INDEX
おすすめ記事
-
年収103万円の壁がなくなるのはいつ?最新情報をお届け【2025年3月版】
-
税理士は割に合わない?実はねらい目と言われる税理士資格を解説
-
防衛特別法人税とは?2026年4月に開始する増税の目的と概要を解説
-
倒産寸前からV字回復!!税理士の事業再生支援【めざせ!TAX MASTER#34】
-
仮想通貨・暗号資産に強い税理士になるには
公開日:2026/04/03
最終更新日:2026/04/03
INDEX
簿記は転職に役立つ資格として人気が高く、幅広い場面で有利に働きます。職場によっては直接的に簿記が活かせる仕事に携わることができ、転職後に即戦力として活躍できる可能性や、スピーディーな昇進・昇格につながる可能性も高いです。
とはいえ簿記は様々な場面で活かせるからこそ、簿記を軸とした転職先の絞り込みが難しいと感じる人もいるでしょう。
そこで今回は簿記が活かせる仕事として3つの例を取り上げました。それぞれの特徴や仕事内容、向いている人の特徴を紹介しているので、簿記が活かせる仕事に就きたいとお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
あなたの「適正年収」を調べてみませんか?
簡単な質問に答えるだけで、一般的な会計事務所ならいくら提示されるのかを即座に算出。「今の適正額」はもちろん、「資格を取得したら年収はどう変わるのか?」など、あなたの現在地と未来の可能性を診断します。
簿記が活かせる仕事その1|会計事務所
簿記が活かせる仕事の代表例は会計事務所です。
会計事務所とは会計や税務サービスを提供する事務所の俗称です。一般的には税理士個人が運営する税理士事務所や、2人以上の税理士によって運営される税理士法人を指します。特に税理士の個人事務所は、税務だけでなく会計サービスも提供する旨をアピールする目的で「税理士事務所」ではなく「会計事務所」を名乗るケースが多いです。
本記事では税理士事務所・税理士法人をまとめた言葉として「会計事務所」を使用します。
会計事務所の主な仕事内容
会計事務所の主な仕事内容として以下の例が挙げられます。
1.税務サービス全般(税務相談、税務代理、税務書類の作成)
2.仕訳入力
3.決算関連業務(決算整理仕訳、決算書の作成、納付税額の計算など)
4.年末調整
5.税務署や自治体等に提出する書類作成
6.経営コンサルティング
7.その他会計・税務に関するサービス全般
このうち1の税務相談、税務代理、税務書類の作成は税理士の独占業務です。税理士資格をもたない人は税理士のサポートとして、2~7の業務を幅広く行います。
簿記が活かせる仕事として、2の仕訳入力、3の決算関連業務、6の経営コンサルティングが挙げられます。特に仕訳入力、決算整理仕訳、決算書の作成では簿記の知識が必須です。簿記資格をもたない人でも応募できる求人は存在しますが、業務を行うためには簿記の知識を身につける必要があります。
会計事務所の特徴
会計事務所の特徴は様々な業種や事業規模の会計・税務に携われることです。
一口に会計・税務関連の仕事といっても、業種や規模によって細かな仕事内容には違いがあります。そして会計事務所は得意分野や専門分野はあれど、様々なクライアントからの依頼を受けます。そのため業種・事業規模問わず幅広い会計・税務の実務経験を積める環境です。
また、会計事務所は仕事に会計や税務の専門知識が必須という性質上、スタッフの資格取得や自己学習の支援制度が充実している傾向にあります。仕事で簿記の知識を活かしながらも税理士試験などの難関資格を目指す人には、会計事務所が向いている可能性が高いでしょう。
会計事務所が向いている人の例
簿記が活かせる仕事の中でも会計事務所が向いている人の特徴として以下の例が挙げられます。
・自社のバックオフィスではなく、クライアントに対するサービスに携わりたい
・様々な業種・規模の会計業務に携わりたい
・税理士などの難関資格の取得を目指しており、実務経験を積みながら試験勉強もしたい
・税理士など有資格者の近くで働きたい
・簿記の知識を直接活かせる仕事がしたい
・会計や経理といった簿記と直接関係のある業務だけでなく、税務や経営コンサルティングなどの業務にも興味がある
会計事務所は幅広い会計・税務業務に携われる点が最大の魅力です。簿記の知識を直接活かせる場面も多いため、会計・税務に対する興味が強い人や、会計・税務に深く携わる仕事がしたい人に向いているでしょう。
簿記が活かせる仕事その2|一般企業の経理職
一般企業の経理職も簿記が活かせる仕事です。一口に経理職といっても業種や事業規模によって発生する仕事や会計処理のルール等が異なるため、職場によって仕事内容や働き方に違いがみられます。
一般企業の経理職の主な仕事内容
一般企業の経理職の仕事は、日次業務、月次業務、年次業務の3つに大別できます。
日次業務は時期を問わず毎日発生する業務です。日次業務として以下の例が挙げられます。
1.入出金管理
2.経費精算
3.伝票起票
4.仕訳入力
5.各種支払の管理
6.書類整理
特に4の仕訳入力は簿記のルールに則って行う必要があるため、簿記が活かせる仕事といえるでしょう。
月次業務は毎月特定の時期に発生する業務です。月次業務として以下の例が挙げられます。
1.月次決算
2.予算実績管理
3.給与計算
4.源泉所得税や住民税の納付
5.入金・支払いの確認
1の月次決算では月末で帳簿を締め、貸借対照表や損益計算書などを作成します。決算整理仕訳や財務諸表の作成にも簿記の知識が必要であるため、簿記が活かせる仕事といえます。ただし小規模な企業ではリソースの都合から月次決算を行わないケースも多いです。
年次業務は年に1回または数回、特定のタイミングで行う業務です。年次業務の例を紹介します。
1.年次決算
2.税務申告書の作成
3.法人税等や消費税の納付
4.賞与計算
5.年末調整
6.償却資産税の申告
7.固定資産税の納付
月次決算と同様に、1の年次決算でも簿記の知識が必要です。任意である月次決算と違い年次決算はすべての企業に義務付けられています。
こうして羅列すると、「簿記が活かせる仕事はごく一部」と感じるかもしれません。しかし、簿記の勉強を通じて得られる会計用語や会計の基本ルールの知識は、直接的に簿記が活かせる仕事以外でも役立ちます。
一般企業の経理職の特徴
一般企業の経理職は自社の経理業務のみを行います。そのため前章で挙げた会計事務所と違い、特定の業種や事業規模の経理業務のみに携わることになる点が特徴です。
一般企業の経理職ならではの特徴として、ほかにも以下の例が挙げられます。
・営業職、企画職、総務職など、職種問わずあらゆる職種の人とコミュニケーションをとる場面がある
経理職は会社全体のお金を扱うため、職種問わず社内全体と関わることになります
・お金を扱うという性質上、経営層と直接やり取りをする場面も起こり得る
・自社の経営状況について直接知ることができる
経理は売上に直接の貢献はしないものの、会社のお金を管理・記録する重要なポジションであり、縁の下の力持ちといえる存在です。仕事の中でやりがいを感じられる場面も多いでしょう。
一般企業の経理職が向いている人の例
簿記が活かせる仕事の中でも一般企業の経理職が向いていると考えられる人として、以下の例が挙げられます。
・自社を支えるポジションとして働きたい
・自分が前面に出るポジションよりもサポートのポジションが好き
・特定の分野の経理経験を積みたい
・自社の経営状況を間近で見られるポジションに就きたい
・様々な職種の人とコミュニケーションをとりたい
前述のように一般企業の経理職は自社のバックオフィス職のため、クライアントというよりは自社のサポート業務をしたい人に向いています。様々な職種の人とコミュニケーションをとれる点も一般企業ならではの強みといえるでしょう。
簿記が活かせる仕事その3|コンサルティングファーム
コンサルティングはクライアントの経営課題の解決をサポートする仕事です。コンサルティング業務を専門的に行う組織をコンサルティングファーム、コンサルティング業務を行う人をコンサルタントと呼びます。
コンサルティングファームは業界や専門分野によって以下のように様々な種類に分けられます。
・戦略系
・総合系
・会計系
・財務アドバイザリー(FAS)
・シンクタンク系
・M&A系
・組織・人事系
・特定の業界・業種特化型
一口に経営課題といってもジャンルは様々であり、課題の内容によってコンサルタント職に求められれる知識やスキルが異なります。そのためコンサルティング業務全体で簿記の知識が必要というより、特定の場面で簿記が活かせるイメージです。
コンサルティングファームの主な仕事内容
コンサルティングの主な仕事内容として以下の例が挙げられます。
1.クライアントとのミーティング、ヒアリング
2.クライアントの現状の分析および課題の把握
3.課題解決の戦略策定
4.プロジェクトの推進
5.各種アドバイスやサポート
簿記が活かせる仕事の代表例は2の「クライアントの現状の分析および課題の把握」です。現状把握のために行う財務諸表の分析(財務分析)では簿記の知識を直接活かせます。
また、最初にコンサルティングファームの種類として8つの例を挙げましたが、会計系、FAS、M&Aは会計・財務を中心に扱います。そのため財務分析以外の場面でも簿記をはじめとした会計・財務の知識が必要になる場面が多いです。これらのコンサルティングファームでは、簿記が活かせる仕事に携わる場面が多いでしょう。
コンサルティングファームの特徴
前述のように、コンサルティングファームはクライアントの課題解決のサポートを専門とする組織です。専門的な立場からアドバイスやサポートを行うため、高度な知識が求められます。したがって簿記は「仕事に活かせる知識」というより「仕事に必要な前提知識」といえるでしょう。
高度な専門性が求められ責任も重い分、報酬額は高めの傾向です。やるべき仕事が多く大変な場面も多いですが、その分やりがいを感じられる仕事でもあります。
コンサルティングファームが向いている人の例
コンサルティングファームが向いている人として以下の例が挙げられます。
・クライアントの経営課題の解決をサポートしたい
・高度な専門性が求められる仕事をしたい
・「この業界や業種には詳しい」と自信をもっていえる分野がある
・高年収を得られる仕事がしたい
・責任のある仕事をしたい
コンサルティング業務は求められるレベルが高い分、得られるものも大きい仕事です。何らかの専門性を有しており、かつ、上記の特徴に当てはまる人には向いている可能性があります。
簿記が活かせる仕事は他にも多数存在する
簿記が活かせる仕事として、今回は「会計事務所」「一般企業の経理職」「コンサルティングファーム」の3つを紹介しました。これらの仕事では、簿記の知識を直接必要とする場面が多くみられます。
しかし簿記が活かせる仕事は他にも多数存在します。そもそも会計取引の記録に関する基本的なルールや財務諸表の読み方など、簿記で得られる知識はすべての仕事に活かせるものです。
例えば営業職の場合、簿記の知識があれば商談の際にお金に関する面でのアピールもできるようになるでしょう。商品を取り入れることで経営にどのようなプラスをもたらすか説得力のある説明ができれば、商談成功の可能性が高まると期待できます。
このように、簿記は様々な仕事に活かせる知識です。「簿記が活かせる仕事がしたいけれど、今回挙げた仕事以外が気になる」という場合は、自分の興味がある仕事の中に、簿記を活かせる場面がないか考えてみると良いでしょう。
あなたの「適正年収」を調べてみませんか?
簡単な質問に答えるだけで、一般的な会計事務所ならいくら提示されるのかを即座に算出。「今の適正額」はもちろん、「資格を取得したら年収はどう変わるのか?」など、あなたの現在地と未来の可能性を診断します。
簿記が活かせる仕事‐まとめ
簿記が活かせる仕事の代表例として、「会計事務所」「一般企業の経理職」「コンサルティングファーム」の3つが挙げられます。
会計事務所や経理職で行う会計処理は、簿記のルールに則って行う必要があります。財務諸表の作成および財務分析にも簿記の知識が必要です。簿記の知識を直接活かせる場面が多いため、簿記が活かせる仕事をしたい人に適しています。
一口に簿記が活かせる仕事といっても、業種によって仕事内容や特徴は大きく異なります。また、職場による違いも大きいです。
納得のいく就活や転職を実現するためには、業種ごとの特徴や求人の内容を押さえ、自分に合う仕事を選ぶことが大切です。
加藤慧大
株式会社ミツカルプロフェッショナル 代表取締役社長









