企業会計だけでも3種類の会計が存在し、それぞれ目的が異なります。会計の種類によって会計のルールや必要な知識が変わるため、どの会計を勉強するかを決める必要があります仕事内容や自分の興味に合わせて勉強する分野を選ぶことが大切です。

3.教材の用意や講座申し込みなどを行う

勉強する分野を決めたら、教材の用意や講座の申し込みなど、本格的な勉強を開始するための準備を進めましょう

勉強の進め方として以下の例が挙げられます。

1.会計に関する書籍を読む
2.会計関連の学校に通う、講座を受講する
3.会計関連の資格試験に向けた勉強をする

特におすすめなのが3の「会計関連の資格試験に向けた勉強をする」です。試験勉強が前提となるため、知識のインプットから実際に活用するためのアウトプットまでバランス良くこなせます。試験に合格し資格を取得すれば、転職活動でアピールポイントとして活かせるだけでなく、職場で評価され昇進・昇給につながる可能性もあります。

資格の勉強を通して会計の知識を得る!おすすめの資格4選

前章の通り、会計関連の資格試験に向けた勉強では知識のインプットから実際に活用するためのアウトプットまでバランス良くこなせます。資格を取得できれば仕事や転職活動でも有利に働くでしょう。そのため、資格の勉強を通して会計の知識を得る方法はおすすめです。

今回は会計に関するおすすめの資格を4つ紹介します。

日商簿記検定

内容
活かせる場面 財務会計、管理会計、税務会計のすべてに活かせる
合格率 3級
統一試験:28%~43%
ネット試験:37%~41%

2級
統一試験:15%~29%
ネット試験:35%~38%

1級(統一試験のみ)
10~17%
必要な勉強時間の目安 3級
80~150時間

2級
簿記初学者の場合:300~500時間程度
簿記3級の知識がある場合:150~250時間程度

1級
500~1,000時間
独学の場合は1,000時間を超えることも多い
おすすめポイント ・会計業務に必要な簿記の知識が身につく
・会計や経理に限らず、業界・業種問わず様々な場面で活かせる
・転職活動での高評価にもつながる
・2級までであれば独学でも勉強しやすい

簿記とは日々の会計取引を一定のルールに則って記録・計算・整理し、報告書としてまとめる業務やスキルを指す言葉です。日商簿記検定では簿記のスキルを測ります。

「仕事内容や自分の興味に合わせて勉強する分野を選ぶべき」と紹介しましたが、簿記は財務会計、管理会計、税務会計すべての基本になる知識です。簿記の勉強を通して得た知識は、種類を問わず幅広い会計業務に活かせます。そのためこれから会計の勉強をするのであれば、まずは簿記から始めるのが良いでしょう。

ビジネス会計検定試験

内容
活かせる場面 管理会計
財務分析を多く行う仕事でも活かせる
合格率 3級:50~70%
2級:34~60%
1級:10~26%
必要な勉強時間の目安 3級:50~100時間
2級:100~200時間
1級:300~500時間
おすすめポイント 財務分析に必要な知識やスキルが身につく
財務諸表の作成というより、すでにある財務諸表を活用する仕事に役立つ

ビジネス会計検定試験は財務諸表に関する知識や分析力を問う試験です。

ビジネス会計検定試験は財務諸表の作成よりも、財務諸表の活用に重きを置いています。そのため企業会計の中でも特に管理会計部門での高評価につながります。また、金融機関の融資審査業務やコンサルティング業務等、財務分析を多く行う仕事でも活かせるでしょう。

管理会計検定

内容
活かせる場面 管理会計
合格率 2級:77~88%
1級:20~39%
必要な勉強時間の目安 2級:80時間
1級:200時間
(出典:管理会計検定について|JEIMA
おすすめポイント ・管理会計に特化した試験であり、管理会計の基本的な用語や概念などを効率良く学べる
・試験の運営団体である一般社団法人日本管理会計教育協会(JEIMA)が資格取得に向けたコースを用意しており勉強がしやすい

管理会計検定は経営課題の分析能力を測る検定試験です。2級では管理会計に関連する基本的な用語や概念を理解しているか、1級では管理会計に関する専門的なスキルや、概念・ツール活用の本質的な理解度が問われます。

管理会計検定のメリットは勉強しやすい点です。試験の運営団体であるJEIMAが提供するコースを利用すれば「何から勉強すれば良いか」で悩む心配がありません。資格試験の勉強を通して管理会計の基本をしっかり学べるため、管理会計に携わりたい人には最適の資格といえるでしょう。

税法能力検定試験(法人税法、消費税法)

内容
活かせる場面 税務会計
合格率 (令和7年度10月実施分)
法人税法
3級:77.38%
2級:37.99%
1級:26.92%

消費税法
3級:84.56%
2級:70.82%
1級:46.51%
必要な勉強時間の目安 法人税法
3級:30時間前後
2級:40~50時間
1級:50~70時間

消費税法
3級:30時間
2級:40~50時間
1級:100時間程度
おすすめポイント ・受験資格の定めがないため誰でも受験できる
・3級は基本的な内容で難易度が低いため、税務会計の入門として勉強しやすい

税法能力検定試験は文字通り税法に関する知識が問われる試験です。所得税法、法人税法、消費税法、相続税法の4種類がありますが、企業会計で関係するのは法人税法と消費税法の2種類です。

税務に関する代表的な資格として税理士が挙げられます。しかし税理士試験は受験資格の定めがある上に試験の難易度が非常に高いため、勉強自体のハードルが非常に高いです。

税法能力検定試験は受験資格の定めがないため誰でも受験できます。また、3級は基礎的な内容を扱うため難易度が低く、挑戦しやすい試験といえるでしょう。

以上の理由から、税務会計の本格的な勉強をしたい人には税法能力検定試験をおすすめできます

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会計の勉強は何からやれば良い?‐まとめ

会計は業界・業種問わずすべての会社に関係するため、会計の知識は幅広い場面で役立ちます。しかし会計という言葉は漠然としており、「会計のン勉強は何からやれば良いの?」「そもそも会計って何」と悩んでしまうことも多いです。

いきなり本格的な勉強をするのではなく、まずは会計が何かを知る必要があります。企業会計には財務会計、管理会計、税務会計の3種類があり、それぞれ目的が異なります。種類によって勉強するべき内容も変わるため、仕事内容や自分の興味がある分野に合わせて、どの会計の勉強を行うかを決めましょう。

今回、会計に関するおすすめの資格を4つ紹介しました。一口に会計に関する資格といっても、どの会計に活かせるかは資格によって異なります。資格試験の勉強をするのであれば、自分の勉強したい会計の種類に関する資格を選ぶことが大切です。

執筆 ・ 監修

加藤慧大

株式会社ミツカルプロフェッショナル 代表取締役社長

株式会社ミツカルプロフェッショナル代表取締役社長。 税理士・社労士事務所に特化した人材紹介およびコンサルティング事業を展開。月間2,000名以上の税務・労務担当者の登録、年間300件以上の事務所人事相談の実績を持り、年200%以上の成長を継続中。