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【税理士試験】合格した科目の「点数」は得点開示請求でわかる!手順を徹底解説(郵送・e-Tax)

公開日:2025/12/12

最終更新日:2025/12/12

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令和5年度から、税理士試験の不合格通知にはランクだけでなく具体的な点数が記載されるようになりました。 しかし、合格した際の通知には「合格令07」というように合格である旨と年度しか明記されず、「自分が何点で合格したのか」は相変わらず不明なままです。

しかし、国税庁への保有個人情報開示請求を活用することで、合格科目であっても具体的な点数を確認することができます。 本記事では、合格した科目の得点開示を申請する手順について、郵送で取り寄せる場合とe-Taxを活用する場合に分けて、具体的な手順を解説します。

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郵送・窓口で直接請求する場合

PC操作が苦手な方や、ICカードリーダーがない方は郵送もしくは窓口への直接提出が確実です。

1.必要書類を揃える

(A)保有個人情報開示請求書
国税庁HPからダウンロードして、記入が必要です。

(B)本人確認書類のコピー
・運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書、住民基本台帳カード等の住所及び氏名が記載されている書類
※マイナンバーカードの写しを送付する場合には、個人番号の記載がない表面のみの写しを提出

(C)収入印紙 300円分 ※窓口での現金納付も可能
・郵便局等で購入できます。消印はしないでください。

(D)住民票の写し(原本)※郵送の場合のみ必要
・発行30日以内
・マイナンバー記載なしのもの(記載がある場合は黒塗りが必要) 
※コピーは認められませんので、ご注意ください

2.保有個人情報開示請求書の記入

書面内の薄い青紫色の項目が記入が必要な箇所です。
以下、記入例を参考に、対象科目や年度を詳しくご記載ください。

宛名:国税庁長官 殿
開示を請求する保有個人情報(具体的に特定してください。):
第〇回(令和〇年度)税理士試験における受験者本人(○○※氏名※・○○※受験地※・○○※受験番号※)の「〇〇論(科目名)」の得点情報
※複数科目の開示を希望する場合は科目をそれぞれ記載

3. 送付

すべての書類を封筒に入れ、国税庁長官官房情報公開・個人情報保護室(または受験地を管轄する国税局)へ郵送します。
※念のため国税庁HPで最新の送付先を確認してください。


手数料の納付方法は以下2通りがあります。
1. 開示請求書に印紙を貼付して納付する方法
2. 開示請求に係る個人情報保護窓口において現金で納付する方法

4.開示・不開示の決定通知

開示・不開示の決定は原則として30日以内に行われ、「開示決定通知書」が届きます。
通知日から30日以内に、「保有個人情報の開示の実施方法等申出書(PDF/74KB)」に必要な事項を記載して、個人情報保護室に書面により提出し、開示の実施を申し出てください。これで手続きは完了です。

e-Taxで請求する場合(スマホ・PC派向け)

自宅で完結させたい方はe-Taxが便利です。マイナンバーカードと読み取り環境が必要です。

1.準備物

(A)保有個人情報開示請求書
国税庁HPからダウンロードして、記入が必要です。

(B)マイナンバーカード ※e-Taxへのログインに必要

(C)e-Taxアカウント

(D)開示請求手数料 200円分 ※窓口での現金納付も可能
・郵便局等で購入できます。消印はしないでください。

2. 保有個人情報開示請求書の記入 ※郵送の場合と同じです

書面内の薄い青紫色の項目が記入が必要な箇所です。
以下、記入例を参考に、対象科目や年度を詳しくご記載ください。

宛名:国税庁長官 殿
開示を請求する保有個人情報(具体的に特定してください。):
第〇回(令和〇年度)税理士試験における受験者本人(○○※氏名※・○○※受験地※・○○※受験番号※)の「〇〇論(科目名)」の得点情報
※複数科目の開示を希望する場合は科目をそれぞれ記載

PDFでのアップロードとなるため、記入後にスキャンするなどして、PDFに変換します。

3. e-Taxでの操作手順

以下の手順で申請が可能です。※12月11日時点の画面です

e-taxにログインします

②「申告・納付手続きを行う」を選択します 

申告・申請・納付

③右上の三点リーダーから「申請・納税」を選択します

ログインページ

④「汎用申請を行う」>「イメージデータで送信可能な手続」を選択します

汎用申請を行う

⑤手続名称から「保有個人情報開示請求書」を検索し、選択します

手続名称
保有個人情報開示請求書

⑥提出先は組織区分「国税庁」、提出先「国税庁」を選択します

提出先選択

⑦「イメージデータで送信する添付書類」で作成した「保有個人情報開示請求書」をPDF形式で添付します

イメージデータで送信する添付書類

⑧確認画面で情報を確認し、問題なければ「送信」します
送信完了後、「お知らせ・受信通知」から申請内容を確認することができます。

⑨手数料の電子納付
申請を受け付けた窓口が、開示請求の内容等を確認した後、手数料に係る納付番号がe-Taxより登録メールに通知されます。手数料の納付は電子納付(ATM、インターネットバンキング又はモバイルバンキングを利用した納付)が可能です。

⑩開示・不開示の決定通知 ※この後の流れは郵送の場合と同じです
開示・不開示の決定は原則として30日以内に行われ、「開示決定通知書」が届きます。
通知日から30日以内に、「保有個人情報の開示の実施方法等申出書(PDF/74KB)」に必要な事項を記載して、個人情報保護室に書面により提出し、開示の実施を申し出てください。これで手続きは完了です。

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【税理士試験】合格した科目の得点開示請求 -まとめ

この記事では税理士試験での合格した科目の得点開示請求の方法を解説しました。

・合格科目でも「開示請求」で点数を知ることは可能
・開示請求は郵送とe-Taxから申請が可能
・e-Taxの場合は手数料が200円と安く、住民票も不要でスムーズに申請可能

自分の本当の実力を知ることは、次の科目への自信や、税理士としての振り返りにも役立ちます。気になる方はぜひ手続きをしてみてください。

執筆 ・ 監修

高梨 茉奈(たかなし まな)

めざせ!TAX MASTER パーソナリティ

2001年生まれ、北関東出身のWEBライター。税務のポッドキャスト番組「めざせ!TAX MASTER」のパーソナリティも務める。商業高校を卒業後、医療事務の専門学校へ進学し、総合病院で2年半勤務。激務と低月収に悩みつつも医療業界で経験を積むが、より自分の可能性を広げるため転職を決意。現在は士業特化の採用支援を行う株式会社ミツカルに所属し、SNS発信やWEBライティングを担当。