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税理士事務所の賞与(ボーナス)事情とは?相場や査定基準を解説

公開日:2026/06/28

最終更新日:2026/06/28

税理士事務所の賞与事情とは?

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税理士事務所で働くうえで、毎月の給与と同じくらい気になるのが賞与(ボーナス)の金額ではないでしょうか。賞与の額によって年収は大きく変動するため、働きがいにも直結するポイントです。

税理士業界は一般的な事業会社とは異なり、個人の売上や担当するクライアント数がダイレクトに評価へ反映される仕組みを採用している事務所が多数あります。そのため、働き方や実力次第で大きな収入アップを狙える環境です。

この記事では、税理士や税理士補助の賞与相場について、厚生労働省などの公的な統計データを交えながら詳しく解説していきます。賞与の査定基準や、今の職場でボーナスを増やすためのヒントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

税理士事務所における賞与(ボーナス)の平均相場

税理士事務所で支給される賞与は、スタッフの保有資格や経験年数によって金額にかなりの差が出ます。ここでは、有資格者である税理士と、税理士補助の賞与相場をそれぞれ見ていきましょう。

職種・資格 平均的な年間賞与の目安 備考
税理士(有資格者) 約187万円 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」に基づく(公認会計士を含む)
税理士補助・科目合格者 50万円〜100万円程度 業界の一般的な目安(基本給の2〜3ヶ月分程度

有資格者(税理士)の賞与相場

厚生労働省が発表している「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、税理士(公認会計士を含む)の年間賞与の平均は約187万円です。同調査での平均月給がおよそ55.8万円であることから、基本給の3〜3.5ヶ月分程度が年間のボーナスとして支給されている計算になります。

税理士の賞与は経験年数に比例して上がる傾向が強く、経験が15年以上になると平均年間賞与が270万円を超えるというデータもあります。難易度の高い案件をこなしたり、多くのクライアントを担当したりすることで、平均を大きく上回る賞与を手にする方も少なくありません。

税理士補助(無資格者・科目合格者)の賞与相場

資格を持たない税理士補助や科目合格者の場合、有資格者と比べて基本給が低めに設定されることが多く、その分賞与の支給額も相対的に少なくなります。公的な統計で税理士補助のみに絞ったデータはありませんが、業界全体で見ると年間で基本給の2〜3ヶ月分が一般的な相場です。金額にしておおよそ50万円から100万円程度が目安となります。

ただし、無資格であっても税理士試験の科目に合格していればプラスの評価がつき、賞与に色をつけてもらえる事務所は多いです。実務処理の正確さやスピード、顧問先からの信頼度もボーナス額を左右する要素になります。

税理士事務所における賞与の査定基準

一般的な企業のように年齢や勤続年数だけでボーナスが決まる税理士事務所は少なく、実力主義の側面が強いのがこの業界の特徴です。具体的にどのような基準で賞与が査定されるのかをご説明します。

個人の売上成績や担当件数

賞与査定で最も大きなウエイトを占めるのが個人の売上実績です。自分が担当している顧問先の数や、そこから生み出される売上額が直接評価につながります。担当する案件の報酬総額に対し、一定のパーセンテージを賞与として還元する仕組みを取り入れている事務所も多く見られます。

資格取得の状況や専門スキル

税理士試験の科目合格など、知識のアップデートやスキルアップへの姿勢も賞与に反映されやすいポイントです。新たな科目に合格したタイミングで一時金が支給されたり、翌年以降の賞与ベースが上がったりすることがあります。相続税申告や事業承継といった専門性の高い実務スキルを持っている場合も高く評価されます。

事務所全体の業績

個人の成績がどれだけ良くても、事務所全体の業績が落ち込んでいる場合は賞与の原資が減ってしまうため、支給額が抑えられることがあります。反対に、事務所全体で大きな利益が出た年には、通常の夏・冬の賞与に加えて決算賞与という形で利益がスタッフに還元されることもあります。

税理士事務所で賞与をアップさせるための具体的な方法

今の事務所でさらに賞与を増やしたい場合、どのような行動をとればよいのでしょうか。意識したいポイントをいくつかご紹介します。

担当する顧問先を増やす

最も確実な方法は、自分が担当する顧問先の件数を増やすことです。効率的に業務を進めるスキルを身につけてより多くのクライアントを抱えることができれば、事務所からの評価は確実に上がります。

難易度の高い案件や新規顧客獲得に貢献する

単価の高い複雑な税務案件に対応できるようになることも賞与アップへの近道です。また、自身の人脈などから新しい顧問先を獲得した場合、新規獲得のインセンティブとして賞与に大きく加算される事務所も多数あります。

税理士試験の科目合格を目指す

現在無資格で働いている方は、税理士試験の勉強を継続して科目合格を勝ち取ることが収入アップに直結します。科目合格は客観的なスキルの証明となり、事務所側も難易度の高い業務を任せやすくなるためです。

今の自分の年収・賞与は適正?客観的に評価してみよう

今の職場で受け取っている賞与や年収が、自分の実力に見合っているのか不安に感じることもあるかもしれません。待遇に納得感を持ったまま働き続けるためにも、一度ご自身の市場価値を客観的に測ってみることをおすすめします。

以下の診断ツールを活用すれば、簡単な入力だけで今の自分が転職市場でどれくらい評価されるのか、適正な年収はいくらなのかを手軽に知ることができます。

今の税理士事務所の賞与に不満があるなら転職も視野に

どれだけ売上に貢献しても賞与が上がらない、評価基準が不透明で納得がいかないという場合は、働く環境を変えるタイミングかもしれません。極端に賞与が少ないなど、待遇に疑問を感じる場合は、適正に評価してくれる優良な事務所への転職を検討することも一つの手です。

税理士業界は売り手市場が続いており、経験者や科目合格者を好待遇で迎え入れたいと考えている優良事務所はたくさんあります。もし、より正当に評価される環境への転職を本格的にお考えであれば、税理士業界に特化した転職エージェントであるミツプロにご相談ください。

ミツプロでは優良事務所のみを厳選してご紹介しており、入社後の離職率はわずか3%という圧倒的なミスマッチの少なさを誇ります。転職後にこんなはずじゃなかったと後悔することがないよう、事務所の良い点だけでなくリアルな内情もしっかりと開示しています。

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税理士事務所の賞与に関するよくある質問

Q1. 賞与のほかにインセンティブが支給される事務所は多いですか?

税理士業界では、新規の顧客獲得や保険の契約などに対してインセンティブを支給する事務所が比較的多く存在します。事務所によっては、夏と冬の賞与という形ではなく、毎月の給与にインセンティブを上乗せする歩合制に近い体系を採用しているところもあります。

Q2. 小規模な個人事務所でも賞与はもらえますか?

所長を含めて数名規模の個人事務所の場合、賞与の有無や金額は所長の方針と業績に大きく左右されます。規定がなく寸志程度しか出ない事務所もあれば、大手の税理士法人以上にスタッフへ手厚く還元してくれる事務所もあります。入社前に支給実績をしっかりと確認しておくことが大切です。

Q3. 未経験の税理士補助でも初年度からボーナスは出ますか?

未経験で入社した場合、最初の半年から1年程度は研修・見習い期間とみなされることが多く、初回の夏の賞与は支給されない、あるいは少額の寸志のみとなるケースが一般的です。入社して半年が経過した冬の賞与あたりから、基本給の1ヶ月分程度が満額支給されるようになる傾向があります。

税理士事務所の賞与事情 -まとめ-

税理士事務所の賞与は、個人の売上成績や担当件数、保有資格などが金額に大きく反映されやすい実力主義の世界です。厚生労働省の統計によれば、有資格者の年間賞与の平均は約187万円となっており、無資格の税理士補助でも基本給の2〜3ヶ月分程度がひとつの目安となります。

いまの職場で賞与をアップさせたい場合は、担当件数を増やしたり、新規顧客を獲得したり、資格取得に向けて勉強を続けることが有効です。

しかし、事務所の業績が振るわなかったり、評価制度が曖昧だったりする場合は個人の努力だけでは限界があります。自分のスキルや働きに対する賞与の額に疑問を感じたときは、ほかの事務所の待遇と比較してみることも大切です。適正な評価と見合った報酬を得られる環境を見つけることが、モチベーションを高く保ちながら長く働き続けるための第一歩となります。

執筆 ・ 監修

加藤慧大

株式会社ミツカルプロフェッショナル 代表取締役社長

株式会社ミツカルプロフェッショナル代表取締役社長。 税理士・社労士事務所に特化した人材紹介およびコンサルティング事業を展開。月間2,000名以上の税務・労務担当者の登録、年間300件以上の事務所人事相談の実績を持り、年200%以上の成長を継続中。